2008/07/20

野茂

 野茂投手が引退を表明した。
 で、昨日来、テレビのスポーツコーナーは、このニュースを思い切りセンチメンタルなBGM付きで伝えている。
 
 違和感を感じるな。

  
 挑戦者の栄光と悲哀?
 マッチとポンプじゃないのか? キミらの。

 どうして野茂が日本の球界に復帰しなかったのか、不思議に思っているファンがいるかもしれない。若い人たちは特に。
 確かに、ここ数年の状況だけを見れば、日本プロ野球復帰は考え得る選択肢だった。実際、日本の球団からいくつかオファーはあったようだし、その中には、億という年俸を保障する話もあったと聞く。

 でも、当時のいきさつをおぼえている人間なら容易に理解できることだが、野茂の側には、帰って来たいと思える理由はなかった。たとえ何億積まれたのだとしても。
 なぜなら 彼は、石もて追われる形で日本球界を去った選手で、その時のことを忘れているはずがないからだ。
 恨んでいるとか、そういうことではない。
 野茂はスジを通すタイプの人間だということだ。
 スジを通すオトコは、自分を「裏切り者」と呼んだ人間のオファーにはこたえない。
 また、信義を重んじる人間は、結果次第で手のひらを返す組織の言葉を信用しない。
 だから、野茂英雄は、彼を飼い殺しにしようとして失敗したかつての飼い主と、同じテーブルを囲むことはしなかった。極めて当然の成り行きである。

 野茂がアメリカに渡る意向を漏らした当初、スポーツ新聞は、異口同音にその決断を非難した。
 無責任、恩知らず、掟破り、世間知らず、思い上がり、身勝手……と、記事のトーンはあくまでも冷ややかだった。
 その冷たい論調の背景には、当時、圧倒的な力を持っていた日本プロ野球機構が、野茂を一種の「足抜け女郎」扱いにしていたという事情がある。
 記者たちの中には、内心、野茂を応援する気持ちを持っていた者もいたと思う。でも、当時のスポーツ新聞は、今以上に球界の御用機関だった。とすれば、野茂擁護の記事は書けなかった。機構や球団に弓を引く形のテキストは、ワープロが曲がっても打てない。だって、しょせんはドメスティックな業界紙なわけだから。なさけない話だが。

 無論、読者の中にも、流出に反対する声はあった。野球協約を絶対視するタイプのファンもヤマほど残っていた。が、野茂の挑戦をワクワクしながら見守っていたファンもまた、少なからず存在していたのだ。少なくとも、私は断然メジャー行きを支持していた。だって、面白そうだったから。ファンというのはそういうものだ。安全策を選ぶ選手よりは、リスクを取りに行くアスリートを応援する。勝負しないピッチャーなんて見たくないから。

 テレビは、黙殺していた。遠巻きに見物。っていうか、奥歯に張本勲がはさまっている感じの対応。あるいは、ネクタイを首輪と心得ている勤め人の身のこなしといったところか。飼い犬の遠吠え。ワンワン。天晴れっぽいけど喝喝喝!ぐらい。
 それが、ドジャースに入団が決定したあたりから徐々に風向きが変わって、キャンプ時点から、露骨な横並びカルガモ報道体制が敷かれるようになった。
 で、初勝利以降は、手のひらを返してヒーロー扱い、だ。

 いずれにしても、野茂が勝ち馬であることがはっきりするまでは、日本のマスメディアは、彼のサイドには立とうとしなかった。このことははっきりと明記しておかねばならない。

 この件については、野茂自身が、著書(「僕のトルネード戦記」:集英社:1995年)の中でこう書いている。

それに、今頃になって、「取材させてほしい」とか「取材に応じる義務がある」とか言いますが、僕からしてみれば、あまりにも都合がよすぎます。
 人間、足を踏んだほうはそのことを忘れていても、踏まれたほうはその痛みを、決して忘れないものなんですよ。
 わずか数ヶ月前、ほとんどのマスコミは僕をどう扱いましたか?
 僕が大リーグ行きを表明した時、それこそ「永久追放」だとか「協約破り」だとかいってバッシングをしてたでしょう。それなのに、今になって急に手のひらを返して「いや、野茂の活躍は日本人に勇気を与えた」なんて平気で言う。
 言論でメシを食っている人は、自分の言論に対して責任を持ってもらいたいです。僕のとった行為が違法なら、無視し続ければいいじゃないですか。「いや、会社の方針が変わったので、またヨロシク」と言われても、僕には関係のないことです。
 新聞は売れればいいんですか? テレビは視聴率を取れればいいんですか? そのためには平気で主張を曲げるのですか? 僕には考えられないことが多すぎます。》(第五章「ベースボールと野球の違い」p155~156より引用)

 いや辛辣。
 これ以上、私のような立場の者が付け加えるべき言葉はひとつもない。 

 どこかのテレビ局のインタビューに答えて清原が言っていた感想がちょっと面白かった。
「(野茂は)フォークを投げればこっちが三振するとわかっている時でも、真っ直ぐで勝負してくるピッチャーだった」
「アメリカに行ってからも、強打者に向かって、真っ向勝負をしている姿をテレビで見て、『ああ、やっとるな』と思った」
「自分のタマで勝負できる、たぶん、最後のピッチャーだったと思う」

 もしかして、キヨハラは、全球ストレート勝負をするのがピッチャーたる者の本来の姿で、変化球を投げるのは「逃げ」なのだ、と、本気でそう考えているのだろうか?
 いや、オールスターゲームみたいな花相撲の場では、そういう興業っぽい力比べ対決があっても良いと思うよ。
 楽しいしね。

 でも、投手と打者の「勝負」は、持ち球すべて(もちろんボール球も)を含んだ上でのものだ。
 清原は、釣りダマや、ハズしてくるボールや、緩急や、内外角の投げ分けみたいな「配球」と呼ばれるストラテジーを「卑怯」「逃げ」ぐらいに思って、打席に立っているフシがある。
 だから、いつだったか500号本塁打のかかった打席で、タイガースの藤川に変化球を投げられて三振した時、清原は、「チ○コついとんのか」と、藤川投手を罵倒したりした。

 彼のアタマの中では、観客が盛り上がっている「勝負」の瞬間、投手は直球勝負をするべきなのであって、それが「オトコ」だ、と、どうやらそういうことになっている。
 まあ、そういうふうに、相手投手を「男と男の直球勝負」みたいなプロットに引きずり込むというのが、打者・清原の「駆け引き」だったという可能性はある。
 でも、誰も引っかからないと思うな。いまどき。
 血気にはやって振り回してくるバッターを、落ちるタマで料理するのも、立派な「勝負」なわけだし。

 でもまあ、伊良部だとか野茂だとかは、打者清原との「名勝負」を、あえて引き受けていたようにも思える。
 なぜなんだろう。やっぱり男・キヨハラのアジテーションにひっかかっていたんだろうか。直球オンリーの勝負なんて、投手の側が損なだけなのに。

  •  オレら昭和の男たちは、「オトコ」というプロットに弱い。
  • 伝統があるしなあ、マッチョ思想は。一朝一夕の出来物じゃないからね、これは。
  • なにしろ、マッチョ思想と闘うために何より必要なのが「侠気」だったりするわけだから。根が深いよね、この道ばかりは。
  • プロ野球衰退の理由のうち、もしかして一番大きいのは、「オトコ」という物語の衰退であるのかもしれない。
  • 清原の扱い方が、ある種戯画化されつつある(←つまり、オトコ・清原が、マジな物語としてではなく、「ネタ」として処理されている)こと自体、既に、野球が「オトコ」の世界のスポーツでなくなってきていることのあらわれなのであろう。うむ。

 とにかく、清原のような野球観の持ち主に監督(←既に、来年のオリックス監督に内定しているという噂がある)がつとまるようには思えない。
 客が呼べれば良いとか?
 呼べるとも思えないんだけどなあ。いまどき。
 あるいは、オレらのような素人の推理を寄せ付けない、深遠な深謀遠慮が介在しているとか、そういうことなのであろうか。
 大打者をK1に行かせないための球界をあげての防衛策だとか?
 食い扶持を与えておかないと、何やらかすか分からないから。引退したからって、放し飼いは危険。サーカスのクマと同じ。
 ってことは、監督稼業は座敷牢なのか?
 話がバラけてきた。
 寝よう。

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2007/10/12

ピンポンの中味

 TBSの各番組は、試合翌日の今日になって、亀田マターから微妙に距離を置き始めている。
 おそらく、世論の圧倒的多数がアンチ亀田であることを思い知らされて、さすがに擁護しきれないと判断したのであろう。
 まず、「朝ズバッ」で、みのもんたが軽く揶揄する調子で、亀田一家をたしなめた。
 続く「ピンポン」では、局アナがモロな形の亀田批判原稿を読み上げ、福澤がかなり強い調子で亀田の反則をクサしている。
 試合の編集映像も、朝の段階と昼の段階のそれでは内容が違う。
 朝一番に「朝ズバッ」内で送出されたVTRでは、まだ亀田の攻撃場面を多く採用した亀田寄りの映像が採用されていた。が、昼前にピンポンで紹介されたVTRでは、亀田二号の反則場面中心の構成になっている。
 要するに、彼らは、亀田を捨てにかかってきているわけだ。
 卑怯だよな。
 ここまで、さんざん利用してきて、世論が保たないと見るや、いきなりポイ捨てだからね。

 亀田の子供たちの不品行はもちろん擁護できるものではない。
 が、それでも、あの程度の悪口は、ティーンエイジャーならよくある話ではある。
 オヤジも含めて、行儀の悪い家族というのは、どの町にでも一定数いて、それぞれに周囲との間で摩擦を起こしていたりする。たいして珍しい例ではない。
 問題は、だから、亀田家の不行跡そのものにあるわけではない。
 子供たちに限っていえば、犠牲者と言って良い側面すらあると思う。
 むしろ、特筆大書すべきは、公共の電波を任された許認可事業たる放送業者が、あのような無頼無軌道な一家に肩入れして、それを数年間にわたって商売にし続けてきたということだ。
 TBSは、これまで、三兄弟が揃ってアマチュアであった時代から、一貫して、彼らを追い続けてきた。そして、時には事実を歪曲し、伝説を捏造しつつ、亀田家の父親のあの人権無視の教育方針を称揚し、中学にさえ通わせてもらえなかった三男については、地元の学校や教育委員会から注意を促す声が届いていたにもかかわらず、それを無視しながらカメラを回していた。のみならず、自局の番組に出演する芸能人に、亀田擁護を強要(いや、タレントの方からすすんで提灯を持ちに集まってきたのかもしれないけどさ)し、そうやって亀田神話を補強完成させてきた。
 たとえば、みのもんたは、昨日の試合の当日まで、「とにかくあの三兄弟はお父さんのことを心から尊敬している。そこのところは立派だ」てなことを言って、亀田父の無思慮な教育方針(っていうか、教育の放棄)を賞賛していた。
 高橋ジョージ、テリー伊藤、和田アキコ、西川史子といった、TBSと縁の深い(というよりも、TBSないしは特定の番組と露骨に癒着している)タレントは、異口同音に、亀田家の素晴らしさを訴えている。
 あの三兄弟が、父親の命令によく従っているという、みのもんたをはじめとするTBS亀田擁護隊の面々の指摘は、たしかに、事実ではある。ああいう年頃の少年たちが、揃って親に従順であることが、今時珍しいありようだということも、その通りなのだと思う。
 とはいえ、暴力団構成員の家庭に、ああいう子供たち(つまり、幼少時から暴力的に制圧され続けてきた結果、絶対に親に逆らうことができなくなっている、萎縮したか哀れな子弟)が多いということもまた事実なわけで、従順さも時と場合によりけりだ。
 とすれば、親が子供を商売の道具にして、義務教育の現場にさえ通わせずに済ませてしまったあの一家の姿を賞賛するのは、なによりもまず人として無責任だし、父親の尻馬に乗って、三兄弟を商売のネタにしたプロデューサーの所業に至っては、言語道断と言って差し支えないと思う。

 とにかく、TBSの今後に注目しよう。
 もし亀田物件から降りるつもりなら、これまで亀田ノリを主導してきた人間に責任を取らせるべきだと思う。
 そうしないのなら、このまま一本道で亀田と心中するのが男の仁義だ。
 いずれにしても、がんばってくれ。
 応援してるぞ。いや、マジで。

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亀田の粗利

 ボクシング的には、マッチメイキングのミスということ以外に、特に言うべきことはない。
 亀田二号は、ガードを固めて突進するだけ。まあ、実力差からして、倒されないためには、ああするほかにどうしようもなかったのだろう。
 結局、左右の目の上に切れやすい古傷を持ったチャンピオンがバッティングをこわがったため、倒されずに済んだわけだ。
 反則も想定の範囲内。ずっとやってきたことだし。
 バッティング、ローブロー、ホールディング、サミング、足踏み、頭から当たりに行くタックルなど、例によっておなじみの反則を展開していた。
 ただ、12ラウンドに見せた吊り落としとグラウンドレベル(←という概念自体が非ボクシング的なわけだが)でのサミングは、新技に認定して良いと思う。
 というわけで、ボクシングについての論評は以上で終了。

 むしろ私が注目していたのは、TBSがどうやって軌道修正をはかるのか、だった。
 が、もはや後戻りできないところに来てしまっているという判断なのか、あるいは現場が暴走して、上層部のコントロールが届かなくなっているということなのか、現場は意外にも、亀田ヨイショ放送に終始していた。
 正気だろうか。
 半年ほど前から、TBS本体は、どうも亀田との心中をいやがっているようにも見えたのだが、まだ、現場には色々な権力抗争があるのかもしれない。

 ただ、土井アナは、さすがに実況を逃げたようだ。
 まあ、いまさら逃げても遅いけど。
 いままでの実況があまりにも黒過ぎたから。
 むしろ、このタイミングで逃げたことで、かえって卑怯な印象を残してしまったのではなかろうか。
 最後まで亀田ヨイショで行って、もろともに滅びる運命をまっとうしたということなら、それはそれで、最悪な中でも義理堅さだけは認めてもらえたかもしれない。
 でも、土井ちゃんは、逃げた。
 で、内藤側のリポーターなんかをやっていた。
 いけしゃあしゃあ、と、だ。
 これまで、亀田一家と組んで、思いっきり亀田寄りの実況を展開してきたのに、その亀田が落ち目になると見るや、いきなり逃走、と、そういうことですか?
 あんまりだと思うな。
 悪党としての最低の仁義さえ欠いている、と思う。
 きつい人生になるぞ。
 良識派からは眉をひそめられ、パンク派のやんちゃ万歳系の人々からは裏切り者扱いだからね。
 
 で、かわいそうに、落ち目の亀田一家の実況を引き受けることになったのは、後輩の新夕とかいうアナウンサーだったのだが、これもひどかった。
 型通りの偏向実況。
 しかも、偏っている上にヘタ。
 おまけに、偏っていてヘタな上に気持ちがはいっていない。
 腐っても実況テクだけはあった土井アナよりも、さらにダメな実況だった。
 まあ、かわいそうだけどね。あんな状態の亀田を擁護しなけりゃならない立場に置かれていたわけだから。
 鬼塚、赤井もどうしようもない提灯解説を展開。
 この人たちには同情できない。
 だって、自分が半生を賭けてきた競技をこんなカタチで泥まみれにされて、腹を立てないどころか、積極的に泥を塗りに行ってるわけだから。プライドがないんだろうか。

 このタイミングで、ぜひとも思い出しておかねばならないのは、ここまで来る間に、とんでもない量の翼賛報道が展開されてきたというそのことだ。
 まさにメディアスクラムと言うほかに表現のしようのない、執拗かつ巨大な亀田ヨイショ報道があったからこそ、かくのごとき未熟なボクサーが世界戦のリングの上に立てたのである。このことを、われわれは忘れてはならない。
 亀田次男に対してのヨイショだけでも、

  • みのもんたが、黄金のグローブをプレゼント

  訂正:みのもんたが黄金のグローブをプレゼントしたのは、ヌルヌルの秋山成勲選手に対してでした。まあ、これはこれで黒歴史ですが。
  いずれにしても、以下、おわびして訂正します(07年10月15日)
  
みのもんたの激励に、秋山は「勝利の美酒」を約束=HERO’S黄金のグローブプレゼントに大感激

  • さんまが黄金のマイクをプレゼント
  • キムタクが黄金のマイクスタンドをプレゼント

 ということがあった。
 おどろくべきことだ。
 これは、21世紀のテレビ界の現状で考えられる、最強の大本営翼賛体制だと思う。だって、みの& さんま&キムタクですぜ。これ以上の圧力って、考えられないでしょ?
 いったい、どんな報酬が介在していたのだろうか。
 どうして、亀田一家は、こんなメンバーをプロモに駆り出すことができたのだろう。
 考えれば考えるほど不思議だ。 
 いずれにしても、みのも、 さんまも、キムタクも、2006年4月に展開された黄金グッズプレゼント事件を、今後、黒歴史として、決して語らないだろう。マスメディアも、二度と振り返らないだろう。が、オレらブロガーは、ことあるごとに、この歴史的事実を執拗に反芻せねばならない。
ああ、あの亀田の次男に黄金のマイクスタンドをプレゼントした木村タクヤさんですね、と、今後、もしお会いする機会があったら、そういうふうに声をかけてみたいものだ。

 たかがボクシングと笑ってはいけない。
 おそらく、大東亜戦争における戦時報道にしたところで、発端は、「人気映画女優が予科練を慰問」みたいなミーハー乗りの世論誘導から始まったものであるに違いないのだ。。
 時の文豪だとか、国民的歌手だとか人気俳優だとかいった連中が、異口同音に大日本帝国万歳を唱える中で、反戦方面の意見を持った人々が次第に声をあげにくくなって行ったのと同じようななりゆきが、少なくともTBS局内と、その関係者の間にはあったはずだ。

 以下に、参考記事をあげておく。
「弁慶、さんまに、キムタクで、“カリスマ”の合体や!=5.5「亀田の日」兄・興毅は世界タイトル奪取へ慢心なし 」

 スポーツナビ06年4月25日の記事です。
 スポナビもある意味犠牲者でしたね。
 マジメなサッカー記事や独自の切り口で頑張っていた野球報道を通じて築いてきた読者の信頼を、亀田関連の提灯報道(およびプライドがらみのヨタ記事)で、一気に失ってしまったわけだから。

 ということで、さあ、仕事に戻るぞ(←棒読み)。

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2007/07/31

亀田の夏祭りの後

 亀田の夏祭りについて。ご要望があったので、思うところを書いておく。
 残り少ない人生の貴重な2時間を、バカな格闘バラエティの視聴に費やてしまった(←反省してます)以上、感想を書かないのも業腹なのでね。

 長男の方は若干ディフェンス面で進歩が見られる(スピードも世界ランカークラスだと思う)ものの、パンチ力の無さを露呈した感じ。アゴの弱さはランダエタ戦で実証済みだし。今後はきびしいだろう。

  • スピード:A  速い。でも、軽量級にはもっと速い選手がゴロゴロいるよ。
  • ディフェンス:B アームブロックとバックステップだけ。スウェーやウィービングができない。センスはありそうだけど、あのオヤジのバカなトレーニングじゃ本当のディフェンスは身に付かないと思う。
  • フットワーク:B 前後の動きはまあまあ。でも、左右に動けてない。
  • パンチ力:C パンチは速いが、軽い。腰がはいっていないのか、ステップインが甘い(←つまりチキンということ)のか。いずれにしても、一発で倒せるパンチが無い。南米のタフなヤツとか、韓国のキムチハートのボクサーは絶対に倒れてくれない。
  • コンビネーション:C ジャブが少ないのが致命的。
  • 打たれ強さ: C あの形(のぞき見スタイルの亀の子ガード)で守ってないと一発良いのをアゴに貰ったらおしまい。ボディーは強いような気がするけど、ちゃんとしたボクサーの力のこもったパンチを貰ったのを見たことがないから未知数。
  • スタミナ: A 最終ラウンドまでバテないのは立派。バカな練習ではあっても、数をこなせば心肺機能は向上するということなのかも。
  • クレバーさ: A アタマは良さそう。でなくても、暴力オヤジがいる家庭で育った長男は、空気を読む能力を先鋭化させているはず。
  • メンタル: C 空気を読むということは独立意識が薄弱ということ。オヤジに右ストレートをキメられるようにならないと気の弱さは改善されないだろう。

 闘いぶりをみていると、本人は、自分の実力を正確に把握(つまり、まだ世界を狙えるタマじゃないということ)しているのかもしれない、という気はする。
 あのオヤジから離れて、ついでにTBSの過剰擁護から脱し、さらにあのジムから脱走した上で、たとえばデトロイトのボクサー養成所みたいなところで3年ぐらい精進して、ソウルフードの味が染みてくれば、あるいは世界チャンピオンも夢ではないと思う。でも、現状では無理。ムリムリムリムリかたつむり。

 次男は、フォニー。前座歌手。論評する価値無し。左右フックは猫パンチだし、ストレートはジャンケンポンのグー。たぶん、パーを出せば勝てる。ディフェンスもデタラメ。つまり、亀一号から、スピードとボディの強さとスタミナとクレバーさを奪うとこいつができあがる。バカな分だけ向こうっ気だけは強そうだが、その気の強さも、どうせ弱い者いじめ限定でしか機能しないはず。負け試合では泣き虫毛虫。破産で捨てる以外に使い途無し。

 ついでに土居アナについてもひとこと。
 若い頃からずっとひいきのアナウンサーだったので、亀田と組んで仕事をはじめた当初は「ヘンな仕事を押しつけられてかわいそうだなあ」ぐらいに思っておったのですが、ここ2~3試合の実況を聴いて考えが変わりました。
 このヒトは、同じ穴のムジナです。
 確かにテクニックはある。アタマも良さそうだ。
 でも、メンタルがここまで腐ってたらアナウンサーとしては使いものにならない。
 タンカ売(ばい)は一流。でも、そういうひねこびた手管はオモテの世界では使わないでほしい。
 さようなら土居ちゃん。いいテキヤになれよ。

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2006/08/06

チャンネルロック

Boobo

 サンデージャポンをつけると、ニヤニヤ顔の亀田がアップで映る。
「お、軌道修正か?」
 と思って見ていると、どうやら違う。
 完全な擁護。局をあげての全力擁護。特別擁護老人ホーム。
 で、「亀田バッシング」に対して、とか言ってる。
 違うだろ? バッシングというのは、悪意あるイジメないしは、不当な集団的迫害。いま起こっているのは、亀田一家ならびにTBSに対する正当な「批判」だ。っていうか、「抗議」「プロテスト」「異論反論オブジェクション」、どう呼んでも良いが、「バッシング」は違う。亀田批判の世論を「バッシング」という言葉で表現するなら、「アルカイダバッシング」とか「ビンラディンバッシング」「カルト宗教バッシング」「A級戦犯バッシング」というふうに、普段の報道もそういうふうに言い換えなければならない。
 以下、番組の内容。

  • テリー伊東、飯島愛、橋下弁護士、虎舞竜のヴォーカルのオヤジが雁首を揃えて口々に亀田擁護のご発言を繰り返す。
  • 時々、デーブスペクターがまぜっかえして腐った空気を攪拌する(←そういう役割だよな)ものの、番組の北朝鮮色が緩和されるわけでもなく、ただただ寒々しい残響がひろがるのみ。
  • 司会の爆笑問題はモゴモゴ言ってるだけ。実質無言。
  • で、「TBSだけで見られる」という前振りつきで「親子愛物語」の取材VTRを長時間再生。

いや、驚いた。TBSはこの期に及んで正面突破をはかるつもりのようだ。

 亀田についてはもう何も言わない。好きにしてくれ。
 問題は、亀田一家を電波に乗せることで生じる副作用だ。
 彼らを持ち上げるという、あり得ないミッションのために、様々な無理がひろがっている。

  • 土井ちゃんのアナウンサー生命が終了してしまったこと
  • 爆笑問題の批評的スタンスが致命的な損傷を受けたこと
  • 朝青龍が泥まみれ。大好きなドルジが……
  • テリーは自業自得
  • さんま、みの、キムタク、森元総理、小池大臣といった大物が動員できたのは、やっぱりあっちの筋なんだろうか?
  • そのほかにも、様々なタレントやコメンテーターが当件を通じて馬脚をあらわしている。
  • 逆張りで点を稼いでいるコメント屋もちらほら。他局も風を読んで手のひら返し。そりゃそうだ。

 うんこについてはもう何も言わない。不可抗力。
 問題は、うんこをテーブルに載せることでもたらされる副作用だ。食卓全体がダメになってしまう。

 おお、「アッコにおまかせ」が始まった。これも亀田ヨイショのようだ。
 TBS必死だなw

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2006/08/02

国辱

国際社会のみんな。ごめんよ。
オレたちは、今夜、卑怯な国の卑怯な国民だった。
戦争で負けてからこっち、卑怯なことだけはしないようにと、一生懸命がんばってきたけど、今夜のあれでぶちこわしだ。
日本人は卑怯。
これが、ここから先少なくとも10年のスタンダードになった。
残念だけどね。
町で外人さんに遭ったら、イエローな態度でペコペコするようにしよう。
卑怯者にはそれがお似合いだから。

◆“本物のプロ”の洗礼、試合内容は完敗◆

ちなみに、上のリンク先の記事を書いた込山記者は、以前オダジマの担当編集者をやってくれていたこともあるホネのある人だ。以前から、亀田関連では、各社が軒並み提灯記事を差し出してくる中、ほとんど唯一ホネのある記事を書いてきたが、今回も
「信じられない判定だった。亀田が新王者となったが、試合内容は完敗だった。」
 
と、きちんと思うところを率直に書いている。なかなかできないことだと思う。立派。うん。ちょっと自慢。

  • 2階級下の、一度は引退を決意した元チャンプとの、空位を争う形でのタイトルマッチ。願ってもない好条件。ってか、おいしすぎでしょう。
  • ライトフライ級では一度も戦ったことのない二人が、なぜか、同級の世界ランク一位と二位に座って暫定王座を争うという不可思議なマッチメイク。どうしてこんなことが可能だったのだろう?
  • にもかかわらず、われらが亀田長兄は1ラウンドからいきなりダウン。以降、良いところなしの惨敗進行。
  • 相手のパンチ力がさほど強くなかったことが幸いしたとはいうものの、打たれっぱなしの展開。
  • 序盤はダウンを含めてボディーを打たれまくり。
  • 中盤で多少盛り返したものの、単発の左右ボディおよびフックがヒットするのみ。
  • 終盤の3ランドはサンドバッグ状態。ポイント大差を確信したランダエタが無理をしなかったおかげで立っていられただけと言っても良い。
  • でも判定は2-1で亀田勝利。

私の記憶では、鬼塚の歴史的ニセ判定事件以来のインチキ勝利ですね。

  • でもまあ、かえって良かったのかも。
  • これで負けがつくと、戦績に土がつく代わりに、これまで定着していた「噛ませ犬専用ボクサー&インチキマッチメイク野郎」の汚名をクリアできたかもしれないから。
  • 「な、カメダ君、わかったかね。これが本当のボクシングだ。次から謙虚になって頑張れ」みたいなシナリオで、クッサい不良更生物語を展開されても困るわけでね。
  • っていうか、ボクシングファンはボクサーに甘い。亀田批判派の人々にしても、心のどこかでカメダを許したい気持ちを持っていた。
  • 批判派のボクシングファンが夢に描いていたシナリオは、亀田が「負けて」「反省して」「謙虚になって」「やり直す」ことだった。うん。甘い。でも、ファンっていうのは選手の祖母だからね。
  • でも、今回薄汚い勝利を拾ったことで、そのシナリオも消滅。亀田ファミリーはいよいよダーティーなクソ野郎路線を邁進する以外に選択肢を持てなくなった。
  • ある意味めでたしめでたし、だな。
  • つまり、亀田ファミリーおよびTBSによる野望集金システムにとっては、インチキな判定で勝ち続ける方が長期的なダメージ(←天罰)は大きいわけで、正義が勝つシナリオとしては、こっちの方がベターだった、と。

 

  • それにしても今回一番がっかりしたのは土井アナだ。
  • あんたの事は買ってたんだけどね。
  • サラリーマンの悲しさは理解してやる。
  • でも、あの実況はあんまりじゃないか? 
  • あんたが実況すれば、たぶん、ワールドカップの対ブラジル戦だって日本の楽勝進行で行けるだろうな。
  • ほめてるんじゃないぜ。
  • とにかく、さよならだ、土井ちゃん。
  • バイバイ。二度とサッカー界やまっとうなボクシング界には顔を出さないでくれ。
  • 明日のみのの言い草が楽しみ。
  • さんまとか、キムタクとかがどこまでマジに擁護するのかも注視しておきたい。

 寝よう。

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2006/05/07

カメダこりゃ

 TBS「サンデージャポン」は、亀田祭りなんだそうだ。
 はいはい、ご勝手にどうぞ。
 亀田一家の皆さんについては、ノーコメント。
 TBSについても同様。
 絶句閉口長嘆息。言わぬが鼻薬。
 収穫は動員した「有名人」の正体が見えたことかな。
 まあ、一種の踏み絵みたいなものです。
「ほほう、この人は提灯ホルダーなんだな」
「……こいつもカネに転ぶ人間なわけだ」
 と、せめて亀田利権に群がった人たちの顔を記憶しておくことにしようではありませんか。
 花に蝶 糞に銀蠅 亀に蓑
 テリー伊藤、さんま、みの、キムタク、二宮清純……といった、これらの人々が、実は叶姉妹、野村サッチーや川島なおみと同じジャンルのタレントであることが判明したわけで、まあ、なんというのか絶句ですよ。
 爆笑問題にもがっかりした。太田は何か言うと思ってたけど。
 八百万の神がついてるとか、スジガキじゃなかったスジガネ入りの強さだとか、噛んだふりして皮肉ぐらいは言ってもみても良さそうなものだったのだが……
 まあ、仕方ないか。お得意先がなけなしの社運をかけて全力プッシュしてるわけなんだし、浮き草稼業の芸能人としてはなまあたたかく乗っかっておくのが賢い処世ってやつだよな。
 残念なのは、竹原、畑山、鬼塚といった元チャンプが軒並み亀田陣営になびいていること。
 まあ、「ガチンコファイトクラブ」以来の腐れ縁というのか、ボクサーって、デビュー前と引退後はナニな人が多いから。亀田君は、現役でもアレだけど。
 
※長男について

  • 左右のフックは良い。
  • アッパーも打てる。
  • でも、ジャブが使えてない。ストレートも遅い。
  • ディフェンスはアームブロックのみ。ガードを固めてそれでおしまい。
  • ウィービング、ダッキング、スウェーはほとんど使えず。パーリングも無し。
  • フットワークについても、追い足はあるようだがディフェンスのフットワークは未知数。仕方ないよね。だって、素人のオヤジに殴り方を仕込まれただけで、きちんとしたジムでスパーリングやってないんだから。試合も弱い相手としかやってないわけだし。
  • つまり、アレです。ディフェンスがあまりにも貧弱。
  • おそらく、世界チャンピオンクラスの選手と当たったら惨敗でしょう。

※次男について

  • オープンブロー
  • ってか、猫パンチ
  • でたらめ

※マッチメイキングなど

  • 「世界前哨戦」というのは、本来世界戦が決まった後に組まれるもの。
  • っていうか、世界戦を前に、ウォーミングアップ、景気づけ、ないしは課題消化のために組まれるのが、「世界前哨戦」であるはず。ランキング30位の選手とホームで対戦する試合になんの意味があるんだ?
  • 「前哨戦」を3試合もやったあげくに、まだ世界戦が決まっていないなんて前代未聞ですぜ。
  • 実質5分の試合(←2試合あわせて)を2時間枠で(←しかも録画をナマに見せかけて)放映するボクシング番組も前代未聞。ボクシングの自殺。断末魔。
  • まあ、世界戦前に稼いでおかないと、その先はないわけだから……

 青木家、亀田一家、スノボの今井三兄弟、細木、サッチー、ガチンコ……
 TBSって……

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2006/03/08

ローブロー

 驚いた。
 いや、亀田長男の試合の話だ。
 私は、生まれてこの方、おそらく、通算で最低でも100試合はボクシングのゲームを見ていると思うのだが、そんな私の観戦キャリアの中でも、

こんなにも露骨なローブローが、何らの注意すら受けずに、ここまで極端な頻度で確信的に繰り出され、しかも、KOパンチまでもがベルトのはるか下を狙って打ったとしか思えないモロな金玉ローブローであるようなラフファイト

 を見たのは、はじめてだ。
 審判はどこを見ていたのだろう。
 実況アナと解説者は、何を見ていたのだろう。

 プロデューサーの顔色?
 それとも、誰かの足もとだろうか。
 いや、驚いた。
 

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2006/02/14

転倒

 昨晩の、女子ハーフパイプについて。
 今井メロ選手の転倒は色々な意味で無残だった。

  • 兄妹そろっての転倒:前日の兄に引き続き……というところがなんとも無残。演技前の過剰なアピールと転倒後の壊れっぷりの落差がおんなじであるところも。カメラの前で育った人間のオーバーアクション……。むごい。
  • NHKの事故処理:っていうか、事故処理努力の放棄でした。カメラをスタジオに切り替えるみたいな配慮もなかったし、その結果、何十秒も延々とライブ放映され続けることになった無様な転倒滑走映像に対して、実況アナ、解説者ともにフォローらしいフォローをしなかったわけだから。特に解説のおじさんの口ぶりからは、「さっさと立てよ」と思っていることがひしひしと伝わって参りました。ええ。
  • 2ちゃんの実況板:まあ、ふだんから不謹慎、残酷、露悪なご意見が7割を占めるのが実況板の不治の属性ではあるのだが、それにしても、昨日のNHK-BS実況板は、90%が「ざまあみろ」の声で埋まっていた。

 おそらく、普通の選手だったら、ここまで露骨に「ざまあみろ」が渦巻くことはなかったはずだ。メディアの持ち上げ方の不自然さが、ちゃねらーの皆さんの反感を買っていたということなのだと思う。

  • 過剰なメディア露出:三兄妹が幼児であった頃からの、継続的かつ無思慮なプライバシー公開。童夢、夢路、緑夢という名前のつけられ方。そして、思春期を迎えて後の、案の定の確執。
  • ちぇきらうな人生観:テレビカメラの前で何度か歌ってみせた自作のラップの走って逃げ出したくなるようなトンテケなノリ。で、転倒翌朝のワイドショーはこの若気の至りの恥さらしを、おいしい映像として、何度も何度も再生してみせるわけだ。傷口にドブ泥。
  • 相次ぐ事件:用具メーカーとの契約トラブル。IT企業とのタイアップやら突然の改名。不思議な記者会見。

 メロ選手の思慮の浅さを責めるのは簡単だ。が、なんといっても、彼女まだ18歳の子供だ。マナーの問題についても、本人の資質をどうこう言うよりは、まず周囲の大人の責任を問うべきだと思う。
 DQNなオヤジと、ネタになりそうな話題ならどんなものにでも飛びつくメディアの貪欲――メロ選手は、そういうものの犠牲者なのだと思う。
 きちんとした子供時代(気楽で、のんびりしていて、笑いと不思議と眠りに満ちた、いつでも帰れる心の故郷としての幼年期)を過ごせなかった子供は、本当の大人になることができない。
 ……と、ここまで書いたところで、以前、どこかに似た主題の原稿をアップしたことを思い出したので、以下に転載しておきます。編集部のヒトごめんなさい。

      ……前半略……

 カルキン君が逮捕された。そう、あの「ホームアローン」の子役マコーレカルキン君。容疑は麻薬所持。もう24歳だという。で、まだ24歳だというのに離婚歴(結婚は17歳。離婚は19歳)と逮捕歴。両親はとっくの昔に離婚(カルキン坊やが稼いだ莫大なギャラがトラブルの原因とか)。大急ぎの人生。
 大五郎(1号は殺人で服役中、2号はは銃刀法違反で逮捕)といい、ケンちゃん(ケーキ屋ケンちゃん。長らく不良化していた)といい、ある程度以上売れた子役は、あんまりまともな大人に育たない感じがするのだが、これはいったいどういうわけなのだろう。
 列挙してみよう。
 蛍の韜晦(どうしてこの人の演技は過剰に投げやりなのだろう)、チー坊の自棄(この先、ヤケ酒キャラでどこまでやって行くつもりなのか、お兄ちゃんは心配だぞ)、鳩子の肥満(ノーコメント)、タバサの暴走(「奥様は魔女」の子役:下着ロッカーとして再デビュー)、そしてマイケルの地獄(ご存知、マイケルジャクソン。度重なる不祥事。失われた幼年期への復讐が小児性愛なのだとしたら、悲しすぎるぜマイコー)……いずれも、ろくなことになっていない。
 まあ、普通の子供であれば祝福されるはずの「成長」というできごとが、子役の世界では、そのまんま「タレント性の喪失」だったりするわけだから、ある意味、ひねくれるのも当然ではある。
 現場の王様として、あらゆるわがままを許される環境も不幸といえば不幸(だってマトモなしつけを放棄されているわけだから)だし、幼くして一家の家計を支えるという状況が、本人にとって素晴らしい体験であるはずもない。
 なるほど。地獄だな。
 本当の子供でいられなかった人間は本当の大人になれない、と。
 でもって、あらゆる初対面の大人に「大きくなったわねえ」と言われ続け、一番仲良くしたい同世代の子供たちからは無条件で浮き上がってしまう。
 彼らが大人への階段を何段飛ばしで登ろうとするのは、これは、宿命なのだな。踏み外すことも。

 というわけで、TBSは、二度とラップ映像&全裸雪中飛び込み映像を流さないように。
 それから、亀田三兄弟の思春期をエサにするのもやめてあげてほしい。
 他人の恥がメシの種だというのはかまわない。
 でも、子供には手を出さないというのか、大人のたしなみってものだろ?

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2006/02/12

ダウンヒル

※スキー競技男子滑降

 夜。NHK BS1にて男子滑降決勝を見る。
 やはり、冬季オリンピックの魅力はダウンヒルに尽きると思う。
 選手が滑り降りる姿を見ているだけで、なんだか爽快な気分になる。
 日本人選手が出ていないことは、残念と言えば残念だが、中継放送についていうなら、外国人選手のみの競技の方がずっと良い出来になる。だって、実況、解説が、ヘンな応援モードを発動しないから。
 金メダルを取ったフランスの選手の選手の滑りは見事だった。
 スノボのために、午後10時頃、中継終了。
 というわけで、私にとってのトリノ五輪はほぼ終了いたしました。

※スノボ・ハーフパイプ
 惰性で見る。スキーと比べると、スノボの世界は何から何まで違っている。面白いな。

  • 選手のマナー:カメラに対するアピール。観客の煽り方。失敗した時のアクションの取り方。とにかく明るい。でもちょっとDQN風味。
  • ファッション:パッツンパッツンのフィット感がスタンダードであるスキーファッションと違って、スノボでは、ダブダブが基本。ズボンは当然腰パンがデフォルト設定。ヘルメットも千差万別。ま、ストリートファッションですよ。アルペン風味、およびゲレンデっぽさはゼロ。仕草も微妙にチェケラッチョ。
  • 観客:ピーピーワーワーな感じ。なーんかアメリカっぽい。ノリの良さも雪上の人々とは思えず。
  • Tシャツの兄ちゃんを何人か確認。絶対アメリカ人だな(笑)
  • 滑走前、背中に雪を入れる選手が何人かいたが、あれは「気合いを入れている姿」なんだろうか。
  • ドイツのビンセント・ルプスという選手のベルト位置の低さは限界レベルだった。真っ赤な口紅塗ってるというのもすごい。しかも、カメラにキスマークつけるし。ドイツ人にも不良がいる、と。勉強になった。
  • 演技としては、やっぱりアメリカ人さんの独擅場。ショーン・ホワイトという選手は、抜群。ちょっとコカインやってそうなところが心配だが

  ってことで、今日はゆっくり寝ることにして、明日から頑張ろう(←何を?)。

 追記:結局、最後まで見てしまった。それにしても、なんだかゲイっぽい選手が多い(コーチも)ような気がしたのは私だけだろうか。

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