『イン・ヒズ・オウン・サイト』電子版のためのまえがき
当ブログを書籍化した『イン・ヒズ・オウン・サイト』が、電子書籍で発売されることになりました。
電子書籍のために書いた「まえがき」を以下に転載します。
「電子書籍」という言い方には、実は、いまだに軽い抵抗を感じる。どうしてもなじめない。電子だったら書籍じゃないし、書籍なら電子のはずがないじゃないかと思ったりするからだ。
でも、思い出しましたよ。私は、携帯電話が出てきた頃にも、似たようなことを言っていた。携帯できるようなものが電話であるはずがないし、第一携帯電話の留守番機能はどうやって持ち主の留守を携帯するんだとかなんとか、懸命になってアラさがしをしていた。そういう男なのだな。結局。
携帯電話はまたたく間にモノになった。
それどころか、いつしか「携帯」と省略されるようになり、最近ではむしろ単に「電話」と呼ばれている。
では、昔からの電話はどうなったのだろう。
はい。「イエデン」だとか「固定電話」と呼ばれています。楽隠居です。
「電話のくせに固定なんだってさ」
「なにそれ、笑えるー」
さようならぼくたちのイエデン。
おそらく、電子書籍からも「電子」という接頭辞が取れる日がやってくる。それもそんなに遠い日ではない。
ブログから出発した本書が電子書籍化されることは、書き手であった私にとっても感慨深いことだ。
本書のふるさとであったブログは、ここのところ更新されていないが、私は今日も電子の雲の中に向かって文字をタイプしている。
大丈夫。活字からインクの匂いが消えても言葉から書き手の声が聞こえなくなるわけではない。
本書を買って(あるいはダウンロードして)くださったみなさん。オダジマはここにいます。液晶画面の裏側に貼り付いて今日もわめいています。クリックひとつで、真夜中でもお相手をします。うるさかったらスイッチを切ってください。
ごきげんよう。
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コメント
イン・ヒズ・オウン・サイトは紙の本で持ってるので、迷います。電子書籍リーダーは持っていませんので。
『地雷を踏む勇気』を読み終えました。NBonlineは拝読していますが、書籍でまとまったのは嬉しいです。私の一番好きな『仏の顔もサンドバッグ』と同様、一回読んでいるのに、また読むと、笑い感心させられたり反省させられたりします。
このブログも、幻冬舎の『東京格差社会』も時々続きを書いてくださることを期待しています。
投稿: UCHIDA Shoko | 2011/11/26 13:39
浦和レッズのアホーターってキモいやつらばっかですねwww
どこかの56さいの爺みたいなやつらがほとんどですね
投稿: チンカスたかし | 2011/12/03 15:54
闇の国 夜空のアンチマテリアル
投稿: 愛酷射 | 2011/12/03 18:05
てすと
投稿: e | 2011/12/13 05:40