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2010/11/14

パックス・パックマン

 昼過ぎに起床。
 マニー・パッキャオVSアントニオ・マルガリート戦をWOWOWにてテレビ観戦。

 しかしとんでもないボクサーですね。
 フライ級からスーパーウェルター級まで、6階級制覇。途中を飛ばさなければ10階級。
 体重差にして約19キロ。
 パンチを当てる巧さはもしかして歴代のボクサーの中でもナンバーワンかもしれない。

 以下、ボクシングの様々な側面について、私が実際に見た(といってもテレビだけど)範囲内で、個人的なナンバーワンを列挙してみる。

  • ディフェンスの巧みさ:フロイド・メイウェザー:とにかく打たせない。やたらと速い。ボクサーとしての面白味には若干欠ける。でも技術は一級品。防御職人。
  • 動きの美しさ:シュガー・レイ・レナード:ステップワークだとかパンチの出し方だとか、避けた後の身のこなしだとかが、うそみたいにきれいだった。あるいは、実戦的なボクシングの動きとしては実はあんまり有効じゃなかったのかもしれないが。でも、なんともエレガントでしたよ。見ていてうっとりしました。
  • フィニッシュブローの威力:マイク・タイソン:決めにかかった時のパンチは本当に破壊的だった。ヘビー級としては異例なスピードの持ち主でもあった。あれほど圧倒的な力量を備えながら全盛期が短かったのは、アタマがワルかったせいなのだと思う。あるいは知能以前に人格が14歳だったのがいけなかったのかも。
  • リードパンチの精密さ:モハメド・アリ:手打ちみたいに見えるのに、なぜなのか当たると破壊的だった不思議なジャブ。フットワークとコンビネーションブローの華麗さも革命的だったが、なによりカリスマ性が一ボクサーの域を超えていた。兵役前(カシアス・クレイ時代)のスピーディーかつ流麗なスタイルも魅力的だったが、改名後のトリッキーな戦略的ボクシングも面白かった。おまけに詩人で男前。パーキンソン氏病は、やっぱり打たれ過ぎたことと関係があるのだろうか。パンチを耐える精神力も異常だった。
  • ワンパンチの破壊力:ジョージ・フォアマン:ジョー・フレイジャーを一撃で倒したフックは文字通り殺人的だった。神が降りてきてから後は、若干クレバーなスタイルに転向した。無論、往年の強さは無かった。
  • 目の良さ:ナジーム・ハメド:上体だけでパンチを避けるのが得意。奇跡みたいなスウェーバック。そして異様な角度から繰り出される悪夢みたいなパンチ。空前絶後。進化の袋小路的ボクサーですね。
  • 肉体の見事さ:トマス・ヒットマン・ハーンズ:ミドル級時代の上半身はまるで彫刻みたいに美しかった。フリッカージャブの破壊力も破格。打たれ弱かったことが試合をスリリングにしていた。
  • バランス:マーベラス・マービン・ハグラー:攻守一体。完璧なガードを保持しつつ、あらゆるパンチをすべての角度から繰り出すことができた。スタミナ、勇気も一流。一時期は面白味が感じられないほど強かった。
  • 頑丈さ:ムスタファ・ハムショ:岩石男と呼ばれた。ハグラーとの試合は凄惨の一語。こんな人間もいるのだなあと思った。
  • ハンドスピード:ヘクター・カマチョ:相手が弱っている時とかに撮影用のネタみたいにして繰り出す連打は、本当にこの世のものとは思えないほど速かった。有効であったのかどうかは別問題。あれだけ速ければ見世物として通用する。
  • 凶暴さ:ロベルト・デュラン:ライト級時代の強さは別格。ボクサーとしてはもしかして荒削り過ぎるのかもしれないが、殴り屋という分類があるのだとしたらたぶんパウンド・フォー・パウンド史上最強。

 その他、色男のアレクシス・アルゲリョとか、一瞬だけえらく強く見えたドナルド・カリーとか、地味で強くて報われなかったラリー・ホームズとかぜひランキング入りさせたいボクサーもいるのだが、今日のところはここまで。

 表題は、パックス・ロマーナ(ローマの平和)のパクりです。パックマン一極支配によるボクシング世界の静寂、ぐらい。パックマンの語尾をラテン語でどう変化させれば良いのかわからなかった。

 それにしても、パックマンの看板は、そろそろ掛け替える時期にきているんではなかろうか。
 「パッキャオだからパックマン」というこの語呂の安易さに、東洋人への軽い蔑視のようなものを感じるのは私だけではないはずだ。
 トップランク社の偉い人たちも、こんなに強くなったんだから、そろそろもう少しリキの入ったニックネームを考えてやるべきだと思うぞ。

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コメント

デュラン、ハグラー、ハーンズ、レナードの時代はテレビ東京でたまに放送してくれたから観てましたけど凄かったですよね。
ハーンズvsレナードは今でも忘れられない。負けたけどあの試合でハーンズ知ってはまりました。

投稿: えむ | 2010/11/15 09:11

ブログ再開嬉しいですよ。

投稿: はいあんど | 2010/11/17 18:54

「パッキャオ本人がこのゲームのファンであり、The Destroyerというニックネームを気に入っていたトップランク社やバッファーを説得してパックマンとコールしてもらうように自ら要望した(出典ウィキ)」そうですよ。本当かどうかは?ですが。

投稿: さだんじ | 2010/12/05 16:44

小田嶋さんのスポーツ観戦記に飢えてました!
サッカーについてもぜひぜひ。
これからもマイペースによろしくお願いします。

投稿: 犬 | 2010/12/11 13:58

サカ豚ジジまだいたのかwwwwwwwwww

投稿: 猫 | 2010/12/17 12:33

浦和レッズって阪神こえたんじゃなかったの?週1で平均4万きったみたいだけど

投稿: ださいたま | 2010/12/18 16:20

週1じゃないよホームは二週に1度だよ。
月に2回。しかも土日。サッカーは集客楽でいいよな。
それでも客入らないけどw

投稿: 税 | 2010/12/25 03:06

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

投稿: あろえ | 2010/12/26 12:20

そんでもって、やっぱりP4Pは
シュガー・レイ・ロビンソンだと思いますよ。
ユーチューブは偉大です。
”レイジング・ブル”ジェイク・ラモッタとの
『バレンタインデーの惨劇』が見れます。

投稿: el-finito | 2011/01/01 05:44

やっほー!
初めまして~~。

いつも楽しみにしていまーす!
お仕事頑張ってくださいね~(笑)

投稿: まいちゃん | 2011/01/21 11:43

ブログ再開に期待です!!

投稿: とも | 2011/03/09 20:52

こんな時まで中田叩いてんじゃねーよゴミ

投稿: dory | 2011/03/13 22:31

日本人は、そこそこやるが、名前に念を込めて、自己暗示をする癖が出る人や集団があり、
日本〇〇党もそのひとつ。

地球磁場を考えず、青森六ヶ所村で地球を汚すバカばかり。
止まらんかなあ!
海洋深層水てなんだよ!バカ!


己の向き不向きを自由社会で知る人こそ、いい人。
脱税をするな!

マグリットは、太平洋戦争のベルギー調査団の知人です。

女性を丸裸にして、
伊勢神宮の空と同化している作品、
「黒魔術」
を始め、ナチスに比べて、死刑が少なかった
日本人の、「神と言い、いや、空でございますよ、バカ野郎」
の心理利用の優越植え付け扇動を
「同化している」とした作品です。

気をつけてくださいね。
ペンタゴンが日本の沿岸の海底でダイナマイトを爆発させましたよ。

ウソつき日本人!こわれたぞ!CIA一同!鬼畜日本人!

ウソつき日本人議員!鬼畜!

アナルセックスばかりする新宿風俗東京大学卒業生の
暴走を止められないじゃないか!

インターネットで増長するのを評価し、
自分たちで判断してみろ!

俺は中学までしか、理論思考がついていけなかった
ことを忘れるんじゃない!

わがままが日本人はひどい!
損しないようにわがままを言う癖が
抜けるのは、結婚後のバカばかりなんだぞ!日本人は。
アナルをほる鬼畜ばかりだわ!

わかったな!
ウソつき日本人!
壊れましたよ!アホくさいわ!ウソつきばかりで、
日本人は!

正直になれというとわがままになる。
わがままばかりが増長して、こういうウソ技術を
平気でやるのが、サル社会社会人だと知れ!
警視庁オナニー個室8ルーム。


サル!鬼畜。

そういうことで地震を起こしましたよ。
自業自得だ。
人が多い。天皇家はスカトロ。事実だ。被害者多数。

わかったかなあ!
アメリカ合衆国情報だが、
ケビン コスナーさん、シェールさん、デミ ムーアさん、
ビリー ジョエルさんは、
全員、日系人だ。そこまでとする。

わかったか!東京韓国人!

投稿: アメリカ合衆国の誰か | 2011/03/15 21:04

まいど

師がア・ピース・オブ警句で疑念に思われていた件

「なぜ遠藤周作師は足の臭い書生の話を知っていたのか?」とのこと

それはそのお 周作先生が臭かったからです

なぜにをれがそれをわかるかというと。

投稿: メルヘンひじきごはん | 2011/03/17 19:22

初めまして~♪
お仕事頑張って 下さいネ(-^□^-)

投稿: rui | 2011/03/31 16:16

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

投稿: 職務経歴書の見本のダウンロード | 2011/04/10 23:57

http://www.golfsupportsg.com/
頑張って下さい、応援しています^^

投稿: 札幌 ゴルフスクール | 2011/04/20 11:28

はじめまして。日経のコラムを拝見してコメントの仕方が分からなかったのでこちらに投稿していまいました。
相撲のコラム、全く同感です。あるドキュメンタリーを見て贔屓になった新入幕魁聖に、全く面目ない、すまないという気持ちで一杯です。こんなに活躍しているのに彼のライブでの取り組みを放送できていないのは関係者は謝罪すべきです。ブラジルにも放送されていないでしょうね。八百長をやっていたのは上に上がるのを諦めた力士か地位を守りたいロートルの力士のどっちかで、そんなもん織り込み済みで、例えば○皇の貸し借りは当たり前。でも中日を過ぎると貸し借り出来る力士はあと3人しかいないじゃん。どうするの○皇!と思った矢先、若手に豪快に小手投げで2連勝!なんて時に「やった今場所も乗り切ったか」と安堵するのが相撲の正しい見た方のような気がします。やはり相撲は「役者」なしには成立しません。それは相撲が歌舞伎と切っても切れない関係にあるかも知れませんが、僕個人としては荒ぶる力士と静かなる力士のバランスなんかが重要ではと思います。今の白鵬だけじゃ中学生日記を見てるみたい。朝青龍がまだ現役であと5歳若かったなら相当なドラマになっていたでしょう。でもこれは勝手な思い入れで仕方がありません。一番頭にくるのは相撲をスポーツとみなし断罪していること。世の中の人たちはスポーツと興行の区別もつかんのか!華やかな茶屋や特権的な溜会の面々、庶民はおこぼれに預りスペクタルを覗く。それが大相撲!
とはいえ、最近怪我などを理由に見るに堪えない取り組みが多く、せっかく大枚叩いて行ってもがっかりな時が多々あります。やはり年6場所は多すぎ。一度怪我をしたら八百長やりたくなるかも。年3場所か4場所が適正か。そうすると出世の機会が減るのでさらに八百長の相場が上がるか。
でもファンには関係ない。とにかく面白い取り組みが見たいんじゃ!面白い取り組みはファンじゃなければ分からないけど。外野はすっこんでっろということです。

投稿: taraobannai | 2011/05/19 19:12

http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/86/fd/epsilon_bb/folder/1707256/img_1707256_54996564_1?1252070943
↑これ描いたのあんたって本当?
今どんな気持ち?

投稿: n | 2011/07/07 13:02

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