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2007/11/08

近況など

 また、更新が途絶えてしまいました。
 とりあえず、近況報告などを。

※減量について

  • ブログの中で、「減量」という文字(その他、「ダイエット」なども)を使うと、トラックバックスパムが山ほどやってくる。コメントスパムも、おそらくココログの方で止めてくれているのだろうが、来ているはず。
  • 類推するに、特定の文字(「減量」、芸能人の名前、健康関連、病名、ガン関連、エロ関連の言葉などなど)を採取しているロボットみたいなヤツがいて、そいつのアンテナにひっかかると、減量ビジネスだとか、エロ商売に関連したトラックバックやスパムメールみたいなものが山ほどやってくるという仕組みになっているのだと思う。 結局、産業化された妄想が存在する場所は、スパムの巣になるわけだ。
  • だから、このエントリーにもきっとたくさんのスパムが届くはず。まあ、好きにしてくれ。
  • 体重は8月以来増減なし。リバウンドはしていないものの、まったく減っていない。
  • 8月半ばの段階で、目標値の10kg減量を達成したことは既報の通り。で、当時の気分としては、引き続き一日一食ダイエットを続行して、とりあえずあと5kg落とすつもりだった。
  • が、落ちない。一日一食の食習慣を守っているのに、まるで体重が減らない。
  • って、そんなに不思議な話ではないのですね。要するに、食事らしい食事はとっていないものの、菓子や果物を気分次第で食べていたわけで、その間食の量が無視しがたい水準にあったわけだから。
  • まあ、根気が尽きたわけだよ。
  • 腹を減らしてイライラしてるのも3ヶ月ぐらいが限度、と。
  • 書評のために入手したO氏の著書「いつまでもデ○と思うなよ」(←結局、書評は書かなかった。あんまり失礼な原稿になってもいけないと思ったので)の読後感も、若干影響していると思う。
  • 読む前の予断では、「いつまでも……」は、そこそこにユーモアを含んだ書物なのだと思っていた。
  • が、読んでみるとどうも様子がおかしい。
  • 氏の持ち前であったはずの余裕やユーモアが消失している。
  • で、なんだか微妙に説教臭い。
  • しかも、ひがみっぽくて押しつけがましい。
  • うん。ちょっと反省しましたよ。
  • いやつまり、減量程度のことに血道をあげて、誰彼かまわず演説をカマしがちになっていたこの数ヶ月のわが身を振り返ったわけです。
  • 中年男の減量においてカギになるのは、前にも書いたかもしれないが、知識や情報やメソッドではなくて、モチベーションの作り方だと思う。でも、その「中年男の減量モチベーション」は、ハタから見るとやっぱりちょっと異常な感じがする。
  • 恋愛中だっりする若い娘が、痩せたいと思うのは、これは当然の反応だし、周囲の目から見ても、ギャルさんたちの減量モチベーションは、なんとなくいじらしく見える。でも、いい年をした男が、ムキになってやせようとしている姿は、ちょっとアレなわけです。はっきり言えば不気味、と。
  • 私自身、自分がムキになっていることは自覚していた。
  • でも、減量にたずさわっている当事者にしてみれば、痩せるということは、「ムキになる」ということとほとんど同義語なわけだから、それはそれでかまわないと考えていた。
  • そんな時に、O氏の本を読んで、ちょっと考えこんだわけです。
  • 具体的に言うと、「いい年をした男が半年以上ムキになり続けていると、アタマの中の何かが暴走し出すのかもしれないぞ」という感じを抱いた、ということだ
  • 減量モチベーションを維持し続けるということは、言葉を変えれば、自らをパラノイアに作り替えるということにならないか? と。
  • そんなわけで、一日一食ダイエットは、10月をもって撤退いたしました。
  • だって、間食で菓子ばっかり食ってたら、炭水化物野郎になるだけだしね。
  • どうせ痩せないんなら、普通の食事をとってバランスを心がけた方が得策なんだろうから。
  • ……ん? これって、オレが減量をはじめたころに、各方向から色んな人たちがアドバイスしてくれたお話そのまんまだぞ。「無理はいけません」「バランスを考えて」「極端に走ってはダメ」と。
  • で、それらの穏当かつ微温的かつ常識的なアドバイスに対して、減量実行当時のオレは、反発を感じていたわけだ。「うっせえな。マトモな精神状態の人間が痩せるわけねえだろ」と。
  • むずかしいものだ。
  • 結論:成人した人間の体重が減るというのは、いずれにしても異常事態である。とすれば、そんな状態は、長く続くはずがない、というよりも、かような異常事態を長く続けるのは、精神にとって良くない。だから、一休み。
  • 今後は、せいぜい体重をこまめに計測して、リバウンドしないように注意……と、日記には書いておこう。

結局、減量の話だけで根気が尽きてしまいました。
近況についてはいずれまた。

※追記@11/9: 00:15

  • 「減量」という用語自体、あんまり適切じゃないのかもしれない。
  • だって、結果のみを暗示するばかりで、誤解を招くから。
  • ここはひとつ「飢餓コントロール技術」ぐらいな言い方をするべきだと思う。実態にも近いし、減量がもたらす危険や鬱陶しさ(飢餓コントロール過程の中にいる人間が自我肥大になりがちであること。減量者の過剰演説傾向などなど)への事前警告にもなるだろうから。
  • いまにして思えば、テレビ出演依頼みたいなものにうっかりひっかかってしまったこと自体、減量脳の影響だったのかもしれない。
  • テレビ出演者は、「巨大な注目」という、格好の減量モチベーションを与えられる。
  • で、やっぱり痩せた人が多いわけだが。同じぐらいの確率でパラノイアが多いような気がするぞ。エゴマニアックスも。

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コメント

飢餓コントロールって聞くとキツソウですねぇ。
つらくてすぐに「何のために痩せなきゃならんのだ?」
という疑問を持ってしまいそうです。

それより、目標をたとえば「毎日自転車で100km走っても平気になる、気合いを入れれば200kmぐらい走れるようになる」に変えると、自然と体重も減ってくんじゃないでしょうか?
そういうトレーニングの途中ではハンガーノックアウトにあったり、あるいは脳内麻薬でハッピーになったりと、いろいろ楽しめます。
それに、大阪まで3日あれば行けるんだ、と思えるとうれしい。

でも体には悪いですねきっと。水分だけはちゃんと取らないと脳卒中になりそう。

投稿: まる | 2007/11/09 01:46

 高千穂遙も岡田斗司夫も確かに痩せましたけれども、以前のイメージとは無関係に評価しても、やっぱり
「糖尿病?」「がん?」
てな感想しか沸きませんよ。当人たちが思ってるほどポジティブな外観ではない。
 中年男が、外観を気にして減量するなんてのは、身体イメージが歪んでいて、すでにガリガリに痩せてるのにさらに痩せる必要があると思い込んでいる拒食症女性と五十歩百歩ではないですか?

投稿: Inoue | 2007/11/09 06:06

1年で1キロづつダイエットして5年で5キロ減量しました。10年で10キロ、20年で20キロ痩せると、体重が50キロを切ってしまうので、これ以上ダイエットつづけるのはいかがなものか、と悩んでいます(リバウンドは全くありません)。よかったら参考にしてください。

投稿: じゅん爺 | 2007/11/09 06:41

丸山先生の「笹まくら」はやはし夏目先生「草枕」へのなにくれなのでせうか。

投稿: 帰ってこなくていいのにひじき | 2007/11/09 07:45

丸谷先生でした。2005年周辺は日本のドタマヒートアップシークエンスとしてここだけの話記録されるかと。

投稿: やっぱり帰ってきたひじきごはん | 2007/11/09 07:53

 いつだっけ、多摩川の土手でで飼い主に曳かれていた腹巻?付きの子豚を思い出しました。あいつは愛いヤツだったなぁ。
 ♪豚(×山羊)に曳かれて逝きないのぉ~

投稿: あおきひとし | 2007/11/09 11:02

お久しぶりです。
医療関係者から、失礼を承知の上でちょっと一言。
私は小田嶋さんのおっしゃる事がもっともと思います。
大体中高年がO氏のような「無茶」なダイエットをして
身体に良いはずがない。
多分、遠くない将来かなり深刻なリバウンド?が起こると
予想されるのではないかと。
(中年過ぎに過剰なダイエットを行うと、女性はもちろん
男性でも骨量低下などが起こるのですよ)
WHOのスタンダードでも、「小太り」の方が有病率が
ずっと低く長生きするというデータが何年も前から
出ているんです。
(もちろんアメリカのような超肥満大国は別ですが)

大体そこそこ歳をとってきたら、ヤセヤセよりちょっと
ぽっちゃりの方が何となく健康的で福々しい感じが
しませんか?

デブという言い方が差別的でよろしくないんです。
昔から「ふくよか」という響きの良い言葉が日本語に
あるじゃありませんか。
小田嶋様の場合、今の状態(長期間体重の増減なし)が
一番ベストな状態と思われますが、どうでしょう?

投稿: Cor Leonis | 2007/11/11 11:59

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