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2007/10/25

城南戦

 しばらく更新できなかった。
 うん。たちの悪い〆切を抱えていたものでね。って、もちろんタチが悪かったのは、〆切ではなくて、オレです。各方面の関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。

 というわけで、仕事も一段落したので、ACL第二戦を見に行ってきましたよ。

【AFCチャンピオンズリーグ 決勝トーナメント準決勝 第2戦 浦和レッズVS城南一和 @埼玉スタジアム
 http://www.jsgoal.jp/news/00056000/00056218.html

 

Chonum
※城南一和のサポの皆さん。意外に女性が多い。動員だろうか。

  • 座席はメインスタンド側ロウアー席。城南ゴール側から見て左側のコーナーフラッグ近く。
  • 城南の応援団の出島にも近かった。
  • 城南応援団は、黄色い色で統一され、声もよく揃っていた。でも、応援のマナーは単調。やはり統一教会系の限界ということか。ムエタイの入場音楽っぽい不思議な音楽が流れていた。あれはなんだろう
  • 前半は、山田さんが上がってくる側。後半は平川阿部君と平川君のサイド。こっちサイドで3点が入った。
  • ワシントンの1点目は、すぐ目の前で見られた。左ももでワントラップして、そのまま振り返って角度の無いところから逆サイドのサイドネットに突き刺さるファインゴールだった。

  • 行き帰りは自転車。
  • 往路は、5時過ぎに出発。間もなく暗くなる。途中から芝川サイクリングロードを走る。真っ暗。猛烈に淋しかった。
  • 復路は国道。途中、国道122からちょっとそれて旧街道(新井宿・鳩ヶ谷のバス通り)を行く。この道は、昼間の交通量が多い間は道幅が狭くてやっかいだが、夜(10時半過ぎだからね。)は快適。うん。スタジアムからの帰り道はこのコースで決定だな。
  • 本日の走行距離は、往復で37.23km。平均速度は17.0km/h 
  • 7月以来のODO(総走行距離)は、1091.6kmになった。

 とりあえずは、ご報告まで。
 ようやく仕事が通常モードに戻ったので、今後しばらくはこまめに更新しようと思います。ではでは。

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2007/10/12

ピンポンの中味

 TBSの各番組は、試合翌日の今日になって、亀田マターから微妙に距離を置き始めている。
 おそらく、世論の圧倒的多数がアンチ亀田であることを思い知らされて、さすがに擁護しきれないと判断したのであろう。
 まず、「朝ズバッ」で、みのもんたが軽く揶揄する調子で、亀田一家をたしなめた。
 続く「ピンポン」では、局アナがモロな形の亀田批判原稿を読み上げ、福澤がかなり強い調子で亀田の反則をクサしている。
 試合の編集映像も、朝の段階と昼の段階のそれでは内容が違う。
 朝一番に「朝ズバッ」内で送出されたVTRでは、まだ亀田の攻撃場面を多く採用した亀田寄りの映像が採用されていた。が、昼前にピンポンで紹介されたVTRでは、亀田二号の反則場面中心の構成になっている。
 要するに、彼らは、亀田を捨てにかかってきているわけだ。
 卑怯だよな。
 ここまで、さんざん利用してきて、世論が保たないと見るや、いきなりポイ捨てだからね。

 亀田の子供たちの不品行はもちろん擁護できるものではない。
 が、それでも、あの程度の悪口は、ティーンエイジャーならよくある話ではある。
 オヤジも含めて、行儀の悪い家族というのは、どの町にでも一定数いて、それぞれに周囲との間で摩擦を起こしていたりする。たいして珍しい例ではない。
 問題は、だから、亀田家の不行跡そのものにあるわけではない。
 子供たちに限っていえば、犠牲者と言って良い側面すらあると思う。
 むしろ、特筆大書すべきは、公共の電波を任された許認可事業たる放送業者が、あのような無頼無軌道な一家に肩入れして、それを数年間にわたって商売にし続けてきたということだ。
 TBSは、これまで、三兄弟が揃ってアマチュアであった時代から、一貫して、彼らを追い続けてきた。そして、時には事実を歪曲し、伝説を捏造しつつ、亀田家の父親のあの人権無視の教育方針を称揚し、中学にさえ通わせてもらえなかった三男については、地元の学校や教育委員会から注意を促す声が届いていたにもかかわらず、それを無視しながらカメラを回していた。のみならず、自局の番組に出演する芸能人に、亀田擁護を強要(いや、タレントの方からすすんで提灯を持ちに集まってきたのかもしれないけどさ)し、そうやって亀田神話を補強完成させてきた。
 たとえば、みのもんたは、昨日の試合の当日まで、「とにかくあの三兄弟はお父さんのことを心から尊敬している。そこのところは立派だ」てなことを言って、亀田父の無思慮な教育方針(っていうか、教育の放棄)を賞賛していた。
 高橋ジョージ、テリー伊藤、和田アキコ、西川史子といった、TBSと縁の深い(というよりも、TBSないしは特定の番組と露骨に癒着している)タレントは、異口同音に、亀田家の素晴らしさを訴えている。
 あの三兄弟が、父親の命令によく従っているという、みのもんたをはじめとするTBS亀田擁護隊の面々の指摘は、たしかに、事実ではある。ああいう年頃の少年たちが、揃って親に従順であることが、今時珍しいありようだということも、その通りなのだと思う。
 とはいえ、暴力団構成員の家庭に、ああいう子供たち(つまり、幼少時から暴力的に制圧され続けてきた結果、絶対に親に逆らうことができなくなっている、萎縮したか哀れな子弟)が多いということもまた事実なわけで、従順さも時と場合によりけりだ。
 とすれば、親が子供を商売の道具にして、義務教育の現場にさえ通わせずに済ませてしまったあの一家の姿を賞賛するのは、なによりもまず人として無責任だし、父親の尻馬に乗って、三兄弟を商売のネタにしたプロデューサーの所業に至っては、言語道断と言って差し支えないと思う。

 とにかく、TBSの今後に注目しよう。
 もし亀田物件から降りるつもりなら、これまで亀田ノリを主導してきた人間に責任を取らせるべきだと思う。
 そうしないのなら、このまま一本道で亀田と心中するのが男の仁義だ。
 いずれにしても、がんばってくれ。
 応援してるぞ。いや、マジで。

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亀田の粗利

 ボクシング的には、マッチメイキングのミスということ以外に、特に言うべきことはない。
 亀田二号は、ガードを固めて突進するだけ。まあ、実力差からして、倒されないためには、ああするほかにどうしようもなかったのだろう。
 結局、左右の目の上に切れやすい古傷を持ったチャンピオンがバッティングをこわがったため、倒されずに済んだわけだ。
 反則も想定の範囲内。ずっとやってきたことだし。
 バッティング、ローブロー、ホールディング、サミング、足踏み、頭から当たりに行くタックルなど、例によっておなじみの反則を展開していた。
 ただ、12ラウンドに見せた吊り落としとグラウンドレベル(←という概念自体が非ボクシング的なわけだが)でのサミングは、新技に認定して良いと思う。
 というわけで、ボクシングについての論評は以上で終了。

 むしろ私が注目していたのは、TBSがどうやって軌道修正をはかるのか、だった。
 が、もはや後戻りできないところに来てしまっているという判断なのか、あるいは現場が暴走して、上層部のコントロールが届かなくなっているということなのか、現場は意外にも、亀田ヨイショ放送に終始していた。
 正気だろうか。
 半年ほど前から、TBS本体は、どうも亀田との心中をいやがっているようにも見えたのだが、まだ、現場には色々な権力抗争があるのかもしれない。

 ただ、土井アナは、さすがに実況を逃げたようだ。
 まあ、いまさら逃げても遅いけど。
 いままでの実況があまりにも黒過ぎたから。
 むしろ、このタイミングで逃げたことで、かえって卑怯な印象を残してしまったのではなかろうか。
 最後まで亀田ヨイショで行って、もろともに滅びる運命をまっとうしたということなら、それはそれで、最悪な中でも義理堅さだけは認めてもらえたかもしれない。
 でも、土井ちゃんは、逃げた。
 で、内藤側のリポーターなんかをやっていた。
 いけしゃあしゃあ、と、だ。
 これまで、亀田一家と組んで、思いっきり亀田寄りの実況を展開してきたのに、その亀田が落ち目になると見るや、いきなり逃走、と、そういうことですか?
 あんまりだと思うな。
 悪党としての最低の仁義さえ欠いている、と思う。
 きつい人生になるぞ。
 良識派からは眉をひそめられ、パンク派のやんちゃ万歳系の人々からは裏切り者扱いだからね。
 
 で、かわいそうに、落ち目の亀田一家の実況を引き受けることになったのは、後輩の新夕とかいうアナウンサーだったのだが、これもひどかった。
 型通りの偏向実況。
 しかも、偏っている上にヘタ。
 おまけに、偏っていてヘタな上に気持ちがはいっていない。
 腐っても実況テクだけはあった土井アナよりも、さらにダメな実況だった。
 まあ、かわいそうだけどね。あんな状態の亀田を擁護しなけりゃならない立場に置かれていたわけだから。
 鬼塚、赤井もどうしようもない提灯解説を展開。
 この人たちには同情できない。
 だって、自分が半生を賭けてきた競技をこんなカタチで泥まみれにされて、腹を立てないどころか、積極的に泥を塗りに行ってるわけだから。プライドがないんだろうか。

 このタイミングで、ぜひとも思い出しておかねばならないのは、ここまで来る間に、とんでもない量の翼賛報道が展開されてきたというそのことだ。
 まさにメディアスクラムと言うほかに表現のしようのない、執拗かつ巨大な亀田ヨイショ報道があったからこそ、かくのごとき未熟なボクサーが世界戦のリングの上に立てたのである。このことを、われわれは忘れてはならない。
 亀田次男に対してのヨイショだけでも、

  • みのもんたが、黄金のグローブをプレゼント

  訂正:みのもんたが黄金のグローブをプレゼントしたのは、ヌルヌルの秋山成勲選手に対してでした。まあ、これはこれで黒歴史ですが。
  いずれにしても、以下、おわびして訂正します(07年10月15日)
  
みのもんたの激励に、秋山は「勝利の美酒」を約束=HERO’S黄金のグローブプレゼントに大感激

  • さんまが黄金のマイクをプレゼント
  • キムタクが黄金のマイクスタンドをプレゼント

 ということがあった。
 おどろくべきことだ。
 これは、21世紀のテレビ界の現状で考えられる、最強の大本営翼賛体制だと思う。だって、みの& さんま&キムタクですぜ。これ以上の圧力って、考えられないでしょ?
 いったい、どんな報酬が介在していたのだろうか。
 どうして、亀田一家は、こんなメンバーをプロモに駆り出すことができたのだろう。
 考えれば考えるほど不思議だ。 
 いずれにしても、みのも、 さんまも、キムタクも、2006年4月に展開された黄金グッズプレゼント事件を、今後、黒歴史として、決して語らないだろう。マスメディアも、二度と振り返らないだろう。が、オレらブロガーは、ことあるごとに、この歴史的事実を執拗に反芻せねばならない。
ああ、あの亀田の次男に黄金のマイクスタンドをプレゼントした木村タクヤさんですね、と、今後、もしお会いする機会があったら、そういうふうに声をかけてみたいものだ。

 たかがボクシングと笑ってはいけない。
 おそらく、大東亜戦争における戦時報道にしたところで、発端は、「人気映画女優が予科練を慰問」みたいなミーハー乗りの世論誘導から始まったものであるに違いないのだ。。
 時の文豪だとか、国民的歌手だとか人気俳優だとかいった連中が、異口同音に大日本帝国万歳を唱える中で、反戦方面の意見を持った人々が次第に声をあげにくくなって行ったのと同じようななりゆきが、少なくともTBS局内と、その関係者の間にはあったはずだ。

 以下に、参考記事をあげておく。
「弁慶、さんまに、キムタクで、“カリスマ”の合体や!=5.5「亀田の日」兄・興毅は世界タイトル奪取へ慢心なし 」

 スポーツナビ06年4月25日の記事です。
 スポナビもある意味犠牲者でしたね。
 マジメなサッカー記事や独自の切り口で頑張っていた野球報道を通じて築いてきた読者の信頼を、亀田関連の提灯報道(およびプライドがらみのヨタ記事)で、一気に失ってしまったわけだから。

 ということで、さあ、仕事に戻るぞ(←棒読み)。

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