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2007/09/08

ゴー・トゥー・ヘルメット

 はじめに訂正。
 昨日のエントリーで、「無残に流された河川敷のボードウォーク」の写真を掲載しましたが、あのキャプションは間違い。ボードウォークは完全に水没していて見えない。ゆえに、写真にも写っていない。写真中央に写っている構造物は、水上バスの船着き場だったようだ。船着き場の階段の手すりが斜めに傾いているため、壊れた橋の欄干に見えたというわけ。以上、謝罪して訂正。賠償は無し。訴訟は受けて立つ。来るなら来い。

 冠水していた荒川サイクリングロードも、水が引いて、復活していた。泥だらけだったけど。
 というわけで、扇大橋まで走る。
 ついでに、谷中まで走ってギャラリーkingyoにて中込氏と談笑。
 ついでのついでに、御徒町の自転車ショップを再訪。

 しばらく、新品のヘルメットを前に、型通りの逡巡。
「2回も足を運んでおいて、2回とも何も買わずに帰るのは、あんまりケチくさくないか?」
「っていうか、今度もまた無駄足かよ」
「本当に欲しくなったとして、もう一回来るのはキツいぞ」
 ……と、物品購買前の儀式的思考過程を経て、結局ヘルメットを購入。型番とかは言いたくないな。
「ああ、あの中途半端なデザインのヤツね」
 とか
「要するに、吹っ切れてないオヤジが手を出しがちな、腰の引けたメットでしょ」
 みたいな、そういうコメントが来るとヤだから。
 勢いに乗ってバイザーに装着するタイプのフリップミラーを購入。うん。こういうギミックが装着可能だったりするところが中途半端なわけだけどさ。

 早速、新購入のヘルメットを装着して爆走。
 カーブミラーでおのが姿を確認すると、短パンアロハにヘルメットのライダールックは、かなりアヤしい。たぶんこの姿で道を尋ねたりすると、子供は逃げるな。うわっ、とか言って。
 でもまあ、オヤジライダーは、物品だとか姿形みたいな部分から外堀を埋めていかないと、走行モチベーションが維持できないわけでね。だからとにかく、ブツを買うのだよ。世界経済のためには、良いことだろ? 地球に優しいかどうかは知らないけど。

 帰路のコースは、昭和通り経由で、千住大橋→千住新橋→荒川SR。6時過ぎに帰宅。走行距離は37キロほど。
 ヘルメットをかぶっていると、自動車の側方通過の距離が若干縮まるような気がする。
「おっ、こいつ、メットなんかかぶってやがるぜ」
 という感じで、思い切って(あるいは安心して)幅寄せをしてくる感じ。
 あるいは、敵意だろうか。
「ちょこざいなチャリンカーめが」
 とか。
 いずれにしても、こういうカブリモノで身を固めてしまうと、引き返せない道に足を踏み入れてしまった実感がこみあげて参ります。

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コメント

中途半端で腰の引けたヘルメット…BELLのメトロかシティかな?

投稿: Toshi | 2007/09/08 23:27

ロード乗りですが(ローディ?何ですか?)、こちらが普通に車道の左端を走っているだけでクラクション鳴らす馬鹿もいますからね。もう自動車は全員DQNだと思って走る事にしています。以前見たのが早朝の赤信号の交差点を突っ切る車・・・。日本の免許制度は根本的に間違っています。こういう視点で一冊書いてみては?(笑

まあそれでもデカイ道の方が裏道よりも幾分マシです。トラックなんかは減速して避ければいいし、基本的に運転者もそれなりの人です。問題は大きい道は怖いから下を走るジジイや主婦です。こいうのの道交法を無視した運転に巻き込まれるのも危険。信号なんか見てなかったりするし・・・。日本人ってこんなにバカでしたっけ?

投稿: 744 | 2007/09/09 00:17

 確かに、チャリの敵はチャリ、という感じはありますね。
 特に恐いのは老婦人の自転車です。
 一見、慎重そうな動作をしつつ、その実、まったく周囲が見えてなかったりしますから。つまり、左右を確認した上で、躊躇なく飛びだしてきたりするわけで、あれは予測不能です。私も一週間ほど前、自転車のおばあさんを避けようとして、二輪ドリフトをしました。走行速度が15キロほどだったので大事に至りませんでしたが、ムキになって全力疾走してる時だったら全力転倒でしたね。たぶん。
 あれと比べると、携帯メールを打ちながら運転しているギャルさんとかの方がまだマシだったりします。案外周りが見えてるんですよあのコたちは。

投稿: 小田嶋 | 2007/09/09 00:48

>Toshiさま

>BELLのメトロかシティかな?

 ノーコメント(笑)。ほら、後頭部のトガったトゲトゲっぽい本格派のレース仕様ヘルメットは、おやじカジュアルのチャリンコファッションには似合わないんで、当方としても、八方睨みの生煮えなセレクションに走らざるを得ないわけでして……

投稿: 小田嶋 | 2007/09/09 00:54

取り残された感でちょっと寂しいですw

投稿: フニクリグリゲラ | 2007/09/09 12:36

 ロードバイクはプロショップで購入しましょう。敷居が高そうですが、そんなことはありません。
 予算 体格 体力に応じた部品 フレーム ギヤを選定し独自に組み立てます。オリジナルのマシンが自転車の認識を一変させる驚愕の一瞬です。辛く苦しく重いペダルを漕ぐ自転車から軽く快適に早くペダルをまわす(バイクシューズとペダルは固定)バイクに変貌します。
 どこの世界も同じでしょうが、やはり形からはいる人が多いようです。ピチピチパンツで股間の盛り上がりを強調し江ノ島でナンパする光景を良く目にします。サングラスにヘルメットで20歳も若く見えるので可能に 俺のことか?

 サーファーも同じで所沢ナンバーで乗り付け一度も海に入らず手ぶらで帰るツワモノもいるようです ご苦労さんなことです。

投稿: 自遊人 | 2007/09/09 15:38

ママチャリに毛の生えたような自転車に乗ってる私にとって最大の敵は、
暇そうにしてるオマーリさんたちです。
彼らは、ちゃんとした格好している自転車乗りにはちょっかいを出してこないので、
ヘルメットとかしてるとそういう点ではかなり効果的な気がします。
でも、あのヘルメットがどういう事故を想定してるのかがわからないなぁ。
走ってて「ヘルメットしてれば良かった」と思ったことは一度も無いです。
車のタイヤに頭を踏まれたらああいうヘルメットしててもひとたまりもないと思うし、
踏まれないのなら30km/h程度で転んでも受身が取れそうな気がするし。
相当なスピードを出して走ってる場合には必要性を感じるのでしょうかね。
それと、ハードに走りすぎて意識朦朧としてるときとか。
サングラスは必要性を感じます。してないと虫が目に入ってくるし、
たまに街路樹の低い枝とかがバチっとサングラスにあたったりするので。

> つまり、左右を確認した上で、躊躇なく飛びだしてきたりするわけで、あれは予測不能です。

普通に考えればこういうおばさんたちは次々に事故にあって淘汰されてそうなもんですけど、
案外しぶとく生き残ってるんですね。

投稿: まる | 2007/09/10 06:28

Lo-D。なつかしさに涕がちょちょぎれ流々。

却って太陽なにがしよりレアりがたさ出る畏れがアルル。

俺が数年前喜んで定価で買ったThat’sの生テープを家のかあちゃん十二月にばあちゃんが勝手に民謡を録音してたのを発見した時、殺意を覚えなかったのがなんとなあく却ってあやういのかもしりませんある。

投稿: FF2遣い | 2007/09/10 08:39

>まるさま

>あのヘルメットがどういう事故を想定しているのか……

 事故はともかく、転倒はかなり普通にあり得る気がします。
 20kmを超えるスピードで走っていると、ちょっと落下物を踏んだだけで(車道の左端にはけっこうヘンなモノが落ちています)ツルッと行きますから。

>虫が目に……

 夜、川原を走っていて、カナブン(たぶん)のフライングボディーアタックを受けました。あれを目に食らうと大変ですね。まあ、私はメガネをしてるんでたぶん大丈夫でしょうが。

>おばあさんたちは次々に事故に……

 ババチャリが脅威なのは、自転車ライダーが国道の左端を疾走することと関連しています。
 つまり、
1. せっかちなおばさんたちは、信号待ちの横断歩道から突然半車体分ぐらい前に出て来たりする。
2. 夕方になると、おばあさんの目には自動車は見えても、チャリは見えない。
 ってことです。

投稿: 小田嶋 | 2007/09/10 08:48

ドライバーは、ヘルメットをちゃんとかぶっている方が嫌がらせをしてこないように思いますがね。
まあ中にはどんな格好をしていようが、ワルサをしたいDQNもいますが。

投稿: shin | 2007/09/10 15:37

>あのヘルメットがどういう事故を想定しているのか……

その昔。飲酒自転車運転中、下りの坂道で転倒。綺麗に一回転して頭部を強打。救急車で運ばれて、六針縫う怪我をしたことがあります。(今でもそこはハゲとります) 
 
え?飲酒ぢゃそもそも反則だからメット以前の問題だろ?おっしゃる通り。反省しております。ホントに。
 
余談ですが。その時に救急車を呼んでくれた、ただの通りすがりの方。今でも感謝しております。東京の赤の他人もそんなに捨てたもんぢゃない……時もある、と。
 
 

投稿: かず | 2007/09/11 12:23

 私の頭は横幅が大きいらしくて、自転車用品店でXLサイズをかぶっても、決して入りません。今まで、ネットオークションや通販で3個ぐらい最大サイズを買ってみましたが、一つも頭が入らなくて、手放さざるをえませんでした。
 もちろん、マウンテンバイクの人が被るフルフェイスはダメ。
 仕方がないので、空力特性とは無縁な半球形のダサいデザインのヘルメットをかぶっています。工場や道路工事で皆さんがかぶっている黄色いヘルメットをそのまま銀色に塗りかえた感じで、お世辞にも格好良くないが、他に選択肢がない。

投稿: Inoue | 2007/09/16 04:48

今私は、一人で四国88か所を回っています。土曜日と、日曜日で最後になります。よく頑張ったなと思います。紅葉を楽しみにしています。高野山にいって温
泉に入りたいです。

投稿: みつこ | 2007/11/08 21:44

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