シオマネキ
更新が遅れました。
放心しておったものですから。
あるいは、身分不相応な攻撃志向が死を招いたのではなかろうかと……
デカ過ぎるハサミみたいな無駄に華麗な中盤が、重荷に……
そう。豆粒大のカニの分際で肩幅よりデカいハサミを装備したら、走れなくなるのがものの道理で……
ええ、思いつきですよ。
っていうか、真面目に分析する気持ちになれないんです。
がっくりし過ぎてて。
ただ、これだけは言っておきたい。
- 日本人の国民性(←農耕民族がどうしたとか、個性がどうだとか)を云々するお話って、あまりにも凡庸ですよね。
- でなくても、国民性に敗因を求める議論は、卑怯だと思います。
- それとは別に、一部の論者の口吻に見え隠れしている国民性を叱る態度は、ありゃ、あんまり高飛車で見ていられません。だって、あんたは誰だ? 日本人じゃないのかって話ですよ。これは。
- サポーターの慢心にケツを持ってくるテの立論も同じくばかげている。サポーターが甘かろうが厳しかろうが、勝つチームは勝つ。一サッカーチームの敗北を全国民の責任に帰するものの言い方は「一億総懺悔」と一緒で、不毛ですよ。どこまでも。
- サッカーの勝敗は、サッカーの論理で語ろうじゃありませんか。文化人類学だの歴史だのを引用してる連中は要するに気取ってるだけなんで、相手にしないようにしましょう。
- うんわかってるよ。仕事に戻るよ。
最後にもうひとつ。
伸二は悪くない……と思う。伸二なりに、自分の役割を果たしていた。
代表のみんな。立ち直ってくれ。
たのむ。
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コメント
自分も昨日はかなり気分が落ち込みました。正直ラスト10分に入ってからこのまま逃げ切れるんじゃないかと思っていただけにショックです。昨日はむしむしした寝苦しい天気とあいまってなかなか寝付けませんでした。
投稿: ブログカン | 2006/06/13 20:14
はじめまして。自分も小野信者です。
伸二は失点シーンでの動きの鈍さが叩かれるんでしょうか。
それ以前に内容が岡ちゃんの頃のサッカ-に退化している思います。
投稿: IQ | 2006/06/13 20:51
ジーコの戦術は間違ってはいないと思う。
何度かあったカウンターで一点でも決まれば
文句無く勝てたはずだ。
先のドイツ戦でも大黒が一点決めてりゃ
3-2。
決められなかったから分け、負けたのだ。
問題はペナルティエリア外でネットを突き刺す
強いシュートを「枠に飛ばす」筋力を持つ
選手を常時二人フィールドに送り込むこと。
他の試合見てるとミドルレンジからバチコン
決めてるもんね。強い国は。
福西のが決まっていれば・・・・・
投稿: slider | 2006/06/13 21:21
選手交代が全て。
福西の代わりに稲本か遠藤を投入し、高さ対策にFW巻を入れて守らせる。そうすれば、勝ち点1をゲットできたのでは?
小野伸二は悪くない。攻められるべきはジーコ監督。練習を全て公開したり、明らかにバレバレのスタメンを組んだり、何を考えているのかさっぱり分からん。
投稿: ar | 2006/06/13 23:24
うん、小野くんは悪くありません。
あそこで小野くんをだすジーコが悪い。
で、ジーコにまかせ続けたカピタンが悪い。
川口さん、ノリノリでしたね。
神がかりでした。
で、神がかり川口さんは変にノリ過ぎて、
またポカをやりましたね。
ハイボールの強くない川口さん、
神がかり過ぎて、すべてができる気分になり、
スローインからのハイボールに飛び出し、
触れず、戻れず、同点。
キーパーは一度飛び出したら
絶対にボールに触らなくてはいけません。
川口さん、何点かを防いでいただけに
責めることはできませんが、
やっぱりなあ、またやったなあ、てのが
悔しいですね。
取られた点がすべてミスからというか、
防げるものだっただけに悔しいですね。
まあ、スンスケさんの点も相手のミスなんで、
まあ、こんなのものではないでしょうか。
これで、ブラジル戦も勝ちに行ってくれると良いですね。
ブラジルとのガチガチがみたいです。
ブラジルの選手を潰し続ける日本選手がみたいです。
削りつづけてほしいです。
苛立たせてほしいです。
昨年のコンフェデのようなへぼゲームではなく。
あの試合、ブラジルの選手、へらへらでしたからね。
ちゃんとガチガチの試合がみたいです。
うーん、小野くんでなく、玉田だよなあ。あそこは。
投稿: ばかぞの | 2006/06/14 00:34
小田島さんの感想拝読しました。
小生は今、韓国戦を観終わったばかりです。
その戦いっぷりを見るにつけ「羨ましい」のひと言に尽きました(前半は不調でしたが)。
彼我の差は、4年前の監督選びの際に「名と実のいずれを取ったか?」の差だと言ったら、乱暴に過ぎるでしょうか?
サッカーに限らず、スポーツ全般において「勝敗の責任は、最終的には全て監督に帰する」という正論に、僕は賛成です。
選手には監督への命令、選択、罷免の権利は無いわけですから、どうプレーしようが、選手個人の責任は有限というのが、その理由です。
選手やファンはともかく、監督本人はそう認識すべきなのですが、我が国の監督の場合、どうもそう考えていないフシが多々あるのが問題なのです。
トルシエのような強権的な監督では、選手の不満や怒りは、監督にダイレクトに向かい易いのですが、実は、それが選手間の軋轢をやわらげていると思います。鬼の上官に対しては、兵同士に連帯感が生まれ易いというのもありますが、それ以上に、最終的な責任が監督にある事がハッキリしているので、勝敗そのものの責任までは、なすり合わないからです。
昨日の敗戦後の選手達のコメントを聞く限り、残念ながら後者の逆の状況がチーム内に起こっているようです。
マルタ戦後辺りからの、中田英選手の他の選手に対するあてつけがましい態度が、あまりにも大人気なく、小生も呆れていましたが、上記のように考えれば、彼が本当は誰に対して怒りたかったのか(怒るべきなのか)が見えてきます。
もっとも、それは本人は自覚できていないのかも知れません。徹底的に甘やかされて育てられた子供が、親に反抗する術も知らずにグレてしまう、悲しいケースを思い起こさせます。
もっと言えば、60年前の敗戦も...(ryと、これは「サッカーの論理」から逸脱し過ぎましたね。長文失礼しました。
投稿: わんちょぺ | 2006/06/14 00:45
腸の長さも関係ないよね。
投稿: seiji | 2006/06/14 06:40
小野は少なくとも代表にはいらない
投稿: t | 2006/06/14 07:22
街頭テレビ(のようなものだろう?)を見ていたサッカーファン同士が乱闘するのはどんなもんだろうと思いましたねえ。「日本が負けたのに悔しくないのか?」だそうで。日本人がどこのチームを応援しようが勝手じゃないか。
投稿: Inoue | 2006/06/14 09:27
自分、経験もないしファンでもないので、サッカーは部外者なんですけど、以前はサッカーって、もっと軽いノリだったような。
W杯、4年に一度のサッカーのお祭りなんだから、「負けて元々、ガンガンやってこーい!」みたいなのって、ダメなんでしょうか。
ここ数年、特に今大会は、負けては意味ない勝たねばならぬという悲壮感が漂っていたと思うんですけど。
ファンの期待が大きく、選手の勝ちたい気持ちが強いのも分かるんですが、どうしてこうなっちゃうんでしょう。
やっぱり日本人の国民性?(←それを言うなっ!)
投稿: ジミー | 2006/06/14 09:52
あ~、やっちゃったな~
これが率直な感想ですかねえ。
川口もそうだけれど、FW陣もそうだし、
中盤もそうだし・・・
ま、一番はベンチですがw
前回、決勝トーナメントのトルコ戦の時に、
「トゥルシエの野郎、やりやがった!!」
って言ってた人が(評論家含め)
たくさん居ましたが、今回は緒戦で、
しかも、最も重要な試合でやっちゃったと・・・
ま、前チェアマンが強権発動して、
あのブラヂウ人を監督にした時から、
こういう結果ってのは、禿しく予想できたけれど
まさか、ここまで見事にやってくれるとは・・
これが、残り2試合へ向けての
「壮大な釣り」
である事を、願うばかりです。
そうだったなら、喜んで釣られてやらあな。
と言いながらも
すっかりと、気分転換出来てるのは、
現在6連敗中の、J2クラブサポだからか・・orz
投稿: GIG | 2006/06/14 10:03
相撲取りを並べてゴールマウスに詰めておくとか。松坂(西)、渡辺俊(ロ)、藤川(神)、小林雅(ロ)の鉄壁豪華リレーでビシッとしめるとか。
……すみません。まだ現実と向き合えてないです。。
投稿: かず、幽体離脱中 | 2006/06/14 11:31
昔、シオマネキングという怪人がショッカーにいて、ダブルライダーと戦ってました。
結構強かったなあ・・・・
と、私も現実逃避モードです。
投稿: 元巨人ファソ | 2006/06/14 11:33
4年前の方とくらべていまいち感情移入しきれないまま、テレビで観戦しました。同点にされたのはミスだったと思いますけど、あれで耐えに耐えた緊張の糸が切れてしまった。失点するごとに、私のふだんの悩み事が次々に脳裏に浮かんできました(笑)。
立て続けに失点したのは、気落ちしたチームを鼓舞するリーダーが不在なのか、90分を通してオーストラリアの圧力がすごすぎたのか、両方のように感じました。
Jリーグ好きとしては、今回のワールドカップによって日本のサッカーが空洞化してしまわないか、心配です。
次はクロアチア戦。実況は角沢アナです。アジアカップ、アジア予選と、彼が実況した試合は負けていないように記憶しています。期待したいですね・・・
投稿: キド | 2006/06/14 13:01
炎天下、低湿度の気候の中で、給水をとれなかったことが、最後の体力差になったと思われます。
実際、ほとんど試合は中断していませんでしたから。 開催地である欧州で生活している選手は、現地対応ができていたかもしれませんが、日本選手には、ファールで中断した際には、充分な給水とミネラルを取っておいて欲しいです。
試合途中でも、適正なエネルギー補填を行わないと、基礎体力の差がはっきりと出てしまいます。
またハンガーノック状態では、脳内の血糖値も落ちて状況判断にも支障がでます。
根性だけでは走れても、走り続けることはできません。
投稿: bajor | 2006/06/14 13:37
下手にジーコで快勝しちゃったらあとでとんでもないツケがまわってきてしまいます。
しかし、あと2戦ボコスコにやられるのも何なので、ここは選手達が謀反を起こし、慌てた協会がジーコを健康上の理由で欠席させ、ジーコがいないまま奮闘してクロアチアやブラジルに一泡ふかせ、結局逆転でグループリーグを2位で突破する、というストーリーが理想的です。
投稿: sora | 2006/06/14 14:40
俺はジーコを悪く言う気はないな。
だってジーコの博打の才能で今まで日本人じゃ不可能と誰もが思っていた数々の名試合を見せてくれたもの。誰もがジーコのサッカーはふり幅が大きいと分かっていたはずだし。もちろん博打だから大はずれする事は多々ある。だけど後半35分まではこの試合もジーコは博打に勝っていたんだよね。
まぁ自分は結局結果論であれこれ言い出す輩が嫌いなのかもしれない。サッカーにロジックなんて実はたいしてないし、結果論を繋ぎ合わせてそこにロジックを主張する後出しじゃんけんが好きじゃない。
良い試合すれば絶賛、悪い試合すれば酷評、当たり前といえば当たり前だけど、日本の評論家・サポーターのそれはヒステリックに過ぎる。彼らのサッカーを見る目のベースは一体どこにあるのだろうか。
自分はジェフサポだからジェフのサッカーが一番好きだし、オシムは天才だと思ってる。ジーコはオシムと本当に対極でフランスでのコンフェデくらいまではさっさと辞めてほしいと切に願ってたけど、やはりジーコサッカーの魅力というのも否定できなくなってジーコ支持に回った。人間性もオシムと同じくらい魅力的だし。
今回は博打に負けた、それだけ。そもそもブタのカードしかない条件で。
投稿: 俺様ちん | 2006/06/14 18:23
高原と柳沢のつながりが悪かったように見えました。
このふたりがもっと機能してればなぁ…
NHKのテンションの低い実況はよかったけど
投稿: Sophie | 2006/06/14 20:49
あまりたくさんのことを言い過ぎるのはまだ早いのでは。
誰かの責任を云々するのは3戦(もしくは2戦)終わってからにしましょうよ。
とりあえず,(ただの観戦者,しかし日本の勝利を願う)自分にできるのは
きちんと気持ちを切り替えて,
次戦に向き合うことしかないように思います。
投稿: レイン | 2006/06/14 21:36
フットボールはもっとも番狂わせの多い
球技であるが(国際試合で格下が格上に勝つことが
他競技に比べ圧倒的に多い。多くの調査があるので
一目瞭然)
非常にロジカルな一面も持つ。
今回の結果に付いてはともかく過程や内容を
(後出しではなく)正確に予測した評論が
非常に多かった。(国内に於いても)
善し悪しはともかくジーコのやりかたは
フットボールの自由さを選手を自由にすることによって
失わせた。
投稿: gg-sato | 2006/06/14 22:49
伸二は悪くない。ほんとに自分のできることをやっていたと思う。
ジーコはワールドカップを11人で戦おうと思っているようだ。今に始まった事ではないが、特にこのWCのための合宿に入ってからは、練習でレギュラーとサブをあれだけくっきり分けて(固定して)やってればいざ本番でサブがゲームに入ったって連携もヘッタクレもないでしょ。
投稿: ばばあ | 2006/06/15 00:16
このご時世に「農耕民族」と口に出した瞬間、「自分は無知無能無学です」と言ってるのと同義だと言うことを知らない日本人が多いってのは、ある意味幸せなんでしょうねえ。
ちょっと世界史を勉強すれば、日本の農耕の歴史なんてたかがしれてるのに。ねえ小田嶋さん、そういう連中は気にしなくていいですよ。
>ジミー様
>以前はサッカーって、もっと軽いノリだったような。
「以前」がいつごろを差しているのかわかりませんが、93年、97年と二回の予選を経験してしまったことが、軽いノリを許さなくなってしまったのは事実です。
まあ、あと20年もして、その頃の記憶が風化する頃にはもっと肩の力も抜けると思いますが、そうなったときに今のバレーボールのような状態になっていても困るわけでして。
肩の力が抜けていると言えばバレーボールこそそれに相応しいと思いますが、あれが健全な姿とも私には思えないわけで。
ついでに言えば、サッカーの場合、93年の初期教育が効いたせいか、代表は他人じゃないんですよ、ファンにとってはね。
97年の予選で、NHKの山本浩現解説委員が「彼らは彼らではありません。私たちそのものです」と言ったのは嘘や誇張ではなかったんですわ。少なくとも当時は。
>俺様ちん様
>今回は博打に負けた、それだけ。そもそもブタのカードしかない条件で。
そりゃひどい。スタメンのうちトルシエの代表にいなかったのは坪井と駒野だけなのに。
ブタでポーカーに勝ったトルシエは白い詐欺師ですか(笑)。
要するに、山本五十六じゃないですが、博打打ちをトップに抱くもんじゃないってことですよ。博打は鉄火場の外で打つもんじゃない。人事を尽くして天命を待つのと博打は違いますわな。
投稿: 宮嶋陽人 | 2006/06/15 01:35
ジーコは悪い。小野のような切れも冴えもなくなった凡庸な選手を選び、こともあろうに大事な場面で使ったからだ。
投稿: ジーコ | 2006/06/15 03:28
>ブタでポーカーに勝ったトルシエは白い詐欺師ですか(笑)。
あのですね。ホームのワールドカップと今回の「本当の」ワールドカップは全くの別物ですよ(笑)
片や欧州で3年ノーゴールのFWがスタメン、片やリーガで今季10点取ったFWがベンチスタート。
片やプレミアでベンチが定位置のMFが大エース扱い。片やプレミア不動のレギュラーで6点取ってるMFがベンチスタート。
こんなもんブタのカードしかないとしか言えないでしょうに。
投稿: 俺様ちん | 2006/06/15 09:52
あそこはシンジきゅんじゃなくてみつをちゃんだという分析を割と眼にします。
みつを!みつを!
人間だもの。
ジーコも。
投稿: メルヘンひじきごはん | 2006/06/15 10:13
>彼が本当は誰に対して怒りたかったのか(怒るべきなのか)が見えてきます。
出たぁ、中田英神格化発言。
その怒りの対象(約2名)に、一番優遇されているのが、中田ひで様だったと思うがね。
>文化人類学だの歴史だのを引用してる連中は要するに気取ってるだけ
ジーコをめぐる論争自体が「文化人類学だの歴史だのを引用してる」(それもゾッキなのね)サッカー談義だったじゃない。
それを、誰も断ち切れなかったわけで…。
投稿: あ~胸糞悪い | 2006/06/15 10:22
>俺様ちん様
>こんなもんブタのカードしかないとしか言えないでしょうに。
不毛な論争にはしたくないのですが、カードの質自体は別に変わってない。
4年前すでにツートップは「へなぎ」と「師匠」だったし、エースはパルマで既に扱いが怪しかった。状況は大して変わっちゃいません。
その上で「本物」とかそういう観念論を持ち出しても意味がないと思いますよ。38年イタリアとか78年アルゼンチンとかいろいろ言われますけどね。それに02年のフランスだって、前回は自国開催だとか言う論理は出ていないし。ブランもデシャンも抜けてジダンは怪我で、かなりブタに近づいたとは言っても、それで免罪されたわけでもないですしね。
投稿: 宮嶋陽人 | 2006/06/15 11:36
鈴香さんの事件が冤罪くさいので秋田に来ております。
実家の土地の住所がびびります。鬼神。
絵に描いたがごとき部落。東北で言うところのネ。半分が畠山姓。横溝ですかっての。でも、ですみたい。しかも、こりゃ金田一耕助最後の事件と相似する裏がありそうですぜ。
ヨゴレ仕事はヨゴレにお任せを、師匠。
投稿: メルヘンひじきごはん | 2006/06/15 17:47
いやあ、リンク先の内容も含めてすごいねw>メルヘン
もうこいつはアク禁でいいんじゃね?
投稿: w | 2006/06/15 19:37
違うと思うなあ。
文化人類学的議論こそ意味があると思うなあ。
だって、現にランキングで上なのに負けているわけだし、ここ一番で負けているわけだし。
太平洋戦争の時だって、アメリカは文化人類学者を動員していたわけでしょ(『菊と刀』)。そういう視点こそ重要なんじゃないでしかね。
「戦争の勝敗は戦争の論理だけで語りましょう」という近視眼的態度が大東亜戦争の敗北だったわけでね。選手が「サッカー」の論理を極めるのは当然だけど、見る側は文化人類学的視点を持つべきでしょう。
それに選手に「甘い」と思うよ。サッカー好きなのと、甘やかすのは違うでしょ。「負けたら殺される」という危機感こそ代表を強くするんだよ。僕は、代表が帰国したときに屈辱と恐怖を与えるほうが今後のためだと思うけどね。
投稿: 冷静な男 | 2006/06/15 19:44
振り返るにフィリップはやはり優秀な監督だったと思う。
ハポネスへの侮蔑と優越感を隠そうとせず、日本文化へのリスペクトと思い入れを持たなかったあのエキセントリックなガリア人は、それゆえにこそ、白人の奴隷商人が商品を値踏みする冷静な目で日本人選手の能力を評価することができた。
日本代表には、世界が注目するワールドカップの舞台において、切れ味鋭いカウンターも、サイドからのピンポイントクロスも、ピッチをワイドに使ったボールキープも、リードした終盤での時間稼ぎも、敗北間際のパワープレーも困難であること見抜いていた。
フォワードには得点を求めず、スペースメイクと前線からのプレスと、セットプレイの基点となる被ファールのみを要求し、得点は2列目からの飛び出しと、セットプレイと、ホーム寄りのジャッジのみに賭けた。
今さらながら、慧眼だったと言わざるを得ない。
ロジカルな勝利だった。
残るは2戦。5日間で奇跡は起きない。
勝ってくれとはいわない。
ただ、観ていて恥ずかしくなる試合だけはしないでくれ。
そして、今度の代表監督はあくまで能力と実績を重視して選んで欲しい。
投稿: MD | 2006/06/15 19:57
>>違うと思うなあ。
>>文化人類学的議論こそ意味があると思うなあ。
「知らぬが仏」と言いますが、これまでの「文化人類学的議論」(ゾッキですけど)が、どのような役割を果たしてきたかを知る人間にとっては、ちょっと同意しがたい意見なんですよ。
あと、『菊と刀』は(『菊とバット』もw)今じゃトンデモ本あつかいですよ。
「文化人類学的議論」(ゾッキですけど)を脱構築(←でいいのかな?)してくれそうな人に限って、こういうのを煽ってきたのでした。
サッカー批評原論の禿とか
投稿: あ~胸糞悪い | 2006/06/16 00:23
ハクセン(白扇)シオマネキってのがいますけどね。
白扇ならぬ白旗振るのはまだ早い…かな?
クロアチアにはですね、早くひと思いに楽にしてもらってですね、あとは「他人事」として4年に一度のお祭りを楽しみたい、という気も、少し…。
敗北主義ですかね?
投稿: ノラネコ | 2006/06/16 00:28
何か文化人類学的議論を斬って捨てることが
知的だという風潮は一方の極端だよ。
現に当たってるでしょ。
あの敗北の仕方なんか、大東亜戦争にそっくりだ。
現にラテン人やガリア人やゲルマン人やアングロサクソン人に勝てないわけだよ。
これを文化や歴史に原因求めなくてどうするの?
『菊と刀』は例えばって話ね。
でも、これをトンデモ本という人の特徴は
否定するのがカッコいいと考えていること。
間違いもあるが、実際に当たってることがたくさん書いてある。
投稿: 冷静な男 | 2006/06/16 00:34
はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。
MDさんの
>ハポネスへの侮蔑と優越感を隠そうとせず...
というくだりを読んで、まあ、そういう面もあるだろうなと思いつつも、ちょっとだけトルシエをフォローしたいと思います。(まあ、MDさんもトルシエが「いやな奴」だからダメ、とは一言も書いてないんですが)
試合の翌日だったと思いますが、トルシエがTV東京に出演しておりました。
解説の方は、特段サッカーに詳しくもない自分は「なるほど」と聞くばかりだったのですが、CM間際に女子アナの「最後にトルシエさんから日本のファンにぜひ見てほしいものがあるそうです」という口上とともに画面に映し出されたのは、ハート型のまん中に塗りつぶした赤い丸を書いたフリップを持ち、ぎこちない笑みを浮かべるトルシエの姿でした。
最初は何のことかわからず「は~あ?」だったのですが、それがどうやらハート型の日の丸だと理解してからは、ああ、彼なりに、あんな試合を見せられてしまった日本のサポーターを少しでも元気づけようとして、慣れないことをしているのだなあ...なんてことを思いました。
もちろん、今後のビジネスのために好感度を上げておこうというハラもあるのかもしれませんが、どうもあのオッサン、計算高いわりには器用に立ち回ることができない奴、という気がするんですよね。そんなトルシエが、媚びているとも受け取られかねないような事をテレビであえてしたのは、彼なりに心から日本のサポーターを心配してのことではないかと...
少しだけ「あ、もしかしていい奴かも」と思い直した次第です。
p.s. 同番組の解説中に、トルシエが白板に高速で書いていた図を見るに、5/24「フラット3の残像」で紹介されていたトルシエ画伯の作品は真筆と思われます。
投稿: もやし | 2006/06/16 01:06
>もやし様
>計算高いわりには器用に立ち回ることができない奴、という気がするんですよね。
器用に立ち回れる人間だったら、こんなに解任されてないでしょう(笑)。
コートジボワール、ナイジェリア、カタール、モロッコ、全部協会と決裂して解任。
計算高いかどうかはともかくとしても、結構単純というか、感動しやすい質なのは確かみたいですね。貴乃花の稽古を見て相撲取りに敬意持って、後にフランスでの膝の手術を勧めたりしてますし。ハポネス侮蔑してる人間がそんなことしますか?
あと、代表では日本以外で唯一成功したと言えるブルキナファソで、代表選手の引退試合に招待されたとき、「カズを連れて行きたかった」って言ってるんですよね。日本のサッカーを代表するのに最も相応しい人間はカズだという理由で、やっぱりカズの人間性に惚れている。そういうところはものすごく単純な人間ですよ。
一緒に仕事をしたいとは全く思いませんが、サッカー友達でこういうのがいたら最高に楽しいだろう、そういう感じでしょうね。高校選手権を4年間毎年欠かさず開会式から観戦した代表監督なんてトルくらいじゃないですか。そのサッカー馬鹿なところが好きです。
投稿: 宮嶋陽人 | 2006/06/16 02:26
ぅゎ~アク禁になってしまったぁ~
満足か、w。
みつをちゃん先発のアナウンスに凶器、ゃ、狂気、ぉ、狂喜。
投稿: メルヘンひじきごはん | 2006/06/16 08:12
煽ってすまなかったな、メルヘン。まあ気にしないでくれ。
しかし、別の有名ページでもお前の名前を見たけど、方々でこういうことをやってるのか?
で、リンクをたどれば鈴香は無罪だみたいなエントリーが書かれてて、案の定コメント欄は炎上、と。
俺へのレスはいいから、一度自分のやってることを内省してごらんよ。
投稿: w | 2006/06/16 09:46
>俺様ちん 様
あなたのおっしゃる「本当の」ワールドカップという意見は以前ここで議論になっていた「リアルな」Hiphopという意見と同じものを感じます。
開催地が「本当の」ワールドカップかどうかを決める基準であるのなら次の2010年のワールドカップは「本当の」ワールドカップにあたらないのですか?
あとJリーグにいるからといってブタのカードとは限らないかもしれないですよ。リーガやプレミアには全くかなわないにしてもスコットランドリーグやフランス2部リーグよりはレベル高いかもしれないと思うんですよ(ま、そこに行ってるのも日本人なわけですけど)。それこそオシムが監督やってるチームもあるわけですし。
>冷静な男 様
この負けは文化人類学的議論がどうこうというより正直最後に選手がばてた事、それによって一点とられた事によって選手の気持ちが切れてしまったことにあると思います。
なぜ選手がばててしまったのか?
ジーコの交代が遅かったからです。
なぜ遅かったのか?
ここからは私の推測ですがジーコがスタープレイヤーだったからではないかと思います。
野球でも現役時代先発でいい成績を上げていた監督はよく先発に投げさせ続けてあげたいと思い継投のタイミングを逃すことがあります。
ジーコはスタープレーヤーであったがゆえに11人のスターティングメンバーで勝つのが理想だと思っていると思うんですよ。
だからいつも交代が遅いし、紅白戦の練習も常に同じメンバー。同じポジションに2人づつ。正と副。
それが悪いかどうかは分かりません。監督の力量とは別の信念や美学の問題ですから。ただヒディングは選手を駒として考え、3人の交代ができるというよりは14人で戦う考えだったと。それがこの暑さの中でうまく当たっただけです。
長くなりましたが要するに私は文化人類学的なせいで負けたのではなく監督の信念のせいで負けたと思うんですよ。
投稿: 熱様紙糸 | 2006/06/16 10:25
>何か文化人類学的議論を斬って捨てることが
>知的だという風潮は一方の極端だよ。
「一方の極」ですらなかった。
「文化人類学的議論」(ゾッキですけど)こそインテレクチュアルかつクリティカルというのが一方的に、力を持ってきた。
今回の小田嶋氏のような正面切った反発は、ようやく最近出てきたもの。あくまで反発であってその内容をつき崩すまでにはいたっていない。
>現に当たってるでしょ。
>間違いもあるが、実際に当たってることがたくさん書いてある。
当たっているのではなくて、占いと同じで、漠然としたことを言ったら、言われた方が勘違いして思い当たってるだけ。
>あの敗北の仕方なんか、大東亜戦争にそっくりだ。
今回、最高に笑わせてもらったのが、このくだり。
「国民性」「農耕民族」と並ぶ、定番ネタの一つなのですよ。
まるで、俺には何の制約もなしに自由に発言していると言い条、実は今まで言われていたことを踏襲しているだけだった、村上龍にソックリなのですよ。
投稿: あ~胸糞悪い | 2006/06/16 10:34
閑話休題w
まぁ、
小野を戦犯にしようとジーコを戦犯にしようと、
いまさら誤審を戦犯にしようと結果は変わらない。
小野が唯一仕事した、福西へのラストパスは素晴らしかった。
決まればジーコマジック。決まらなかっただけ。
FWにしても、あの状況でパスミスをするのであれば、
シュートを打っても枠に飛ばせないだろう。
あの2人で結構、崩していた。
軸足を刈りにくるタックルはちょっと…だったけど、
サッカーとしての質レベルは低いけど、全部みてるわけじゃないけど
今大会、他の試合と比べてワールドカップらしい2番の試合です。
ドイツ VS ポーランド が1番に塗り代わった。
ポーランドは予選敗退しました。暴動もおきました。
暴動を起こしてしまう人たちはサッカーに投影している何かが違うのでしょう…
ポーランドの選手や監督に責任を求めるのも自明の理だし、
ユーロでチャンスを与えてあげたいとも思う人もいるでしょう...
さて、クロアチア戦。スペック的にはクロアチアの方が上なんだろうけど、
吹っ切れたサッカーをやって欲しいもんですね。結果を求めて。
投稿: 得意展 | 2006/06/16 10:51
吹っ切れたサッカー。
その通り。
神風特攻……ではまた変な方向に行くから、えーっと、窮鼠猫を……。うーん、これもイマイチ、なんかなぁ。。
兎に角。がんばってや。
投稿: かず、ようやく現世に | 2006/06/16 11:37
黄金世代の原点ってキャプテン翼なんですよね、
っていうのは国民性の話になっちゃいますか?
投稿: スライディング部隊 | 2006/06/16 19:42
何を言っても無駄なんだね。
ガンコな人だねえ・・・。
そういうところが日本が勝てない理由なんだなあ。
投稿: 冷静な男 | 2006/06/16 20:48
あんなの炎上のうちに入らないよ。そよ風だ。
内省すべきはムーンであってさ。
投稿: メルヘンひじきごはん | 2006/06/16 22:11
「できること」を残り2試合やってほしいもんです。
私は真の強豪国になるまでじっくり待とうかと思います。ちゃんとW杯には出るのが条件だけど。
話は変わりますが、4年前の「ナンバー」に載ってた小田嶋さんの「死のFグループ」の解説。的をいてましたね。
アルゼンチンファンの私としては今回どこまで行けるか気になります。
投稿: カスタム | 2006/06/16 23:19
>宮嶋様
あ、そんなにクビになってるんですか。そりゃひどい(笑)。
信念だけではとても説明できないプッツンぶりに、もうすっかりファンになってしまいましたよ!(茶化しているのではなく、マジで)
>一緒に仕事をしたいとは全く思いませんが
確かに。
投稿: もやし | 2006/06/17 01:54
>何を言っても無駄なんだね。
>ガンコな人だねえ・・・。
この言葉をそっくりそのまま、熨斗をつけてお返し(by岡野俊一郎 だったかな?)します。
「文化人類学的議論こそ意味がある」というが、日本のサッカーでは30年くらい「文化人類学的議論」ばかりやってきた。その内容や役割をご存知なかったのでしょう。
何のために「文化人類学的議論こそ意味があ」ったかというと、
>そういうところが日本が勝てない理由なんだなあ。
という結論に持っていって、自虐的な気分になって分かったふりをする、というもの。
まるで建設的ではないし、何より日本サッカーを見る目を曇らせ、将来の道を誤る恐れがある。
実際に、ジーコ支持派の意見というのが、これまでの「文化人類学的議論」を引き継いだものだったから、いやな感じはしていたのだ。
「キャプテン翼」が良くも悪くも、中盤に好選手を生み出すようになったという話は良く聞きます。
それ以前は、日本からはFWに良い選手が出ることはあっても、MFは出ないだろうと思われていたとは後藤健生氏の証言。
この人も、昔は「国民性」をたやすく信じる人だったのはいくつかの史料でも明らかです。
本当に「文化人類学的」な素養があれば、安易な「国民性」「農耕民族」といった話には懐疑的になるものです。
投稿: あ~胸糞悪い | 2006/06/17 11:01
>黄金世代の原点ってキャプテン翼なんですよね、
>っていうのは国民性の話になっちゃいますか?
キャプテン翼のアニメは世界中で放映されていて、「子供の頃にキャプつばを見てサッカーを始めた」というのは日本の中田英や川口にとどまらず、ジダンやトッティも原体験は同じらしいです。
もっとも、日本人の才能ある選手がMFに多いのもキャプつばの影響という説もありますが。
投稿: Noisy | 2006/06/17 11:03
うお、かぶった……。
すみませんorz
投稿: Noisy | 2006/06/17 11:10
もう我慢できないので、書きます。
国民性云々は確かにナンセンス
わがレッズに地域性云々を語るなかれ
技術的には、他国と比べて・・・
「ひとつ、フォワードの能力が弱体(含むフィジカル)」
「ふたつ、キック力がない」
「みっつ、右サイドも左サイドも弱い(含む1対1のDF)」
それでも、なんとか中盤の秀逸な能力で支えてきたわが日本のフットボール
というところでしょう。
ジーコ自身は大会前のインタビューで右サイドは前回のW杯代表からの課題
だったと述べておりました。(あっそれでカジ君を育成したわけね)
今後、W杯へ出られなくなる時代が続くことを予想しています。
ただし、ひたむきにサポーターが見捨てることなく応援さえすれば
今日のわがレッズのようになる可能性がないわけではありません。
投稿: 桃太郎侍 | 2006/06/17 15:01
一連のコメントの流れは予想の範囲内でしたが笑ってしまいました。
あんまりつまらない相手して熱くならないでくださいね。
「ハポネスへの侮蔑と優越感を隠そうとせず、日本文化へのリスペクトと思い入れを持たなかったあのエキセントリックなガリア人」
このへんも笑えますね。差別される自分を持ち出して逆差別か。文化人類学的に一人のフランス人を説明しちゃうんでしょうか。
まあ、フランス国内の文脈において、彼の出身が見下されていた可能性は否定しませんが。しかし本人がそれをどう受け止めていたにせよ、そんなもの覆す実績を築いたといえるでしょう。
投稿: nao | 2006/06/18 00:06
>桃太郎侍さん
非浦和サポとしては、日本代表が「わがレッズ」のようになるのは
氏んでも御免被りたいところですが、
(笑…というか、リーグ戦3連覇くらいしたら認めざるを得ないけど、
年間優勝もまだしてないでしょ?)
他のご指摘には賛意を表します。
もう一つ付け足すとしたら、
「よっつ、ボディコンタクトを受けてもゴールコントロールを失わない
“テクニック”を身につける」
ってところでしょうか。
要は簡単にコロコロ転ばずに、球際でも粘り強くプレーを続ける「要領」を身につけることです。「フィジカルコンタクト」と言ってしまうと筋力・筋肉増強だけに目が奪われてしまいますが、球際の競り合いも、結局はボール扱いであることには変わりないわけで、筋力・体格に劣ってもボールを奪われない「身のこなし」はいくらでも会得できる余地はある、と思ってます。
これにはもちろん、レフェリーの判定基準の統一や、それに対する選手・スタッフ・サポーターの共通理解が必要であることはいうまでもありません。
個人的には、その上で、さしあたりメキシコのサッカースタイルを目指すのが上策なんじゃないかと思います。
投稿: 天荒雄酒造蔵主 | 2006/06/18 00:26
どの国、どのチームにも、長所短所、それぞれあるのだろうけど。
日本は、弱点が絶対的で、長所はそれを補うものでしかない的言い草。
どっかで、見覚えあるなぁと思っていたら、思い出した!
ドーハの金子達仁だw
皆さん気をつけましょうねw
「違うのだよカネコ君!」と、4年前、小田嶋氏は別冊宝島で啖呵を切った。
今年は、日本協会のDVD付写真集を出すという、らしくないことをやったせいで今年の「切り捨て御免」は全然生温い内容でお茶を濁してしまった。
投稿: あ~胸糞悪い | 2006/06/18 02:00
>「切り捨て御免」は全然生温い内容でお茶を濁してしまった。
前作がおもしろかったので即買してしまいましたが、”ヨイショ”本だったので非常にがっかりしました。こういう手法でジーコ批判勢力を黙らせてきたのでしょうかね?
投稿: マスターキートン | 2006/06/19 15:59
いや小野ちんどうみても戦犯でしょ
某巨大掲示板でもリフティング地蔵イラネとか書かれてますな
投稿: | 2006/06/28 09:53