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2006/06/02

恫喝

 暴力団周辺者を逮捕 ノンフィクション作家・溝口氏長男襲撃
http://megalodon.jp/?url=http://www.sankei.co.jp/news/060601/sha100.htm&date=20060602221820

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 しかしまあ、品の無い恫喝だよな。上品な恫喝があるのかどうかはともかくとして。
 本人を脅しても無駄とわかったら家族を襲う、と。なーにが任侠道だか。

 記事がとりあげている襲撃事件は今年一月の出来事だが、今週号の「週刊現代」(5月29日発売)には、溝口氏と暴力団幹部の間でかわされたつい最近のやりとりが書かれている(←《「魔女の履歴書」特別版》「細木数子は暴力団最高幹部に私の原稿つぶしを依頼した」という記事)。これもまたいかにもなお話。面目躍如。
 心配なのは、溝口氏の身の安全だ。
 というのも、ヤの字の人々にとって、「恫喝に屈しない人間」の存在を許容することは、自らの存在意義を否定する非常事態であるはずだからだ。
 ヤクザが一般人を恫喝して、その恫喝が通用しなかったのだとすると、それはヤクザの「顔」がツブれたというにほかならない。
 ということは、これは、ヤクザとしての死を意味している。
 言ってみれば、料理人がサカナをサバき損ねたみたいな話だ。
 とすれば、彼らとしては、この不始末は、決して放置するわけにはいかない。採算を度外視してでも、新しいサカナをまな板に乗せて、自分が完全な包丁人であることを証明するまで、何度でも活魚解体作業をやり直さないとならない。
 で、暴力団員による襲撃事件に対して、恫喝に屈さない旨を記者会見の席で語った伊丹十三は、最後に自殺したわけだが、あれが本当に自殺だったのかは、誰にもわからない。いずれであれ、「恫喝」の威力は、あの自殺によって、息を吹き返した。「ヤツらは、相手が死ぬまで絶対にあきらめないぞ」と、パンピーがそういうイメージを抱いていてくれないと彼らは商売ができないわけなのだからして、伊丹十三の死は、ヤの字の稼業に連なる人々にとって、大勝利だった。

  • 週刊現代は、買わないつもりだったが、やっぱり買っている。気は心。
  • 週刊文春が、グラビアページまで動員して煽っている連載記事「ここまで語るか細木数子ロングインタビュー」(今週分が第二弾ということになっているが、いったいいつまで続くんだ?)は、いったい何の狙いがあって始めた企画なんだろう。
  • 細木関連出版物への色目だろうか。
  • あるいは、さる方面からの圧力(噂では、N中H務。ほんとかね?)か?
  • まあ、いずれにしてもこういうページが誌面を埋めている現状は、マジメに記事を作っている現場の編集者さんたちにとってはお気の毒なことだ。
  • 週刊現代誌上で高橋源一郎氏が、見開きの新連載を開始。で、その第一回が「ホソキさんとエハラさんのチカラ」というお話。「ホソキカズコ」と「エハラヒロユキ」の双方を、さりげなく、しかしきっちりとやっつけている。同じ雑誌に正反対(細木攻撃&江原マンセー)の記事が載っている中で、あっぱれな仕事ぶりだと思う。
  • で、ページを2枚めくるとそこには江原啓之提灯持ち企画「会社のオーラ」の連載第5回目。
  • 上目遣いで自称霊能師をおだてあげる揉み手編集部員を相手に、エハラ師は「子供のたましいが自然霊化している」てなことを吹きまくっている。
  • 雑誌の誌面は、良い記事を作るということとは別に、ベストセラー著者への阿諛追従として利用されたり、取材源への便宜供与の一貫として使われたりする。
  • やっかいな話だ。
  • 一方の権力を叩くために、もう一方の権力に片足を置いておかないとバランスが取れなかったりとか、まあ一個の雑誌を無事に運営して行くためには色々と面倒なことがあるんだろうな。

 まとまらないな。
 寝よう。

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コメント

小田嶋さんと江原の守護霊?との対話が読んでみたいです。
妙に腰の低い低級霊で「いや~あっしも霊界で肩身が狭いんすよまたオレンジ色のオーラとかフカシこいてんでしょう、しょうがねえな~」とか。

「生き霊」対談で一冊書いてほしい。トルシエとのなんてべらぼうに面白かったですからね。

投稿: NO | 2006/06/03 00:38

 たまにチャンネルをザッピングしていると、どうしてもあの江原とかいう人の画面が引っ掛かってしまうわけですが、この喋くりを5秒と聞いたことのない私は、あの人から出ているオーラ、wに見覚えがあることに気付きました。

 それは、宮崎アニメに出てくる、妙に説教臭いババアや古老たちです。異様に目尻を下げ、眼を細めて説教を垂れる。それを黙って聞いているのは……。
 つまり、あれですな。あの人の話を有り難がって聞くのは、自分にもロリ少女な純粋さが残っていることを視聴者にアピールするための儀式であると。

投稿: えいじ | 2006/06/03 01:51

ですがナウシカはヤリマなんだそうで。

きょぬーにしょじょなし。

投稿: メルヘンひじきごはん | 2006/06/03 11:02

私は江原と細木に診断し合ってほしいです。
作家の佐藤愛子が「やっと本物の霊能者に会えた」と江原の本の帯に寄せてたのが印象的でした。

投稿: キド | 2006/06/03 22:54

投稿: aa | 2006/07/03 17:06

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