« ボスニア・ヘルツェゴビナ戦 | トップページ | ローブロー »

2006/03/07

拝金力

 午後、好天に誘われて散歩。
 ついでに春物の衣料を物色する。
 いつものことだが、着る物を探していると、微妙に気持ちがふさいでくる。
 なぜかって?
 欲しいと思うのが高いモノばかりだからだよ。
 つまり、オレはセンスが良い……と、そう言えば言えないこともない。が、より正確に言うなら、私のファッションセンスは、見事なばかりに拝金主義的で、ブルジョア的スタンダードに沿って序列化されているのですね。
 っていうか「高価なアイテムがイコールエレガントなブツである」という身も蓋もない等式から一歩も外に出ることができずにいるわけなのだな。
「いや、そんなことはない。ファッションは個々人の美意識だ」
 などと、建前論を叫んだところでどうにもならない。だって、「美意識」そのものが、ブルジョア意識の別名に過ぎないわけだから。
 とにかく、
「おっ」
 と思って値札を見るとすごい値段が付いている。
 で、値札から先に探す方法でブツを当たると、案の定ロクなものがない。
 しばらくするうちに、
「しょせん、おしゃれはカネ次第だよ」
 といういつもの結論にたどり着く。そして、そこにたどり着いた瞬間になんだか闘志を失ってしまうわけで、結果、どこからどう見てもおしゃれとはほど遠い思いっきり地味なオブジェクトを二件ほど入手して帰ることになる。
「いや、そんなことはない。お金をかけないでも、おしゃれはできる」
 と、反論する向きもあるかもしれない。
 若い人々には、あるいはそういうことも可能だろう。
 でも、40歳を過ぎた人間にとってのおしゃれは、資本投下量の反映であるに過ぎない。
 いや、本当のところは、若いヤツでも同じことなのだ。

 結局、エレガンスというのは、人間についている値札の婉曲表現にほかならない。
 少なくとも、男のエレガンスは、その男が備えている資産ないしは権力の表象なのであって、その意味では、ライオンの美醜がその権力の象徴であるたてがみの長さと不可分であるのと同じだ。
 ひとつ、例をあげよう。
 学生時代の友だちで、いつもダサい格好をしている男がいた。素の見かけは、そこそこの好男子なのだが、着ているモノがとにかくひどい。
「どうやったらそういうのを見つけてこれるんだ?」
 と、私などはいつもからかっていたものなのだが、そのダサ男が、とあるメディア系の一流企業に就職して一年たってみると、ウソみたいにおしゃれになっている。当時はまだ知る人も少なかったカルバンクラインだかのジャケットを羽織って、颯爽と現れたわけだ。
 やっぱり港区のオフィスで一年洗われるとセンスが磨かれるんだなあ……って?
 違うな。
 カネだよ、カネ。
 その男のファッション支出が、たった一年の間に百倍増(月あたり千円→十万円に)したから、醜いアヒルの子が白鳥に化ける奇跡が起こったわけで、実際、あたしはそいつのかっこよさに圧倒されましたよ。ええ。折も折、当方は、新卒で就職した会社をフケたばかりで、基本的に安物を着ていたわけでもありますし。
 で、その時に、なんとなく決意したわけです。
「オレは、二度とおしゃれになんかしないぞ」
 と。一生涯半失業者で行く決意とともに。

  • おしゃれを志すことは、事実上、金持ちになろうと決意することと同じだ。
  • 「金持ちや権力者になれなくても、おしゃれな男でありたい」なぞという甘ったれた考え方は、100%無効だぞ。
  • 非権力的なおしゃれの突破口はゲイの方向にしか開いていない。

 と、概略、以上のごとくに考えたからだ。
 
 拝金主義を甘くみてはいけない。
 ホリエモンの事件があって以来、テレビに出てくる偉い先生たちは、異口同音に日本人の拝金主義を叱っている。
 でも、そう言っている先生方は、みんなおしゃれだ。
 ということは、彼らは、本当のところは、拝金主義なのだよ。

 拝金主義者を「常に金に拘泥し、金のことばかりを話題にする人間」と定義するなら、ホリエモンは、そういうプリミティブな意味での拝金主義者であったのだろうし、確信犯の我利我利亡者であった。
 が、別の見方をするなら、カネそのものを直接の旗印にしていたホリエモンは、拝金主義者としてはレベルが低かったと、言えば言えるのだ。
 もっと重症の、もっと本格的な拝金主義者は、病識を持っていない。というよりも、本物の拝金主義者は、自分が拝金主義者であることを自覚していないものなのだ。
 彼は、自分を自由人だと思っている。
 あるいは、おしゃれな男ないしは、教養人、趣味人だ、と。
 であるから、彼はおしゃれであろうとし、教養を深めるべくつとめ、自由を希求し、趣味に生きようとする。
 しかしながら、彼のファッションセンス、および教養意識、趣味志向のことごとくは、価格に沿って序列化されており、その結果、彼が発揮する向上心のすべては、現実的には拝金主義として顕現することになる。
 彼はまた、自由であろうとすればするほど、金を欲することになる。
 なんとなれば、カール・マルクスが喝破したように、自由は権力の別名(だって、部長の前にいる時、課長は自由じゃないだろ?)であるからで、とすれば、十全な自由を得るためには完全な権力が必要で、そのためにはカネが要るからだ。
 
 うーん。こんな大げさな話をするはずではなかったのだが。
 

|

« ボスニア・ヘルツェゴビナ戦 | トップページ | ローブロー »

コメント

うーん、でも、私はこういう小田嶋さんの文章がいちばん好きですよ。ナイフの刃先が自分自身にも当たっているときにこそ、小田嶋さんの文章は切れ味が増すように思います。いい文章を読ませていただきました。ありがとうございました。ぺこっ。

投稿: のりまさ | 2006/03/07 20:01

お金があってもファッションセンスは買えません。高いものを着ても、ダサい人はダサいです。

たとえば勝谷誠彦がユニクロを着ても、カルバン・クラインを着ても、ダサいことに変わりはないです。

大石英司は、金がないからダサい眼鏡をかけていると言い訳しています。でもそれは、ダサい眼鏡を選んで平気でかけていられるという、彼のファッションセンスのなさの証明なのです。

要はファッションとは着こなしであり、センスとは選ぶ力なのです。お金をだせばそれが手に入ると思っている人は、ファッションセンスがない人なのです。

投稿: うp男 | 2006/03/07 21:27

 1ヶ月の服飾費支出が500円の私など、ホームレスの隣でしょうかね?資源ゴミの中から見つけた古着や古毛布を洗濯して使っています。金がないのではなく、買いに行くのがめんどうくさいんです。正確には、あれこれ選ぶのがめんどうくさい。サイズが合えばそれでいい。今年の冬は、2年前に死んだ爺さんの服で間に合わせました。
 妹が見るに見かねたのか、夫が買った福袋の中で、サイズが合わなかった服を送ってくれました。
 それらは、どうやっても1万円以下では買えないジャケットやセーターらしいんですが、悲しいかな、私にはゴミの中から見つけた服と違いがわからない。
 ファッションセンスは、言語とか絶対音感と同じで、若いときのある時期にすり込まれないと、一生身に付かないものなのかもしれません。

 高校のころ、一番いけすかなかった奴が、同級生の間ではもっともファッショナブルと目されていたと聞いて、自分にはついていけないと思いました。

投稿: Inoue | 2006/03/07 21:37

 うっぷ男、ここで俺の名前を出すな。

>大石英司は、金がないからダサい眼鏡をかけていると言い訳しています。

 申し訳ないが、眼鏡のセンスには全く興味ナシ。あたしほどの強度の近視になると、機能が全てであって、他に選択肢は無い。

 この国は資本主義経済であるからして、ファッションに付加価値が付くのは大いに結構なことなれど、少なくとも、私の人生の優先順位にファッションが入ったことは一度も無いし、着飾った男ははなから信用しないことにしている。どこぞの県知事を見ろ。あんだけ着る者に金掛けて似合っとらん男はみたことないし、その見てくれ優先の性格がセンスに出ている。

 ジャケットに5万円出すんなら、ヨドバシカメラで散財するね。人にはそれぞれ優先順位がある。この欲望刺激社会に於いて、ファッションだの車だのの昔ながらのアイテムに優先順位を振り分ける人間は、ある意味、進歩の無い人間だと思う。

>勝谷誠彦がユニクロ

 俺は似合っていると思うぞ。あいつのセンスは所詮、ユニクロ・レベルだしぃ。

投稿: えいじ | 2006/03/07 22:12

>うp男さま
>要はファッションとは着こなしであり、センスとは選ぶ力なのです。お金をだせばそれが手に入ると思っている人は、ファッションセンスがない人なのです。

 だと良いのですがね。
 私は半分しか賛成できません。
 世の中には「資産標識」としてファッションを誇示している人々がいます。
 で、一方には「資産鑑定」の一環としてとして他人のおしゃれを評価している人々がいるわけです。
 こういう着方や鑑定の仕方は、下品なのかもしれません。
 でも、誰もが値札のついたものを着ている以上、モノを言うのは値段なのであって、色だの柄だのシェイプだのといった要素は、余話に過ぎないのだと私は考えています。
 いずれにしても、着こなしや選び方でカバーできるのは、ほんの一部で、おしゃれの8割は値段が左右するものです。

 勝っちゃんがダサいという意見には賛成です。それでも、ユニクロを着ている勝っちゃんよりは、カルバンクラインを着ている勝っちゃんの方がずっと素敵に見えるというのが世間の相場というもので、最近テレビに出ずっぱりの勝谷氏のファッション洗練度は、おそらく、対前年勝谷比で、30%ぐらいは向上しています。なんとなれば、私たちが住んでるこの資本主義社会は、「素敵さ」を価格に沿って序列化することで人間の意欲を駆り立てようとするシステムだからです。
 
 たとえば男Aはカローラかサニーかを選ぶことができます。
 一方、男Bは、ベンツのゴーマルとBMWの8シリーズのいずれかを選びます。
 というよりも、人は、誰も、自身の経済力に見合った範囲の中で商品を選ぶことしかできないわけで、つまり実態としては、われわれが商品を選んでいるというよりは、商品(の価格)の方が、われわれ(の経済力)を選んでいると言うべきなのです。
 で、どっちがおしゃれでしょうか?
 カローラとサニーの間に、有意の差はありません。
 ベンツのゴーマルとBMWの8シリーズも、事実上同じクルマです。
 とすれば、「着こなし」なんて、絵に描いたモチじゃありませんか。
 

投稿: 小田嶋 | 2006/03/07 22:24

なくなった私の父が、生前よく言っていました.「おしゃれな人はけちだ」それは本当かもしれません。自分にお金をかけたいからよその人には最小限。でもそれって何かすごうく詰らない様に思います。
おしゃれは好きです。楽しいと思います。でもそれって、周りの状況とも関係あるかな。みんながおしゃれな所では、張り合いもあるし、気合も入りますが、おしゃれがいいことではないという質素な町ではおしゃれをしても元気は出ません。今住んでる町は織物の町でアパレル産業どうだらこうだら言ってるんだけど、赤い服を着て歩くと人が見ます。アクセサリーをつける人は「雀追いのようにジャラジャラつけて」といわれます。つまらないのです。
関係ないことですが書いてしまいました。何を着てても何をつけてても、好きなようにしていられる都会が時々懐かしくなります。

投稿: たんこ、ぶー | 2006/03/07 22:27

「トゥナイト2」から勝谷を観ていますが、あの時からまったく洗練されていませんよ。着る物がよくなってもダサいです。着こなしていません。

ヤクザが乗っているベンツのゴーマルがお洒落ですかね? 車や時計って、それこそお金そのものであって、ファッションセンスとは、対極にあるものだと思います。

カローラクラスなら、お洒落な車はいくらでも選べますよ。たとえばキューブなんかどうですか? 中古ならミニクーパーやきっこさんが乗っているフィアットパンダなんて趣味のいい車が買えます。

それとも小田嶋さんは、関口会長http://kaicho.livedoor.biz/のような成金趣味がよいと思ってらっしゃるのですか?

所詮、金でセンスは買えないのです。

田舎モンの大石英司が吼えていますが、ファッションとは無縁の九州の離れ小島で育ったのだから無理もないのです。ダサい中年デブヲタのままでいいのです(笑)。

投稿: うp男 | 2006/03/07 23:12

>田舎モンの大石英司が吼えていますが、

 お前がいかに世間知らずかよう分かった。俺の回りには、東京生まれのファッションには無縁な連中がごろごろしている。
 少なくとも、俺の周囲では、誰も見てくれなんぞ気にしない。俺の周囲ではファッションは無価値だ。それは他に人生の価値観を持っているからだ。

 幸いにして、世の中は、お前のような凡俗ばかりじゃないということだ。

投稿: えいじ | 2006/03/07 23:27

>うp男さま
 やくざのゴーマルが下品なのは、ゴーマルが下品だからではありません。ゴーマルのエンブレムを通じて、ヤの字が醸そうとしている威圧の質が、あまりにも露骨かつ幼稚であるからです。でもまあ、それはそれとして、モノの値段とおしゃれさが、単純な比例関係にあるわけではないというのは事実でしょう。
 とはいえ、金をたくさん持っている者は、より広い選択肢を持っているわけで、彼らが、貧者に比べて、ファッション的により優位な位置に立っていることもまた動かしようのない事実だと思います。
 金の使い方がわからず、金に使われてしまうような人々も中にはいます。しかしながら、通り一遍の常識と知性があれば、金があったからといってそうそう簡単に「成金趣味」に陥るものではありません。
 
>所詮、金でセンスは買えないのです。

 そうかもしれません。
 ときに、九州の離れ小島で育った人間を実名入りで揶揄して悪びれない貴兄の態度からは、明らかな差別意識が感じられるわけですが、してみると、貴兄の言うところの「センス」というのは、血統や身分由来のDNAみたいな先天的な性質の何かなんでしょうか?
 とすると、その種の選民思想は単純な拝金主義以上にゲロな代物ですよ。

投稿: 小田嶋 | 2006/03/07 23:52

>ダサい中年デブヲタのままでいいのです(笑)。

中年やヲタはともかく、デブよりはヤセのほうが同じ服を着てるんでも「着こなしてる」感じがするし、良い服ってのはそもそもヤセの為に作られてるような気がしますね。 ホリエモンがこだわったTシャツ姿がとてつもなくカッコ悪いのもデブだからでしょう、顔も含めて。

メトロセクシャルな人たちはどこへ行ったのかなぁ・・・

投稿: やっつくん | 2006/03/07 23:56

えーっと、ベルトとサスペンダーを同時に装着して(しかもそれを自分のサイトに貼って)恥じない人は、服装の話をしないほうがいいと思います。
同郷の人たちが迷惑です。

スタイリストがついている状態でテレビに出ている今の勝谷氏がお洒落に見えるのは、当たり前ですね。
だから大石センセも、もしドラマが大ヒットしてテレビにちょこちょこ出るようになれば、絶対に変わったはずなのに残念でした。

服装のセンスは、親なり配偶者なりのセンスにも影響されますよね。
金持ちでセンスのいい親やパートナーがいれば、自ずとセンスはよくなりますよ。あ、じゃあやはりセンスは無形資産なのかあ。
……なんてことはない、これは学歴と近似の話じゃあないですか!
もちろん例外はあるのですが。

投稿: passerby | 2006/03/08 00:01

ファッションセンスとか着こなしなんてのは、
単なる符牒というか知識であって
その気になってお勉強すれば、ある程度は手に入ります。

お勉強するのが面倒なら、お勉強した人を雇えばいい。
もしくはセンスがいいとか言われている
自由が丘あたりのセレクトショップにでも行って、
店員に札束積んで「これで見繕ってくれ」とでも言えばいい。
そういう意味ではファッションセンスなんて簡単に買えます。
要はお金をかけるか、時間をかけるかの違いじゃないですか?
どっちもかける気がない人にとって、どうでもいいことに変わりはない。

それからうP男さんの言っている勝谷氏の着こなしは
単に美醜の問題でしかないですよ。

投稿: スノーケラー | 2006/03/08 00:07

>同郷の人たちが迷惑です。

 田中康夫のファッションセンスは、何か長野県民に迷惑を掛けていますか?
 あるいは、勝ちゃんのセンスは、神戸人に迷惑を掛けていますか?
 単に、地方出身者であることをからかうために、こんなネタを持ち出すのは止めなさい。あなた達のその卑しさにいささか驚く。

投稿: えいじ | 2006/03/08 00:14

小田嶋さんのブログのコメント欄を汚しまして、失礼しました。

私は差別意識は持っていません。特に身体的なものや生まれた場所で相手を差別したことはありません。

ただソニプラ英司クソだけは、軽蔑します。田舎者の傲慢さを感じるからです。ブログで発言するならもっと勉強して欲しいと思います。これは勝谷誠彦も同じです。秋吉敏子を知らないのですからね。最近では、久世光彦を脚本家と書いています。

この手の無知で無恥な自称物書きたちを軽蔑することは、選民思想ですか?


投稿: うp男 | 2006/03/08 00:22

>ときに、九州の離れ小島で育った人間を実名入りで揶揄して悪びれない貴兄の態度からは、

確かにうp男氏の地方蔑視発言はは問題があると思いますが、勝谷さんや田中康夫さんの実名を挙げて揶揄するのはOKなのですしょうか。

>あなた達のその卑しさにいささか驚く。

卑しいという点では、地方出身を揶揄するのと、

>俺は似合っていると思うぞ。あいつのセンスは所詮、ユニクロ・レベルだしぃ。

と書くことと、何程の違いがあるとは思えません。

ファッションセンスについていえば、スノーケラーさんがおっしゃるように、
「要はお金をかけるか、時間をかけるかの違いじゃないですか?」
ということなのでしょうね。ガッコのお勉強みたいですね。

投稿: センスレス | 2006/03/08 00:31

>ただソニプラ英司クソだけは、軽蔑します。田舎者の傲慢さを感じるからです。

 別にお前のような凡俗に軽蔑されるのは屁とも思わん。単なる有名税。少なくともお前は、俺よりセンスがあるということを示したことは過去に一度もないからな。鬱陶しいだけでノープロブレマ。
 ただ、俺が出てくると分かっていて人様のブログを汚すな。お前には2ちゃんねるというお似合いな肥溜めがあるだろう。

投稿: えいじ | 2006/03/08 00:33

てゆか、金でセンスは買えないけど、たとえセンスがあっても金がなきゃ結局何も買えない、と、それだけのことじゃないんでしょうかねぇ?

投稿: D | 2006/03/08 00:41

>お前は、俺よりセンスがあるということを示したことは過去に一度もないからな。

英司クソはセンスの最下層にいるわけだから、ほとんどの人は英司クソよりセンスがあります。

はっきりいって英司クソは勝谷誠彦以下です。英司クソが嫌いな日垣隆のほうが、英司クソよりセンスはいいですよ。

田舎者の傲慢さって、東京蔑視の裏返しなんですよね。東京生まれ育ちとしては、それがとても不愉快なのです。

ついでですが英司クソがニコタマっていうのも、すごく田舎ぽいです。

2ちゃんねるに常駐しているのは英司クソじゃないですか?

投稿: うp男 | 2006/03/08 01:19


 便所紙にでも書いておけ。人のブログを汚してまで書くよな内容じゃないだろう。

投稿: 大石 | 2006/03/08 01:44

なんかフレームが起きてますが、有名人にやっかんで噛みついてるようにしか見えないので、ほっといてw ってこの手合いって「大いなる助走」に出てくる類型にあったよなあ、と感想を持ちました。ま、ありがちな人格ってことで大石せんせもほっとかれた方がいいと思いますですw

んで本題のファッションセンスです。

昔、坂本龍一がヒッピーだった頃、おしゃれをしたいと、当時ファッションデザイナーでもあった高橋幸宏に相談したそうです。

彼は言葉で説明するのではなく。ただ黙って服屋に連れていき、坂本がいいと思うものをたくさん買わせたそうです。短期間のうちに坂本龍一のセンスは洗練されていったそうな。

必ずしもファッションセンスは金がなければならないとは思いませんが、この例のように金を使って磨くことは可能です。まあ小田嶋さんの説では「金を使うこと=ファッションセンス」とも言ってるんで、トートロジーかなあとも思いますけどw

投稿: qaz | 2006/03/08 04:59

ファッションセンスは、色合いの選別も大きいですね。
高額な投資をしたところで、色の組み合わせが全くズレていたら元も子もないわけで。

センスを磨くには、物真似から始めるのが手っ取り早いと思います。
髪型と同じく、無頓着な人は余り時間とお金をかけないものなんですよね。

投稿: nikki | 2006/03/08 07:27

ただ、経済力のなさから来るダササを逆手に取り、弊衣破帽、バンカラすたいる(古語)をあえて身にまとい、ハイセンスな資本家(死語)僕ちゃん階級を揶揄するワセダ魂あふれた人間になることは、成金趣味まるだし同様避けたいものです。

投稿: 古今亭 | 2006/03/08 07:56

服装のおしゃれの方はセンスとソーイングの技術さえあれば既製品以上にすばらしいものを身につけることができます。
が、ヘアスタイルだけは自前ではできません。
最新の、センスのいいヘアスタイルに仕上げてくれる美容師に頼もうとしたらやはりそれなりの出費が必要になります。
やはりおしゃれにはお金は必要ですが、お金の使い道の優先度の一番におしゃれをもって来るかどうかはその人次第ということでしょうか。

投稿: 北風っ子 | 2006/03/08 08:32

同意。
巷間、H氏の金で買えない物は無いという発言が、メディアを賑わしておりましたが、彼は心底そう信じていたのでしょうか? 心底そう思っている人、その哲学が骨と肉になっている人にとって、そういう事を発言する意味が無い。H氏の発言は、実は骨身に付いていない、成り上がりのシャレで有ったと思う。

投稿: 拝金主義者 | 2006/03/08 10:43

金とファッションの関係については、納得する部分もあるし、そうでない部分もあります。で、ふと思いついたのが、正月の野洲vs鹿実の決勝でした。見てくれからして髪型自由の野洲ともみあげつき短髪の鹿実、野洲の選手は黒スパイク使用者ゼロ。どう見てもオシャレなのは前者でした。きっと鹿実の選手達は「こんなチャラチャラして連中に負けられるか」と力みかえり、見事に一本取られていました。
ファッションってキャラ発露のツールだから、金額はあまり関係ないような… もっともトシとってあんまりちゃっちい装飾品っていうのも情けないですけどね(当方もうじき53歳)。というわけで納得するようなしないような… というのが私の感想です。
服って原価率のきわめて低い商品だから、あんまり投資したくない、ってとこはありますね。

投稿: K島 | 2006/03/08 11:00

「排菌力」とか書こうかな、と軽い気持ちで臨んだら、もっと深いお話でした(コメント合戦のことではありません)。

「似合う」ってどういうことなんでしょうね。見る人によって大きく違うだろうと思うのですが、誰かが「似合う」とか言っちゃうと、それで決まってしまうだけなのか、絶対的な基準かあり得るのか。

自分にはファッションセンスはないと自覚しておりますが、はなから土俵には上がっていないつもりなので、身なりは気にしません。んーと、たまにちょっただけ気になっちゃってユニクロで服を選んだりするのが中途半端だな。inoueさんの「資源ゴミから」というのに感動しました。

投稿: のぶ | 2006/03/08 13:27

面白いゲームがあります。

服屋に行きます。
たとえばシャツでもパンツでもいいです。
「欲しいな、かっこいいな」と思ったやつと、
別の棚で「でも俺に似合うのはきっとこれだな」と思うのを選びます。
で、「似合う」と思ったほうの値段が高ければ
ファッションセンス有りだそうです。
僕は全くセンスなしですけどね。

投稿: slider | 2006/03/08 19:19

>inoueさんの「資源ゴミから」というのに感動しました。

いや、そこは「幾らなんでもそれはもう少し気を配った方が良いのでは?」と諭す所では?(汗)
それ以前に機能重視で服を選ぶのと全く興味がないから資源ごみから持ってくるのとでは全く話が違うというか、比較する対象にしてはいけないでしょう。

投稿: ななし | 2006/03/08 21:18

おしゃれ度は、同一の人間に限れば、通常年収が上がって悪くなる事
は(滅多に)ないだろうから、一般的に、
年収1000万のAさん >= 年収500万のAさん >= 年収300万のAさん
が成り立つ。

ところで年収1000万のAさんと年収500万のBさんを比べた場合、
Aさんの方がおしゃれとは限らないが、Cさん、Dさん、Eさん、…と
多人数を連れて来ておしゃれの順に並べた場合、順番と年収に相関はある
のだろうか…との設問ですな。

私はあると思う(当然因果関係も)。でも実際に調べてみると面白いかも。
おしゃれ度をどうやって決めるか、体型や顔の善し悪しによる影響を
どう取り除くかが難しいけど。あとサンプルにゲイがいた場合
の取り扱い方法等(笑)。

投稿:   | 2006/03/10 22:23

>カネが要るからだ。

オスカー・ワイルドが「ダンディーにカネは要らない。借金すればよい」と言ったそうな。

借金したくない私は、ユニクロとヨ−カ堂で済ませてます。

  サンモトヤマ 和光三越 ぎんながし

投稿: よし | 2006/03/13 15:35

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 拝金力:

» 「金で魂を売ったのはあなたじゃないですか?」『壁際の名言』唐... [ようちゃん2号の大部屋暮らし]
タイトルには永田さんの発言を書いてみたけれど、この本には載っていないよ。(当たり前だけど…)あんま、かっちり日記を書くのって(かっちりでもないんだけれど…)ちょっとたいへんだっちゅーことに気がついた。(…いまごろ…?)ようちゃん2号の場合、書き終わるま...... [続きを読む]

受信: 2006/03/08 09:08

» 自習室があいてないんです [M17星雲の光と影]
以前にも書いたことだが、最近の若者を自分たちとはまったく異なる新人類ととらえることに私は懐疑的である。理由は以下の通り。1 人間はそもそも後続世代に対してそういう見方をしがちである(私がわざわざそれに加担する必要はない)2 若い世代は基本的にわれわれの...... [続きを読む]

受信: 2006/03/08 21:12

« ボスニア・ヘルツェゴビナ戦 | トップページ | ローブロー »