初期不良リローデッド
松下電器産業は4月20日、記者会見し、同社の石油温風ヒーターによって今年1月から3件の事故が発生し、死亡1人を含む7人が重軽傷を負ったと発表(NHKニュースより)
微妙にコワいニュースだ。
うちの場合、去年の暮れに買ったM社(松下にあらず)製の石油ファンヒーターが、12月から3月までの間に3回故障している。同じマシンがほんの半年の間に3回だ。どうかしている。
不調→部品交換→不調→部品交換→不調というせわしないリピート。3回目の故障の時には「火を扱うマシンなんだし、ヘタをすると命に関わるんじゃないの?」と、さすがにちょっとキツ目の電話をいたしました。で、新品に交換となったものの、その新品もコロナの製品と比べると微妙に不調だったりする。
いや、単なる不調なら良いんだが、不完全燃焼系の不調だけはちょっと困る。一酸化炭素中毒になると、ボンヤリしてるうちに死んじまうらしいから。
いや、すっきり死ぬんならそれはそれで良いのだ。ボーっとしているうちに、自覚無しに死ねるのは、もしかしてラッキーかもしれないわけだし。
コワイのは、死にきれなかった場合だ。一酸化炭素にさらされると、死に至らないまでも、脳細胞がものすごいオーダーで破壊されるみたいだから。
でもまあ、脳細胞がごっそり死んで、アタマがぼんやりするのは、それはそれで幸せな結末なのかもしれない。
……ということは、つまり、故障も一酸化炭素もオッケーってことか?
おい、腹が立たないのか?
もしかして、オレ、アタマが悪くなってるんだろうか。
(゚Д゚)ハッ 最近ボーっとすることが多いのは、もしかして
((;゚Д゚)ガクガクブルブル
とにかくこの十年の間に、初期不良が増えているのは動かしがたい事実だと思う。
思いつくだけでも、この2~3年の間にB社のプリンタ複合機が2回、リコー製のDVDドライブが2回初期不良→交換という手順を踏んでいる。初期不良で交換したマシンがまた不良、というバカなサイクルが2回だ。どうかしている。5000円以下のデジタルギミックの場合はさらに極端で、購入後半年ぐらいまでの間に、3割ぐらいは頓死していると思う。
2年ほど前に買ったiPod(通算で3台目)も、最近ではバッテリーの持続時間が2時間弱になってきている。
でも、オレは怒らない。昔からジョブズには甘いんだよ。うん、ゲイツにもね。古い友だちだし。
それにどうせ、最近はシャッフルしか持ち歩かないから。
で、ハードディスクタイプのiPodはクルマ専用の固定オーディオとして、シガーライターからアダプター経由で電源を供給しつつ、短い老後を養っているわけだ。うん。よく働いてくれたと思うよ。4万円の商品としては。
初期不良増加の原因について、思い当たるところを列挙してみる。
- 商品サイクルの短期化:仕様が安定する頃には新製品が出る。
- 部品の外注、および組み立て作業のアウトソーシング比率の増加:っていうか、日本製というのはスタンプだけで、実態は中国製。チャイナシンドローム。シナントロプス・デキネンシス。北京原因。うん。後半はうわごと。気にしないでくれ。
- ブルーカラーのDQN化。というよりも、学歴社会の弊害:受験競争の敗北者が手作業にたずさわるという異常な社会構造。
- モノ作りマインドの空洞化:だって、クリエイターだのトレーダーだのみたいな虚業の方が金になるわけだし、そっちの方が女にもモテるわけで、だとしたら誰が大まじめにマシンなんか作るかっての。
技術立国日本の遺言。
小国寡民、だろうか。
縄文にダカーポかな。
素敵だな。
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コメント
ダカーポ…不吉な歌を思い出しました。
不吉なのでタイトル書きません。
投稿: メルヘンひじきごはん | 2005/11/30 04:00
明らかに壊れなくなったものもあります。たとえば、ビデオデッキ、テレビ、単機能(安物)白物家電、軽自動車。枯れた技術で作られてますから、いまさら壊れようがない。30年前のテレビは、販売店のおっちゃんが来て、あちこち調整していました。今のテレビは画質以外は調整する部分すらありません。
うちのオヤジが成金趣味で買った40型のプラズマテレビは、半月で映らなくなり、メーカーが交換していきました。
投稿: Inoue | 2005/11/30 23:29
進学できない人は職工さんになる、という構造は昔からあったので、3番目の説は重視しすぎないほうがいいのでは。
ただ、進学率の上昇で、進路選択のタイミングが、昔は中卒時だったのが、高卒時になったという変化は、まずい方向にもはたらいていると思います。
15の春に泣かせないことで、18の春に泣かせるようになった。
涙がひきのばされた分だけ、恨みもふかくなる気がします。
投稿: よし | 2005/12/01 14:13
白物家電も、20-10年前にくらべると、すんげぇ壊れやすい
と思う。技術知識は枯れてても、製造を中国に移してるんだ
からしょうがないような。松下ですらバカスカ壊れるけど、
(1990年頃の松下やトヨタなんて未来永劫壊れないものを
作ってると思ってた)
そのかわり、多少、保証期間を過ぎてもタダで修理(ってか
ユニットまるごと交換)になる場合が増えたように感じます。
投稿: b | 2005/12/02 19:20
家電は価格が安くなってきてますから、通常は修理というより交換になりますよね。修理工の賃金考えたら、せいぜい数万円の商品の無償に2時間貼り付けるのは割に合わないい。往復の運賃を負担してでも、丸ごと交換した方が良い。
7万円のDVDレコーダを修理するにしたって、サービスの兄ちゃんは、単に基盤をドライバを回して基盤を交換しただけでした。とくに検査も何もしない。検査に使う時間がもったいないのでしょう。
「まだ使える(ように見える)電気製品を簡単に捨てる風潮はなげかわしい」とかいう投稿を新聞で見かけますけど、無償修理期間を過ぎた安物家電なんて、修理するより買う方が安いんだから仕方がない。ヤフオクに出したって、大物だと送料が高くつく分だけ買い叩かれて、元値は12万円の大型テレビがせいぜい1万円だったりする。だったら、リサイクル料金払ってでも捨てるってのは十分合理的行動だと思います。
投稿: Inoue | 2005/12/03 20:14
でも、そんなことを続けた結果、製造元自らが
中古品を新品として売るのが当たり前という、
以前なら信じられない事態にこの国は陥っているよ。ttp://pc8.2ch.net/test/read.cgi/hard/1127982213/
しかもそんなのが横行しているのに、
誰もそのことには触れたくないから逃げている。
落ちてるのかもね、腹だたしいけど。
投稿: はは | 2005/12/10 03:58
>ジョブス
先生といえども、シャルルやフィリップ、ボビーの様にはジョビィーとは会話出来無いのでしょうか(笑)
是非あの鏡面加工のあたりを問いつめたいのですが。
投稿: 七師三等兵 | 2005/12/11 13:21
マツダ㈱のMPVを買いました。一月の間に3回もの不具合が発生、1.納品3日めにバンパーの取り付けねじのゆるみ発見、原因は樹脂製ナットのねじ山のつぶれ、工場で組立時のミス。2.ブレーキの異常原因不明、リコールすべきべはと思う。
購入10日目にスカッフプレートのはがれ接着剤の選定ミスか強度不足。メーカーに返品を要求したが無視された。フォード指導の元経営再建中の自動車メーカー アメ車並の性能品質だと思う。
日本企業になって貰いたいものだ。
投稿: TiPo | 2006/10/17 21:16
機器が複雑化・精密化したということでは……?
投稿: annri | 2011/07/26 17:54