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2005/09/25

ありがとう出来レース

※ありがとう競艇
 自転車で住宅街を走っていると、けっこうな頻度で日本財団提供の福祉車両に遭遇する。
 で、その福祉車両には、日本財団のロゴマークとともに、「ありがとう競艇」のステッカーが貼られている。
 なるほど。でも、アレだよな、モーターボート競争(←競走)の収益金は、もともとは競艇で負けたおっさんたちの財布から出てきたものなんだから、ありがとうを言うべきは、彼らに対してなんじゃないのかなあ。
「ありがとう負け組」
「ありがとうインケツ」
「ありがとうスッテンテン」
「ありがとうケツの毛」
「ありがとうホームレス」
 とか。

※ふれあい
 それはそれとして、その福祉車両の名前は、例によって「ふれあい号」だったりする。
 なんだかイヤだな。恩着せがましくて。オレが年寄りだったら、「ほっといてくれ」と言うかもしれない。
 「訪問入浴車」とか「介護支援車」は、正義の味方なのだから、「流星号」とか、「紫電」とか、そういう凛々しくて強そうな名前を使ってほしい。そうすれば、少なくとも福祉関連アイテムに特有なベタベタ感が、ずいぶん軽減される。
 子供っぽいのがイヤなら、「欣求浄土」みたいな仏教用語でも良いし、いっそ素敵な横文字でもいい。「ボイジャー」とか。
 いずれにしても、ひらがなはダメ。
 ひらがなのネーミングには、「小腰をかがめて話しかけているような感じ」がある。
 のど自慢のアナウンサーが出演者のご老人に話しかける時の口調。
「はーい。おばあちゃーん。どーですかあ? おわかりになりますかぁ?」
 みたいな感じ。
 あるいは、アイドルさんとかがロケを見に来ている幼稚園児に話しかける時の態度。白々しくしゃがみこんで
「はーい、あややでちゅよー。きょうはごきげんでちゅねー」
 とか言っている空気ですね。
 NHKやお役所みたいな組織が、ひらがなを使いたがるのは
「われわれは官僚的な組織ではありません」
 ということをアピールしたいからなのだと思う。
 「NHK番組視聴者公聴会」とするよりは、「ふれあいミーティング」と名乗っておいた方が、より視聴者の立場に寄り添った感じがする、と、そういうふうに判断したわけだ。
 でも違うんだな。
 この種のひらがなの背後からは、
「お前ら教養のない庶民は、公聴会だとかヒヤリングだとか言ってもイミわかんねーだろ? だから、ふれあいって、ひらがなで言ってやってるわけ。わかる?」
 という声が聞こえてくるわけです。ええ。ひがみっぽい庶民の耳には。
 さらに言うなら、たとえば、「ふれあい」には
「本来、オレらはあんたたちと接触するべき立場の人間じゃないんだけど、特別に交流の機会を設けてやるから、ありがたく思ってくれよな」
 みたいなニュアンスさえ感じられるわけですよ。

※世襲
 ところで、日本財団のホームページを見に行ってみたら、あれ? いつの間にやら会長が笹川陽平になってる。
 うっそでー。
 世襲だよね、これ。ワンクッション置いたってだけで。
 してみると、曾野綾子先生は場つなぎだったのか? データ転送用のサーバか?
 いや、むしろ目くらましの迷子札だよな。メディア対策の。
 まあ、いずれにしても、利権継承用の暫定アイテムではあったわけで、実態としては座席確保のためにパチンコ台の玉受けに置かれるタバコみたいなものだったわけだ。
 ふむ。
 ありがとう曾野綾子。
 ありがとう護送船団競艇
 ありがとう鉄板レース、と。

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コメント

モーターボート競争→競走ですね。
「ふれあい号」の名称は7~8年前に使われなくなっているようです(緑の財団ロゴのみ)。一説によると、例の曽野綾子前会長が小田嶋さんと同じく「ふれあい」等の"ひらがな"言葉が嫌いだったとか。「罵詈罵詈」での曽野評を思い出すに、微妙に面白い両者の意見の一致のようにも思えたりします

投稿: kozono | 2005/09/25 23:42

>kozonoさん
 おお、競走でしたか。訂正しておきます。
ご指摘ありがとうございます。
>ふれあい号。
 もしかして、北区ふれあい館とかの表記とごっちゃになったのかもしれません。

投稿: 小田嶋 | 2005/09/25 23:51

ある競艇関連企業は次のようになっております
(プロペラはともかくエンジンは事実上一社のみ?)
http://www.yamato-motor.co.jp/company/outline.html

投稿: 小僧 | 2005/09/26 01:41

>7~8年前に使われなくなっている
誤解を招く表現でした。新規導入車については財団ロゴのみの新ペイント。それ以前に配備された車両については変更されず「ふれあい号」の表記が残っている、という事らしいです。小田嶋さんが見かけたのは旧車両、という事なのだと思います。

投稿: kozono | 2005/09/26 02:32

 笹川陽平氏のブログを見ると、ハンセン氏病の治療をしている世界(といっても、アジアが中心)中の施設を慰問?!しておられるようです。インドではガンジーゆかりの大学を表敬訪問して博士号をもらったりしているらしい。大金を寄付して、トップと対談でもしてるのかしら?池田大作みたいな奴だなぁ。
 金日成の後を継いだドンちゃんと違って、ご苦労なさっておらせられるようで、いたましい限りです。

投稿: あおきひとし | 2005/09/26 17:27

>小腰をかがめて話しかけているような感じ

天才的な描写。すごい。

投稿: よし | 2005/09/29 00:17

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