茂原
9月9日 金曜日。
千葉県茂原市に出動。
F井@わねっとに会う
5年ぶりぐらいだろうか。
新刊本のあとがきで、「おだじまん」への無償のサーバ提供について謝辞を述べておくべきだった、と、顔を見て思い出したが既に遅い。
「別にかまわないよ」
と、F井はあっさりしている。
まあ、いいか。見本本を一冊進呈。
書店業界、出版業界の不況などについて語る。
茂原はなんだかさびれている。十数年前に来た時に建っていたビルがそのまんま古びている感じ。人々も同じ。十数年分、確実に高齢化している。平日昼間ということもあったのだろうが、年寄りの姿ばかりが目についた。茂原クラスの中小規模の地方都市は、いま、日本中で老衰死しつつあるのかもしれない。
駅前で5分ほど待つ間、異様に威圧的なニッカーボッカーズの集団(足首で絞るタイプの非常に太いズボン。アタマにはタオルの鉢巻き。噂の寅壱ブランドだろうか)の集団を見かけたが、あれは普通の労務者なんだろうか。それとも、房総のヤー公はそろいの鳶服で武装してるとか?
F井の話では、駅の近辺は、夜になるとえらく物騒な場所になるらしく、近辺の通勤者の中には、カツアゲ用の財布(「これしかありまんkら」と言って差し出す用途)を別途用意している人々もあるという。
うーむ。
そういえば、有楽町線の沿線(練馬区)に住む友人が、「深夜の駅前にはオヤジ狩りが出るから、夜が遅くなった時は池袋からタクシーで帰る」と言っていた。
未明まで人通りが絶えない赤羽は、もしかして、安全な町なのかも。
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コメント
大学時代の知人が就職先の新人研修で、茂原の工場に半年ほどぶち込まれておりました。
テレビ用ブラウン管の生産量では当時世界でも指折りの工場で、屋内はガラスを溶かす熱で溶鉱炉のようだったと聞いております。
今ではブラウン管の生産拠点は中国の巨大プラントに移り、茂原の工場は分社化されて液晶ディスプレイなどを細々と作っているとか。
などと思い出しつつ小田嶋さんの文章を読みますと、やはり経済グローバリズムは地域社会を破壊するのだなあ、などと(笑)。
投稿: かくた | 2005/09/12 05:36