ナイティ馬謖を斬る
朝日新聞記者の取材メモ捏造事件について少し。
朝日本社のいつにも似ないあまりにも機敏かつ峻烈な幕引きの仕方に違和感を感じている向きもあるし、それとは別に、同社が処分を発表するのみで、記者会見を開いていない点を、説明責任の放棄という方向から問題視している人々もいる。
それぞれにもっともな見方だと思う。
でもまあ、このテの不祥事に対する応急の措置としては、とりあえず過剰反応気味で動いておくのが平成日本の正解……というふうに、朝日の上の方の人々が考えたのだとして、それは、いたしかたのない成り行きだったと思う。
新聞社のトップにいる人間であれば、この数年の間に、不祥事への対応が遅れたり、初期対応で身内をかばおうとしたおかげで、傷を深くした事例(雪印、山一、西武、駒大苫小牧などなど……)を、各分野で、山ほど見てきているはずで、とすれば、彼らが首切りを急いだのも、もっともな話だったわけだ。
泣いて馬謖を斬る――どころか、身の回りの馬謖を手当たり次第に大量殺戮し続けていないと、自分の身が持たないわけですよ、平成の企業人は。って、言い過ぎか?
記者君は、気の毒だったが、まあ自業自得だ。駐車違反で人生を棒に振ることだってある。ケチのついた職場からは、早めにおさらばして、若いうちに再出発した方が本人の為にも、良いかもしれない。
この件で私が最も不思議に思ったのは、一方の当事者である田中康夫知事が発したコメント……なのですが、田中発言につていは、書いていて長くなったので、別途項目を建てて、別のエントリーとして発表することにします。あしからず。
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コメント
毎日新聞編集委員の牧太郎氏のこんなコメントがございます。
http://www.maki-taro.net/diary/2005-b/diary8.htm#30
投稿: かくた | 2005/09/01 01:32