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2005/06/17

流動四散

山吹の 色は花田家 実は成らじ

 貴乃花については、今週末(っていうか、日曜日?)発売の読売Weekly誌に原稿を書きました。
 それとは別にちょっと感想をば。

 このたびの一連の報道(花田家の確執)は、多くの人々をうんざりさせています。が、その一方で、この狂ったようなジャンク情報は、極めて高い視聴率を集めています。。
 おそらく、恒常的なテレビ視聴者であるわれわれのうちには、この十数年の間ウォッチングしてきた「花田ファミリー物語」の未完成稿が眠っている。であるから、わたくしどもは、自分たちの胸のうちにある、それぞれに私的な若貴ストーリーに、劇的な結末(←たぶん無惨な)が与えられる瞬間を、見逃したくないわけです。たぶん。
 もちろん、わたくしどもが創作している花田ファミリー物語は、基本的には出来の悪いソープオペラです
 しかしながら、そのドラマは、資産と名声が人間を破壊する過程を、時系列に沿って、実に丁寧に描写しています。
 それゆえ、花田家物語は
「まあ、アレだ。ウチは財産が無くてラッキーだったってことだ」
 という、無産階級の精神衛生に寄与する、極めてイージーな感慨を大量生産してくれてもいるわけで、その意味では、けっこう前向きなライトノベルだったりもするわけです。
 ついでに申せば、
資産で四散、というわかりやすいオチもついています。
 素敵ですね。
 結末がハッピーエンドで終わるといいですね。
 私のアタマでは、到底考えつきませんが。

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コメント

マイケルジャクソンは裁判では勝ちましたが
今後ミュージシャンとしては厳しいですね。
マイクタイソンも史上最強のチャンピオン
としては寂しい最後でしたね。
両人とも個人で大企業並みの資産を手に入れました。しかし報道されるその懐具合は
厳しいようです。規模は違えど若貴もバブル
日本の寵児として栄華を極めました
四人に共通することは「普通の人」であった
時間は生涯一秒も無いことです。(タイソンも
ゲットー→少年院→世界チャンプです。
これは普通ではありません。)
これからのニュービジネスを考えたのですが
リゾートで美しい景観や楽しい施設を
提供するのではなく「普通」を提供するのです。世界中のVIP(最近はセレブだそうで。プ)
に。その街に入るとサインを求められず、
掃除をしたり電気代を振り込んだり、
並んで物を買いガソリンを自分で入れる。
シーツを代えトイレットペーパーを付け替える。
一種の資産防衛策であるとも思います。

投稿: slider | 2005/06/17 19:42

>sliderさん
「普通」の提供、というのは、簡単なようで難しい気がしますが、実現したら素敵ですね。
っていうか、徴兵制の隠れた機能というのは、貴族階級や特権市民の子弟に応分の苦難を提供するといったところにあったのかもしれません。
ところで、上の本文ですが、なんだか日本語がちょっとヘン(「視聴率を集める」とか、指示語の異様な使用頻度とか)ですね。全体的に。
 貴乃花関のしゃべり方の影響を受けているのかもしれません。

 うたかたの わかたかの夢 いまいずこ

 最後の5文字は、もう少し工夫したいですね。

投稿: 小田嶋 | 2005/06/17 20:29

うたかたの わかたかの夢 しぼんだま

ダニー・ケイはハッピーであったかという問題は残る訳です、はい。植木均が再復活するという噂はありません。

投稿: あおきひとし | 2005/06/17 23:09

>しぼんだま
ワロタ。
映像喚起力のある結末ですね。
さらに
 うたかた→泡→シャボン
 しぼむ→脂肪→死亡
と、背景も豊富です。
響きの間抜けさが、句柄の暗さを救っている点も秀逸。
いや、素晴らしい。
俳人同様。ははは。

投稿: 小田嶋 | 2005/06/18 00:48

 新聞もテレビも見ない私は、小田嶋さんのこのブログで、かろうじて花田家問題があったと知りました。
 いくら不況といっても、日本は幸福な国なんだなと思う。たかだか相撲部屋ひとつのことに大騒ぎする余裕があるなんて。
 「たかだか」郵政公社の民営化問題にばかりかまけている総理大臣もひどいもんですが。日本は先進国中では人口あたりの自殺者数が最高になってしまいました。

投稿: Inoue | 2005/06/18 10:53

自殺者数は有名な統計のマジックでいままで低く
抑えられていただけで、かなり前から世界トップ
だったのですが。。。

投稿: JJ柳多 | 2005/06/18 11:25

自殺天国ニッポン、それをこの国の背後から操る邪宗門『死ね死ね団』の存在がクローズアップされてきた。アメコミ『QQQ』と提携するこの団体は...
(詳しくは「たけくまメモ」を参照)

投稿: あおきひとし | 2005/06/18 13:26

先生の句で一首

二子山 ふりさけ見れば うたかたの
花と散るらむ わかたかの夢

投稿: よし | 2005/06/19 11:38

>二子山 ふりさけ見れば

 おお。ちょっと格調高くなりましたね。

  幽明を 分かつ高みや 不治死魔の 父のむくろに はげたかの群れ

 不吉過ぎますね。合掌

投稿: 小田嶋 | 2005/06/19 15:07

 添削して かわゆく(でもないか)

 有名よぉ 若っ貴っ見て フジシマね
 若の袋よ ほら貴の胸

 そんなチャームポイントがあったなんて
さすが‘フル立ち’さんのスルドイ指摘でした。いやあ、勉強になります。

 狂歌はみなさんお好きみたいですね。これからは必修に加えましょうか、センセイ。 

投稿: あおき | 2005/06/20 01:25

はじめまして  

うたかたの わかたかの夢 アイ高野

おまえぇのすべえてぇ
 何度か復活のきざしはあったけれど、最終的には長期低落傾向だ、という予感がしますな。

往年の花籠部屋ひいては二所一門あるいは相撲そのものの人気はどこへ言ったのでしょうな。

投稿: Riki | 2005/06/20 09:59

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 なんとあの観葉植物のカボックに骨盤のずれを直す力があったと、その方面の学会で報告されてちょっとした騒ぎであるらしい。  ここにきて なにやらゆかし スミレ草、の世界をホーフツさせるが、いかにもありそうなことである。科学の進歩は万能であって、それを究極まで推し進めれば人類は完全無欠の存在になれると信じる錬金術である西洋医学に比較して東洋医学では山野に自生する植物の病気治癒力を無邪気に信奉してきた。理念... [続きを読む]

受信: 2005/06/18 13:09

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