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2005/03/27

スキー

 3月25日より27日まで、長野県姫木平にあるエコーバレースキー場に出動。
 宿泊は、スポーツホテルアンデルマット。当ホテルを利用するのは、たぶん今回で5回目ぐらいになる。オーナー夫妻が嫁さんの関係の知人で、色々と便宜をはかってもらえるということもあるのだが、でなくても施設、スタッフ、立地、料金、犬(宿の愛犬ドリー。賢い)など、様々な点が気に入っている。各部屋にパソコン(Windows98のマシンだけど)があって、かつ全館無線LANで、持ち込みのノートパソコンがネット接続できることもうれしい。
 まあ、元来が出不精な私は、人間のできあがり方が保守的なわけで、なじみの宿でないとくつろげない、と、そういうことですね。
 以下、旅行中の出来事を、記憶に沿って再現してみる。

  • 往路は、この季節としては例外的な雪に遭遇。
  • 午前9時過ぎ、上越自動車道の横川SAで足止め。ここから先はチェーン規制中とのこと。
  • ※チェーンには嫌な思い出がある。5年ほど前、チェーンの装着がいいかげんだった(だって、雪の中の作業だし、チェーン装着なんてはじめてでしたから)おかげで、北陸自動車道で見事にスピンして、中央分離帯に激突(でも、まあ、クルマの後ろがヘコンだだけで怪我は無し:不幸中の幸い)した。
  • でも、背に腹は代えられぬということで、サービスエリアのGSでチェーンの購入を申し出るが、タイヤのサイズを言うと「売り切れです」「下の道に出れば、あるいは売っている店があるかもしれない」とのこと。
  • SA内の連絡道路を開けてもらって下り車線に戻り、松井田妙義ICで降りる。
  • 松井田市内、および安中市内でチェーンを物色。
  • 最初にあったGSにはチェーンは無し。事務所でストーブにあたっていた客なのか店長の友人なのかわからない爺さんが「スタッドレスタイヤをつけたら良いじゃないか」と事も無げに言う。無茶言うなよじいさん。年に一度のスキー旅行のために廃車寸前の10年落ち7年落ち(←いや、乗り方が荒いんで、10年モノと言っても別に不自然ではないのですが、このクルマを形見に残して逝った亡父の顔を立てて訂正しておきます。3/28)国産車にそんなもん履かせてどうするんだ? 店長に売っていそうな店までの道順を聞くが、複雑すぎて覚えきれない。面倒だから生返事をして去る。
  • 案の定、道に迷う。磯部というあたりの小ぶりなGSでで、再度チェーンの販売先を訪ねる。おばちゃんの店員が「オートウェイが良いんじゃないか」と言う。で、道を尋ねるが、これも覚えきれない。あいまいな礼を述べて去る。
  • 国道18号に出たところのGSで「オートウェイ」の場所を訪ねる。と、安中方面に7キロほど走った先にあるという。途中、工事渋滞に巻き込まれたりして30分近くかかって行ってみると「オートアール」という店がある。まあいいや。で、オートアールの店員にチェーンの有無を尋ねると、「ありません。季節が終わっているので、すべて返品しています」というさわやかな答え。礼を述べて去る。
  • 18号を軽井沢方面に戻る。GSで道を尋ねる……と、おい、さっきのスタンドじゃないか。同じ兄ちゃんが応対に出てきている。何度も道を尋ねるのもナニなので、ガソリンを入れつつ、さきほど教えてもらったオートアールにはチェーンが無かった旨を告げて、どうすべきであるのかを相談してみる。と、店長らしき中年の男が出てきて「このすぐ先に、カーショップがあるから覗いてみると良いと思うが、おそらく、この季節、チェーンは置いていないであろう」と言う。
  • GSから軽井沢方面に500メートルほど走ると、なーんだ「オートウェイ」はこんな近くにあったんじゃないか。おい。でもチェーンは無し。
  • この段階で、チェーンの購入は断念。いや、実際に買ったとして、あんな不細工なモノを付けたり外したりするような後ろ向きな肉体労働は、全然やりたくないわけだし。
  • ハイウェイラジオを聞いてみると、18号線についてチェーン規制の話は出てこない。とすると、雪はやんだということか?
  • で、再び松井田妙義ICに行く。ICの事務所で規制について尋ねると、10時55分現在、横川ICからのチェーン規制は解除。通行止めだった佐久ICからどこだかまでは、チェーン規制に変更という話。うーむ。ってことは、当方は佐久で降りるわけだから、とりあえずはそこまでは行けるとして、その先は大丈夫なんだろうか?
  • 判断に迷いつつ前進。いわゆるアレですね。意図無きドリブルですな。パスも出せず、シュートも打てない状態での、無意味なボールキープ。山田暢久とか三浦アツがよくやっている困ったプレー。
  • 佐久平まで走って、この段階で、レンタカーというテを思いつく。
  • 佐久平駅の駅レンタカーの事務所を訪問。事情を話して「ここには、スタッドレスタイヤを装着したクルマはありますか?」と尋ねる。と、「うちのクルマは全部スタッドレスタイヤをはいています」という返事。なるほど。当然だよな。考えてみれば。で、「一番安いクルマを丸二日借りるといくらになりますか?」と尋ねると、14000円強でなんとかなる様子。おお、思ったより安いぞ。
  • あいにく、一番安いクラスのクルマは出払っているということだったが、カローラを同じ料金で貸してくれるという。うーむ、なんという親切な店員だろうか。それとも、オレはそんなに哀れっぽく見えたんだろうか。まあいい。いずれにしても、一件落着。
  • 15時過ぎ。宿に到着。何もしたくない。スキー? 冗談じゃない。日当が出てもやりたくないです。
  • たっぷり昼寝をして、夜はイランVS日本代表の試合を見る。負け。ううう。以下略。
  • 26日は一日スキー。
  • エコーバレーのボーダーは巧い。それもそのはず、ここは日本におけるスノボ発祥の地であるらしく、ここのスキースクールは25年前からスノボ(当時はスノーサーフィンと言ったのだそうだ)を教えていたという。
  • ボーダーとスキーヤーの比率は、ほぼ半々。スノボの諸君のヒップホップなファッションセンス(っていうか、貧乏黒人のスタイル)のおかげで、ゲレンデのハイソ感は激減。
  • 個人的な好みから言うと、ゲレンデの大衆化は好ましい傾向だと思う。「趣味はスキーです」が「オレって金持ち」を意味していた四半世紀前の状況は、アレは、異常だった。
  • スキーヤー、ボーダーともに、私が学生だった頃と比べて、技術の習得に骨身を削っている感じはない。淡々と楽しんでいる。うん。こっちが正常だよな。早朝の6時から滑りはじめてナイタースキーにまで出かけていたオレらは間違っていた。別にスキーが上達したからって、人間のグレードが上がるわけじゃないぞ、と、タイムマシンがあったら、高校生のオレに教えに行ってやりたいな。
  • まあ、それもこれもスキーが階級的な娯楽だったことの名残りだ。「スキーが巧いヤツは女にモテる」という世代的な幻想への艇身。いや、まったくの幻想ではなかった。スキーが巧いというだけでついて来るタイプの軽薄な女たちは、確かに実在していた。いつの時代にも軽薄な女がいて、その女たちの軽薄な趣味におもねる形で、若い哀れな男たちのライフスタイルは決定される。ばか。

 27日は午前中だけスキー。
 道具が良くなっているせいか、昔より巧くなった感じがする。カービングスキーは偉大だ。
 まあ、一番夢中になってスキーをやっていた頃は、ロシニョールのストラートという滅多やたらにカタい板の、しかも2メートル10センチという長尺モノに乗っていたわけで、そんな板に乗っていてマトモに滑れる道理はなかったのだよ。従兄のお下がりの板だったが、あのバカな板のおかげで、3回ひどい捻挫をして、それでいながら、まるで上達しなかった。バカだった。
 だって、曲がれないんだから。
 ボーゲンやってもしばらくすると直滑降になってるし。
 ひどい板だった。
 その板に乗っている人間のアタマも負けずにカタかった。
 ヘタのくせに八方尾根とかに行って。よせばいいのに、いきなりリーゼンスラロームという超難関コースに挑んで、開始三十分でいきなり捻挫をして、3泊4日をまるまる宿で寝て過ごしましたよ。ええ。
 ……と、スキーの話というのは、愚痴をこぼしているようでいて、微妙に自慢話がかぶってくるわけだ。
 道具自慢、技術自慢、それがダメなら度胸自慢、捻挫自慢怪我自慢、と、自慢のネタはいくらでもあるわけですよ。まあ、アフタースキー自慢はしないけどな。
 80年代以降の一時期、スキーは「アフタースキーの前座」という位置にくすぶっていた頃があって、この数年のゲレンデの閑散さを見るに、この娯楽は、あの時代のツケを今、支払っているところなのでしょうね。
 いや、里谷多英を引き合いに出す必要は無いのだよ。
 スキーが悪いのではない。
 六本木が悪いのでもない。
 わかってるってば

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コメント

足をそろえて曲がれないとダメってのも80年代で打ち止めでしょうね。プルークだろうがパラレルだろうが、方向転換ができればそれでいいんだし。
 タイムを縮めるために滑っているわけじゃない、遊んでいるんだから、曲がる格好に上下をつけるなんて愚かな話です。

・・・オレは20年ぐらい滑ってませんが・・・いや、滑ったのは通産10日ぐらいだったか。

投稿: Inoue | 2005/03/28 02:16

はじめまして。また引き込まれて読んでしまいました。
本職さんのブログが読めるのは贅沢な気分になります。
私もボーゲンならどこでも逝けます曲がれます。ストック無しでちっちゃい子供なら抱っこして滑れます。
でも板をそろえて曲がれませーん。そういえば私もサロモンの固いスキー板で失敗したなぁ。
って影響を受けた彼氏を別の人にとっかえてから8年スキーやってないや。
そんなもんですかね。あー青春だったなぁ。

投稿: ボウスレロク子 | 2005/03/29 02:25

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