信号無視
午前11時、先日予約しておいた書斎用の椅子が到着。
早速組み立てるべく箱を開ける、と、おお、壊れている。ガスシリンダーを操作するハンドルの取っ手が折れている。
メーカーに電話。
「明日、到着するように手配する」という返事。
しかし、明日から3日間、長野方面に旅行の予定なので、ちょっと困る。考えたあげく、直接部品を受け取りに行くことにする。中央区佃なら、まあ、40分もみれば行けるだろうし。
午後2時過ぎに出発。
明治通りを南進中、東日暮里1-7付近(常磐線の高架橋と、そのすぐ先にある歩道橋をくぐったところの横断歩道)で、信号を見落とす。
信号を見落とした自覚はなかったのだが、併走していたクルマたちを残らず振り切ったことを不審に思って次の信号でミラーを注視していると、テッペンの警告灯をピカピカ点滅させたパトカーがすっ飛んで来る。で、マイクでナンバーを呼ばれる。左に寄ってください、だと。わかったよ。
大関横町の交差点手前に停車。これって、駐停車違反じゃないの? すっげー迷惑だと思うけど。
まあ、仕方がないですね。非常に視認しづらい信号だとは思うけど、まあ、見えないわけじゃないんだし。ほかのクルマはちゃんと赤を見つけて止まってたわけだから。
ポリさん2名は非常に丁寧な対応。最近、横柄な警官にぶつからない。さびしい。敵が高飛車に来てくれればこっちだって挑戦的になれる。そういうカタストロフというのかドラマが必要なんじゃないのか? お互い。罵り合った後に和解して手を振って別れるみたいな、そういう市民と警官の熱いワンシーンがさ。この退屈な日常のスパイスとして。
切符をにサインして指印を押した後、浅草、本所深川を経て、佃島まで走る。
ちょうど昨晩読んでいた本(藤沢周平「ささやく河」)で主人公が歩き回っていたあたりだ。
厩橋、高橋、深川。本で読んだ地名に実際に出くわすとうれしい。
なぜだろう。
10年ぐらい前に、カリフォルニアに行った時もそうだった。カミノリアルだとか、レッドウッドだとか、オーシャンブールバードだとかいう地名にぶつかる度に、けっこう他愛もなく感動した。単なる町の名前や道路の名前に過ぎないのに。
「おい、このあたりは丸ごとフィリップマーロウがうろついてたあたりだぞ」
「ここ、レッドウッドってニールヤングの歌に出てきたぞ。知ってるか? なあ、おまえ知ってるか?」
「おお、キャナリーローって言えば、スタインベックじゃないか! 読んだか? 怒りの葡萄だよいかりのぶどう。ディランの悲しい目のローランドの貴婦人にもキャナリーローのシートメタルの記憶って言うフレーズが出てくるんだけど、おまえしってるか?」
それがどうしたんだバカ、と、言わなかったS川は偉かった。
ほんと、観光客ってバカだよなあ。
帰宅後、原稿を1本。
明日からスキー。
たまにはバカにならないとね。
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コメント
>>明治通りを南進中、東日暮里1-7付近
状況からして、警察はそこで信号見通しが多いからと張っていたということですよね。
何にせよ、椅子は大事です。私もここ十年、社長の椅子、アーロンチェアを重宝しています。これに座ったら、他の椅子には戻れません。
そして、アームレスト。私はエルゴのアームレストを使っていますが、この二つの組み合わせで腰痛肩凝り知らずです。
投稿: えいじ | 2005/03/25 00:07
もとい、信号見落とし。
ちなみにアームレストはこんなものです。
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/mono/armrmv.html
投稿: えいじ | 2005/03/25 00:13