ティーポット
午前中に原稿を一本。午後、昼食を兼ねて外出。
川口のダイヤモンドシティに出動。
ガラス製のティーポットを購入。
実は、この半月ほどの間に、ガラス製のティーポットを4個買っている。うん。ちょっと異常かもしれない。
4個もティーポットが必要なのかって?
そんなはずはない。1個で十分。だけど、どういうものかつい買ってしまうのだね。
欲望には理屈の通らないところがある。どうしてなのか、同じものがいくつもほしくなる。
以下、ガラスポット大量購入の背景。
- 酒をやめて以来、コーヒーに凝ったり紅茶の飲み比べに熱中したりを交互に繰り返しているわけなのだが、2002年にタバコをやめて、この傾向にさらに拍車がかかった。
- ワープロ打ちの作業に緩急をつけるためには、何らかの嗜好品が不可欠だと思う。そういうものを使って、強制的に句読点を打っていかないと、一日はひとつながりの呪いみたいなものになる。鬱病は案外近いところにある。くわばらくわばら。
- 2月のはじめ、なぜかこの1年半ほど飲んでいたコーヒーに対して、急に気持ちが醒めた。理由はわからない。
- で、定期的に憎らしくなるマグカップを変えて、ついでに原稿作成時の座右の飲み物をコーヒーから紅茶に切り替えることにした。
- 耐熱ガラスのカップを買ったので、それにあわせてガラスのティーポットが必要だ、という、その思いこみが消えない。ううう。
- でも、ガラス製のティーポットは、実は、びとつ戸棚の中にあるんだな。しかも、電子レンジで加熱可能なタイプ。
- でも、このティーポットAは、一度ガスの火にかけて、樹脂の取っ手部分が少し溶けている。気になる。非常に気になる。紅茶をいれる度に微妙に心が沈む。こんなことでは仕事にならない。
- 近所のスーパーで小ぶりなティーポットBを購入。うん。いいぞ。
- でも、これ、取っ手の形状がいかにも華奢でなんだか不安を煽るぞ。
- そういえば、耐熱ガラスのマグも、華奢で怖い。いつ割れるかと思うと気になって仕事にならない。
- で、磁気のマグともう少し頑丈なティーポットCを購入。
- おい、これ、小さいぞ。360cc入りだから、300ccぐらい入れて沸騰させると、吹きこぼれてどうしようもない。
- インターネットで検索。ハリオ製の600ccぐらいの専用ポットが良さそうな感じ。
- 池袋に出動。ロフト、パルコ、東武、さらに三越と東急ハンズを見回るも、目的のポットは無し。
- 半日歩き回って何も買わないとこの半日がまるで無駄になってしまう、という奇妙な理屈から、セカンドベストのチョイスで、700cc入りのコーヒーサーバーを兼ねたタイプのガラス製容器Dを購入。
- うわあ。このポット、茶こしのついた蓋があるくせに、それがぴったりハマらないじゃないか。注ぎ口から茶葉がバラバラ出てくるぞ。
- 仕方なく茶こしを購入。併用することに。
- 金属製のダサい茶こしを使う度にちょっと気持ちが沈む。で、その使用済みの茶こしを机の上に置くと、シミができたりするのも憂鬱。といって、茶こし専用の小皿を机上に常駐させるのは癪。どうしよう。おい。仕事にならんぞ。
- というわけで今日の午後、ドイツ製のガラスの茶こしが内蔵(取り外し可能)なタイプの耐熱ガラス製ティーポットEを購入したわけです。
- 家中ガラス製品だらけ。
- 本当は嫌いなんだよな。ガラス製品って。見てると不安な感じがして。
- オレ、神経症かなあ。
※差し止め
ライブドアとフジテレビによるニッポン放送争奪戦をめぐり、同放送がフジに巨額の新株予約権の発行を決めた問題で、東京地裁は11日、ライブドアが発行差し止めを求めた仮処分の申請を認め、発行を仮に差し止める決定をした。(21:48) ←アサヒコム
おめでとうホリエモン。
ええ、最近なぜか私はこの件に関して堀江社長の側を応援する気持ちに傾いている。
たぶん、日枝さんの顔つきと物腰ががあんまり偉そうでにくらしいからだと思う。
日枝さんおよび、亀渕さんは、あんまりメディアに顔を出さない方が良いと思う。
というのも、毎日テレビに出ている人間に対しては、視聴者は、理屈ではなくて、感情で判断するようになるからだ。
企業対企業、理屈対理屈、あるいは正当性対正当性の勝負においていずれに分があるかはともかくとして、テレビカメラの前でしゃべるタレントとしての魅力では、日枝&亀渕の側に勝ち目はない。
どう見たって、ホリエモンの方が愛嬌がある。
アドリブもきくし。
とすれば、フジサンケイの主張は、広報の男前に原稿を読ませるみたいな形で対応すべきだと思いますよ。
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コメント
小田嶋さんは、今週の週刊読売にも書いてらっしゃいましたが、ホリエモン派ですよね。
私は、生理的にホリエモンが嫌いだし、滝川クリちゃんが年収300万円に給与カットされて、あの美貌を保てるとも思えないので、だいたい、女子穴がホリエモンの毒牙に懸かるなんて許せない!(~_~;)、CXを応援していますが、これは外野にとっては、どっちの許容度が高いかですよね。極論すればカレー味のうんこか……ry。
ガラス製のティーポット。私も持っています。女房はお茶飲まないけれど、私は飲むので。ただ、ガラス製を買った理由は単純でして、それが陶磁器製の急須より遙かに安かったからです。
投稿: えいじ | 2005/03/12 08:23
わたしはほりえもん派だったりしています( ..)b
市場を考えれば、ほりえもんが勝たないと来年のM&A解禁騒動を待つまでもなく、現在の東京マーケットがヤバくなります。
今、日本の市場を支えているのは外国人機関の買いです。
で、国内機関はなにやってるかというと、外国人が買う時に売っている。なにしろここ10年、売ることでしか利益を得てないヒトたちなので、一緒に買いあがって上に行く、という発想がないのでした。負け戦しかしらないヒトたちが後退ばかりやってるようなもので……。
それ考えると、今回の騒動は「ちゃんとやらないとフジみたいに酷い眼に遇うよ」と、国内の大手企業に警鐘を鳴らしたわけで、これにきちんとオチをつけるなら「ほりえもんがある程度のリターンを得て、外国人と一般ピープルがそれを拍手する」という図式があったほうがいいんですよ。
今回の裁判結果、フジテレビ有利だったら、月曜日に外国機関は売りをしかけてメタメタになっていたでしょうね( ..)b で、下げきったところを再び外国人が買いに回り、すべてのツケは国内の個人投資家が払うことになる。
これは国内のだれにとっても不幸な話なので、ほりえもんには「法的な点と、企業の買収防衛意識の両面において」準備が整うまでせいぜい活躍して欲しいモノです。
どっちにしろ、ほりえもんは威力偵察部隊で、本隊は別だと思いますけどね。なら、威力偵察隊の手口を見るのも、本隊と戦う時の参考になるわけですから……実は、国内大手企業にとっても、注意深く監察して対応する能力があるなら、今回の騒動はプラスのはずなのです。
本格的な戦いは来年からですから。
投稿: みきはら | 2005/03/12 09:54
小田嶋さん、初めまして。
「我が心はICにあらず」持ってました。すごく面白くて今だに読みたくなります、青春の光トカゲ。
ザナドゥのポコポコピーとか、ですよね。ビープ音でしたよね!!
ガラスポットを買ってしまう気持ち、分かります。
僕も「究極のウエストポーチ」探して丸いのとか四角いのとか大きいのとか小さいのとか。
通販見たりコムサ寄ったりなどなどなど。
神経症というよりは妥協しない性格、ですよきっと。
投稿: 一寸 | 2005/03/12 23:25
ものすごくどうでもいい枝葉末節ですが滝川さんはフジではなくて共同の社員では>えいじ様
投稿: き | 2005/03/24 22:51
>>共同
そ、それ、中年@オヂにも手が届くかも知れないということでつか!
投稿: えいじ | 2005/03/25 00:01