新刊
新刊の見本が届きました。
「人はなぜ学歴にこだわるのか」
光文社知恵の森文庫より(648円+税) 4月5日発売です。
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長野からの帰路、練馬ICを降りて、環七を走行中、国道17号線から合流してきたバスにサッカー選手らしき外人が大量に乗っていることに気づく。
「おい。バーレーンの選手だぞ」
と、咄嗟にピンと来る。そう。彼らは、西が丘サッカー場で練習をするに違いないのだ。
で、先回りして、西が丘サッカー場の正門前に停車して、バスを待つ。
約30秒後、バス(と黒塗りが3台ぐらい)が到着。黒塗りのハイヤーには、BAHRAINの文字が見える。間違いない。バスに手を振る。何人かの選手が笑顔で手を振ってくれる。うーん。良い奴らじゃないか。バーレーンを応援しようかなあ、と一瞬、そういう気持ちになる。
※バスから降りて西が丘サッカー場に入るバーレーンの代表選手たち。黒っぽい集団は報道陣。
おっかけは5人。いずれも女子。
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3月25日より27日まで、長野県姫木平にあるエコーバレースキー場に出動。
宿泊は、スポーツホテルアンデルマット。当ホテルを利用するのは、たぶん今回で5回目ぐらいになる。オーナー夫妻が嫁さんの関係の知人で、色々と便宜をはかってもらえるということもあるのだが、でなくても施設、スタッフ、立地、料金、犬(宿の愛犬ドリー。賢い)など、様々な点が気に入っている。各部屋にパソコン(Windows98のマシンだけど)があって、かつ全館無線LANで、持ち込みのノートパソコンがネット接続できることもうれしい。
まあ、元来が出不精な私は、人間のできあがり方が保守的なわけで、なじみの宿でないとくつろげない、と、そういうことですね。
以下、旅行中の出来事を、記憶に沿って再現してみる。
27日は午前中だけスキー。
道具が良くなっているせいか、昔より巧くなった感じがする。カービングスキーは偉大だ。
まあ、一番夢中になってスキーをやっていた頃は、ロシニョールのストラートという滅多やたらにカタい板の、しかも2メートル10センチという長尺モノに乗っていたわけで、そんな板に乗っていてマトモに滑れる道理はなかったのだよ。従兄のお下がりの板だったが、あのバカな板のおかげで、3回ひどい捻挫をして、それでいながら、まるで上達しなかった。バカだった。
だって、曲がれないんだから。
ボーゲンやってもしばらくすると直滑降になってるし。
ひどい板だった。
その板に乗っている人間のアタマも負けずにカタかった。
ヘタのくせに八方尾根とかに行って。よせばいいのに、いきなりリーゼンスラロームという超難関コースに挑んで、開始三十分でいきなり捻挫をして、3泊4日をまるまる宿で寝て過ごしましたよ。ええ。
……と、スキーの話というのは、愚痴をこぼしているようでいて、微妙に自慢話がかぶってくるわけだ。
道具自慢、技術自慢、それがダメなら度胸自慢、捻挫自慢怪我自慢、と、自慢のネタはいくらでもあるわけですよ。まあ、アフタースキー自慢はしないけどな。
80年代以降の一時期、スキーは「アフタースキーの前座」という位置にくすぶっていた頃があって、この数年のゲレンデの閑散さを見るに、この娯楽は、あの時代のツケを今、支払っているところなのでしょうね。
いや、里谷多英を引き合いに出す必要は無いのだよ。
スキーが悪いのではない。
六本木が悪いのでもない。
わかってるってば
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午前11時、先日予約しておいた書斎用の椅子が到着。
早速組み立てるべく箱を開ける、と、おお、壊れている。ガスシリンダーを操作するハンドルの取っ手が折れている。
メーカーに電話。
「明日、到着するように手配する」という返事。
しかし、明日から3日間、長野方面に旅行の予定なので、ちょっと困る。考えたあげく、直接部品を受け取りに行くことにする。中央区佃なら、まあ、40分もみれば行けるだろうし。
午後2時過ぎに出発。
明治通りを南進中、東日暮里1-7付近(常磐線の高架橋と、そのすぐ先にある歩道橋をくぐったところの横断歩道)で、信号を見落とす。
信号を見落とした自覚はなかったのだが、併走していたクルマたちを残らず振り切ったことを不審に思って次の信号でミラーを注視していると、テッペンの警告灯をピカピカ点滅させたパトカーがすっ飛んで来る。で、マイクでナンバーを呼ばれる。左に寄ってください、だと。わかったよ。
大関横町の交差点手前に停車。これって、駐停車違反じゃないの? すっげー迷惑だと思うけど。
まあ、仕方がないですね。非常に視認しづらい信号だとは思うけど、まあ、見えないわけじゃないんだし。ほかのクルマはちゃんと赤を見つけて止まってたわけだから。
ポリさん2名は非常に丁寧な対応。最近、横柄な警官にぶつからない。さびしい。敵が高飛車に来てくれればこっちだって挑戦的になれる。そういうカタストロフというのかドラマが必要なんじゃないのか? お互い。罵り合った後に和解して手を振って別れるみたいな、そういう市民と警官の熱いワンシーンがさ。この退屈な日常のスパイスとして。
切符をにサインして指印を押した後、浅草、本所深川を経て、佃島まで走る。
ちょうど昨晩読んでいた本(藤沢周平「ささやく河」)で主人公が歩き回っていたあたりだ。
厩橋、高橋、深川。本で読んだ地名に実際に出くわすとうれしい。
なぜだろう。
10年ぐらい前に、カリフォルニアに行った時もそうだった。カミノリアルだとか、レッドウッドだとか、オーシャンブールバードだとかいう地名にぶつかる度に、けっこう他愛もなく感動した。単なる町の名前や道路の名前に過ぎないのに。
「おい、このあたりは丸ごとフィリップマーロウがうろついてたあたりだぞ」
「ここ、レッドウッドってニールヤングの歌に出てきたぞ。知ってるか? なあ、おまえ知ってるか?」
「おお、キャナリーローって言えば、スタインベックじゃないか! 読んだか? 怒りの葡萄だよいかりのぶどう。ディランの悲しい目のローランドの貴婦人にもキャナリーローのシートメタルの記憶って言うフレーズが出てくるんだけど、おまえしってるか?」
それがどうしたんだバカ、と、言わなかったS川は偉かった。
ほんと、観光客ってバカだよなあ。
帰宅後、原稿を1本。
明日からスキー。
たまにはバカにならないとね。
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夕刻、新橋の画廊に顔を出す。知人の個展オープニング。盛況の様子。ついでに博品館を視察。
帰路、原宿ブックオフを覗く。都内随一の巨大店舗(←ネット経由の情報)だというので。
出口で当選商法に出くわす。スピードくじ形式の素朴なスタイル。
「2等です。すごいすごい」
と興奮気味の兄ちゃん。
何かと思えば、400チャンネルだかの有線放送が聴けるマシンがタダでもらえるとか。
なるほどね。
これって、一時期携帯電話をネタにやってた契約料ふんだくり商売の応用版ですよね?
取材がてら話を聞いてみる。
「2等です。すごい。USENのアンテナとチューナーのセットが無料です」
「タダって言っても有線放送を聞く以上、月々の料金がかかるわけですよね?」
「それが、工事費も手数料も一切無料です
「手数料って、何の手数料? いずれにしても、契約すれば料金は発生するわけでしょ?」
「それが、基本料金以外は一切かからないみたいですよ」」(←この、「みたいですよ」という言い方が微妙。単に自信が無いのか、それとも訴訟対策だろうか? 兄ちゃんは肝心な部分で、この曖昧表現を多用してました。)
「どうい意味?」
「それで、ここの録音ボタンを押すと、有線から流れているヒット曲とかが丸ごと全部録音できるから、CDとか買わなくてすみますよね? お得だと思いませんか?」(←おい。オレを素人だと思ってるのか? どういうメディアに、どういうフォーマットで録音するんだ? ビットレートはどうなんだ? 焼けるのか?)
「だから、基本料金と呼ぶのかどう呼ぶのか知らないけど、どっちみち月々の料金は、何らかの形でかかるわけでしょ?」
「この、すべてのチャンネルが聴けるお得な契約でも月々6000円で……」
「ははは。要らないです。そのマシン、あなたにあげますよ」
「……そうですか」
要するに、ブックオフも、こういう明らかな詐欺まがいの商売に、店頭のスペースを貸しているわけなのだな。どういう神経なんだか。
帰宅後、「当選 有線」で、ググってみたら出てきました。
【当選商法】箱の中は全部2等?サウンドプラネット
http://that3.2ch.net/test/read.cgi/bouhan/1097134797/
このスレッドを見る限りでは、昨年11月以降、ブックオフ、ツタヤ、ドンキホーテ、ダイソーあたりの店頭で派手に展開しているようです。
なるほどね。
原宿というのは、やはりネギを背負った人たちがいっぱいやってくる聖地なんだな。ある意味。で、千代田線のずっと先の方からやってきたかわいそうな中学生とかがひっかかるわけだ。
独特のヘンなテンションのしゃべりからして、典型的な口車野郎であることは一目瞭然なのだが、初めて出くわす人はあのテンションに持って行かれてしまうのであろう。で、契約書に個人情報をサラサラ、と。ひっかかる人たちをバカと断ずるのは簡単だが、誰にだって思春期というのはある。誰もが生まれつきすれっからしなわけではない。ティーンエイジャーのアベックさんとかは、けっこうひとたまりもなかったりする。彼女にケチと思われたくないし。じゃあ、契約しちゃいましょうよって。かわいそうだなあ。バカって。
みなさん気をつけましょう。
特に若い人たちは、盛り場を歩く時には、知能指数が2割方は落ちるそうですから。
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NHKBS-1にてテレビ観戦。
川勝さんの解説って、わかりにくいな。
ついでに、昨日の浦和戦についても少々。せっかくメモを書いたので。
川崎フロンターレVS浦和レッズ
フロンターレは、強いです。当たった感じでは、前節の鹿島よりはるかにヤバい。特に攻撃陣がいずれも速くて巧い。特にジュニーニョのスピードは脅威。あの坪井がぶっちぎられるなんて……
今日。ジュビロが負けた結果。開幕から二節を終わって、連勝チームがひとつもないという珍しい結果に。
ということは、首位チームと浦和の勝ち点差はたったの3。まだまだこれからだ。うん。
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午前中に原稿を一本。午後、昼食を兼ねて外出。
川口のダイヤモンドシティに出動。
ガラス製のティーポットを購入。
実は、この半月ほどの間に、ガラス製のティーポットを4個買っている。うん。ちょっと異常かもしれない。
4個もティーポットが必要なのかって?
そんなはずはない。1個で十分。だけど、どういうものかつい買ってしまうのだね。
欲望には理屈の通らないところがある。どうしてなのか、同じものがいくつもほしくなる。
以下、ガラスポット大量購入の背景。
※差し止め
ライブドアとフジテレビによるニッポン放送争奪戦をめぐり、同放送がフジに巨額の新株予約権の発行を決めた問題で、東京地裁は11日、ライブドアが発行差し止めを求めた仮処分の申請を認め、発行を仮に差し止める決定をした。(21:48) ←アサヒコム
おめでとうホリエモン。
ええ、最近なぜか私はこの件に関して堀江社長の側を応援する気持ちに傾いている。
たぶん、日枝さんの顔つきと物腰ががあんまり偉そうでにくらしいからだと思う。
日枝さんおよび、亀渕さんは、あんまりメディアに顔を出さない方が良いと思う。
というのも、毎日テレビに出ている人間に対しては、視聴者は、理屈ではなくて、感情で判断するようになるからだ。
企業対企業、理屈対理屈、あるいは正当性対正当性の勝負においていずれに分があるかはともかくとして、テレビカメラの前でしゃべるタレントとしての魅力では、日枝&亀渕の側に勝ち目はない。
どう見たって、ホリエモンの方が愛嬌がある。
アドリブもきくし。
とすれば、フジサンケイの主張は、広報の男前に原稿を読ませるみたいな形で対応すべきだと思いますよ。
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さきほど、フジテレビにてチェルシーVSバルセロナの試合をテレビ観戦した。
一日遅れではありますが、いや、素晴らしかった。
オレが見に行った(←そして風邪をひいた)先週の土曜日のあの試合は、あれは、同じ競技だったのだろうか。
感動するとともに、スカパー!に加入していない(っていうか、北東マンション住人なので、アンテナが立ちましぇん。wowow、espn、jsports各チャンネルなど、catvを通じてそこそこのコンテンツは見られるのだが、肝心要のチャンピオンズリーグが視聴できない)自分を責めました。
オレって、サッカーファン失格なんじゃなかろうか、と。
ところで、浦和レッズサポーターが憲法第九条を守る会を発足したんだそうだけど、平和運動みたいな戦闘的なことは、スタジアムではやらないでほしい。
サッカーファン失格だぞ。
サッカーの素晴らしさは、右の人間と左の人間が、同じチームを応援できるところにある。
スタジアムでの政治活動は、小学校の教室での性行為みたいなもので……いや、性行為がいけないといっているのではない。そういうことは、ふさわしい場所で、ふさわしい人たちとやってください、と、そういうことです。
九条の末尾に、付け加えてくれないかなあ。
前項の目的を達するために、場違いな政治活動はこれを行わない
とか(笑)
※追伸
いま、ネットを見回ってみたら、かわいそうに、O野アナは、すっかりしょげかえって謝罪してますね。
ということで、レッズサポのみなさん。勘弁してあげましょうよ。
O野氏は、ちょっとうかつだっただけです。
悪気は無いんです。
九条と同じで。
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3月3日のコメント欄で、「お上りさん」について、中途半端な書き方をしている。誤解を招くかもしれないので、ちょっと補足しておく。
コメント欄で述べた定義では、「田舎者」は「地付きの人間」を、「都会人」は、「コスモポリタン」すなわち「故郷を捨ててきた人間」を意味している。
そういう意味では、「お上りさん」こそが都会人であり、私のような辺境の東京人は、狭苦しい地元にへばりついているという意味で「田舎もの」ということになる。
ここで言っている、「都会人」の具体的な性質は
・現住所に地縁、血縁が希薄であり、それゆえに独立独歩であること
・相続資産や親がかりのコネクションではなく、本人の努力と資質で食っていること。
ぐらいになる。
ってことは、これは、田舎出身者ということだ。
田舎出身の都会暮らしであるからこそ、過去のしがらみから自由であり、資産やコネクションを持たない独立独歩の人間であるがゆえに貪欲かつ大胆な方針で人生を運営することができる、と、そういうわけだ。
別の言い方をするなら、田舎から都会に出てくるためには、野心、学歴、ないしはバイタリティーが不可欠で、そういうガッツを持たない人間は、いつまでも田舎にくすぶっている、と。
誤解を招くのは、ここで私が言っている「お上りさん」的な「都会人」の内実が、世間一般の言う「都会的」「シティー派」という言葉のニュアンスと、まるで違っているからだ。
ちなみに、世間ないしは女性誌やテレビの言う「都会的」は
・豊かな育ちを背景にした文化的な雰囲気
・洗練された美的センス
・親から受け継いだ資産
といったほどのことを意味している。
要するにこれは、何かというと「資産家」の、しかも「二代目」の特徴である。
話を整理すると以下のようになる。
A.都市の文化と繁栄を作っているのは、山出しの、お上りさんたちの才覚とバイタリティーである。
B.一方、都市の果実とも言うべきブルジョア文化の恩恵にあずかっているのは、都会生まれの資産家の二代目だったりする。
いずれを真の都会人と呼ぶのかは、これは意見のわかれるところだろう。
実際には、事情はさらに複雑だ。
東京在住者のうちに、
A東京生まれの人間
と、
B地方出身者
の区別があることは自明だが、細かく見ていくと、たとえばAの東京生まれの中には
A1.資産家(乳母日傘組:高級住宅地のブルジョア)
A2.貧乏人(ゲットー育ち:ダウンタウンのDQN)
という、二通りのまったく相容れない人々が含まれている。
Bの地方出身者のうちにも
B1.成功者、勝利者として東京に進出してきた者(学歴エリート。都心ないしは、郊外に土地付きの家を買った資産エリート)
と、
B2.食い詰め者(田舎の田畑を相続できないがゆえに、出奔せざるを得なかった農家の次男三男)
の違いがある。
以下は、昨年の11月に「ビジネスジャンプ」誌のために書いた原稿ですが、参考までに。
ナビスコカップ決勝は、FC東京の勝利に終わった。
悔しい。少しもうれしくない。
私は、東京の北のはずれの赤羽という町で生まれた。
その私の郷土意識は、赤羽にはあっても、東京にはつながっていない。なぜなら東京はあまりに広く、あまりにも高飛車で、あまりに下品だからだ。それに東京を作っているのは、東京で生まれ育った地元の人間ではなくて、どこかから出てきた田舎のエリートだからだ。
詳しく述べる。
日本全体の枠組みで言うと、この国では、成功した人間は東京に出てくることになっている。東京生まれの人間でも、成功した組の者は地元を捨てて世田谷区だとか港区(つまり日本一土地の値段の高い住宅地)に移り住む。生まれつき港区内のお屋敷で育って、なおかつ成功してそこに住んでいる人間もいないわけではないが少数なので無視する。
つまり、何がいいたいのかというと、「東京は、そこで生まれた者のための町ではなくて、田舎から出てきた人間のための町だ」ということだ。
だから、東京生まれの冴えない地元民は東京になじめない。だって、田舎から出てきたヤツの方が、学歴も高いし、カネも持ってるし、おしゃれだし、野心的だし、女にモテるからだ。
というのも、田舎から東京に出てきた人々が、地元での競争に勝ち残った結果として東京にいるのに対して、東京ジモティーは単に地付きでくすぶっているだけだからだ。
てなわけで、私の郷土意識は、ほとんど違和感なく、浦和にリンクしている。昔からの地場の人間が多く住んでいる町ならではの、保守的で、内気で、ドン臭い空気が身になじむからだ。六本木ヒルズで待ち合わせをしているあの人たちは、オレの仲間ではない。
敵だ。
もっとも、FC東京の最もコアな部分のファン層も、それはそれで強烈に東京田舎な人々(深川ジモティー&調布在所)でできあがっている。
であるからして、浦和田舎と東京田舎の応援合戦は、おそろしいばかりに泥臭かったりもするのだが、ここで話を複雑にしているのが、東京イコール都会という田舎くさい等式を鵜呑みに信じ込んでいる都会派の連中(←猛烈にわかりにくい表現ですが、要するに「都会的なライフスタイルなんてものは東京に憧れている人間にしか実践できない」ということ)だ。
このいけ好かない上っ面なサッカーファンが、浦和を田舎者呼ばわりにするおかげで、元来が誇り高い田舎者である浦和民は、いよいよ猛りたって我を忘れ、猪突猛進を繰り返してはノーゴールに終わり、結果的には、ぐるんぐるんに空回りして、負けてしまう。
ここ数年、ずっとそうだ。
だから浦和民は、FC東京を「東京」と呼ばない。「ガス」と呼ぶ。で、自分でそう呼んでおいて、ガスに勝てない。
私は、「まさにガスだね」という、あのCMを見る度に怒りに燃えるのだが、赤い炎は不完全燃焼で、敵の思う壺だ。ガスは正しく使いましょう。畜生。
結論を述べる。
一般に言う「都会的」なる概念は、都市の性質や地方固有の文化とはまるで関係の無い、上滑りな形容詞に過ぎない。実質的なニュアンスは「おしゃれ」「ハイソ」「セレブ」といったあたりの言葉と同じで、唯一の実質的な意味は、「ブルジョア趣味」ということに尽きる。
さあ、仕事に戻ろう(笑)
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試合前。浦和の応援席。座席は、メイン側アッパー席最上部。記者席の上。遠い。
・インファイトの皆さんは相変わらず。自軍の選手がラフなファールをすると、その選手の名前をコールして励ます。なんか、アレだな。イジメ自慢の厨房のメンタリティーというのか、珍走団のマナーですね。
・審判笛吹過ぎ。イエローが8枚。それとは別に一発レッドが1枚。アホですか? プレミアやセリエAなら、せいぜい2~3枚。っていうか、ゼロ枚だろうな。
・選手倒れすぎ。ボーリングのピンじゃないんだから。特に鈴木隆行と本山はシミュレーションでイエロー出されてもおかしくないレベル。
・それにしても鈴木隆行の演技にひっかかるなんて。あれじゃディフェンダーはやってられない。
・アレックスミネイロは全然ダメ。今日見た限りでは、深井の方がずっとコワかった。
これ以上の言及は控える。くだらない試合だった。
※NHKの速報21を見ると、鈴木の判定について、何のコメントもなし。リプレイも無し。
ついでに、マリノスVSジュビロの決勝点(←福西のこれ以上ない露骨なハンドによるゴール)についても、「きわどいクロスプレーなんですけどね……」とゴニョゴニョ言うのみ。事なかれ主義。及び腰。
こんな姿勢でハイライト映像を流すだけなら、解説者を置く意味がない。っていうか、そもそも審判の判定を聖域化するんなら録画番組なんかやめちまえ……とは言わないけどああああああああムカつくなあ。
さあ、仕事だ(笑)
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堤義明氏は、午前中に逮捕された。
さすがに、各局とも、予定稿というのか、逮捕特番みたいなものを用意していたようだ。
コメンテーターでは、やはり猪瀬ナオキ氏の発言が、一番きっちりとまとまっている。
針木康雄は、どこに出ても相変わらず。
現在、「ニュースの森」に出演中
・虚偽記載、証券取引法違反で逮捕に踏み切ったのは、カネマルの時に微罪で逮捕したのと同じで、世論に押されたからだろう(←まるで微罪逮捕。不当逮捕と言わんばかり)
・義明さんも問題だが、40年も放置していたのだから……(←事前に警告しろよ、と?)
・堤王国の崩壊であって西武王国の崩壊ではない。
・西武のビジネス自体は安泰。借金が4000億と言われるが、軽井沢の土地を坪10万で売っただけでも3000億になる有料優良な環境だ。
・新しい社長はみずほで頭取になる道を捨てて西武のためにがんばるといっている。西武はよみがえる。
てなことを吹いている。
こいつを呼ばないと番組ができないのか?
どういう圧力だ?
プリンス系のインチキくささについて、猪瀬ナオキ氏が指摘していた(「要するにブランド商売の先駆なわけだが、バブル崩壊以降、ダサくなった」みたいな感じの)が、バブルどころか、プリンスは設立当初から既にインチキだった。
私が経験しただけでも、事例は山ほどある。
・苗場プリンスは、30年も前から安っぽかった。80年代のはじめに泊まったことがある(←慶応のテニスサークル主催のツアーに間違って参加したんだよ)が、部屋は蚕棚のスキーロッジそのもの。カフェテリアのメニューは学校給食レベル。粗悪かつまずかった。そのくせ、値段は、激しく高飛車(カフェテリアの最低メニューでも1500円。メインダイニングのコースは二万円。バカか?)。イメージ戦略も、ユーミン(←「サーフ&スノー」「恋人がサンタクロース」だとかいって、スキー場を高級カッペの社交場に変貌させた張本人)。に寄りかかった似非ブルジョア趣味横溢の田舎ハイソ。要するに堤(およびユーミン)は、自分の顧客である貧乏人をバカにしていたんだな。
・新宿プリンスは近隣のラブホテルと比べてもさらに安ペコだった。壁はベニヤ板レベル。狭さも異常。たとえば、センチュリーハイアットと比べると、ツインルームの面積は3分の1程度だと思う。恥ずかしくないのかなあ。こんなホテル都心に建てて。
・品川新高輪プリンスのバルコニーは、勘違いしたおばさんロココ。っていうかベルばら趣味。落成した時点で既にダサかった。
ところでユーミン関連の恋人ごっこ商売がここへきて軒並みポシャってきているように見える。偶然だろうか?
・ラグビー観戦をデートコースに組み込むテの暮らしをアッパーミドルのライフスタイルとする青山主義
・三菱自動車のデート車賛美(ギャラン、ミラージュ)
・苗場プリンスを中心とするゲレンデラブホテル化計画
さっさと引退してほしい。あの日に帰りたい? 帰れよ。誰もとめないぞ。
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コクドの堤義明前会長が逮捕されるようだ。
逮捕そのものは、まあ、当然の展開ではある。
不可解なのは、テレビ各局の対応で、具体的に言うと、ここ数日、各局のニュース番組やワイドショーが、この問題についての解説役として、針木康雄という経営評論家を呼んでいることだ。
見識を疑うな。
だって、相手は針木康雄ですぜ。
この人物がこの件について何を言うかなんて、業界の人間なら呼ぶ前からわかっていそうなものじゃないか。
どうしてこんな人選しかできないんだろう。
もしかして西武関連については、誰もコメントしたがらないということなんだろうか。
以下に、今日の「とくダネ!」での、針木先生の発言を引用しておく
1.堤さんは、「すべては自分の指示だった」と、罪をかぶるつもりのようだ。さわやかな態度だと思う。
2.山高ければ谷深しで、それだけ権力のあった人には、批判も集まる。だから大変な人気のある小倉さんだって逆に言えば……
……呆然。
何を言ってるんだろう。このヒトは。
火消しなのか?
ついでに引用。
http://www.boss2003.com/hariki.html
このURL(Boss online「針木康雄の今月のひとりごと」)で、針木氏は、今回の株式売却事件について、以下のように述べている。
「今回、西武鉄道株を売却するのに、何社かは自ら相手の社長に直接、交渉している。電話一本で数十億円分の株の買い取りをその場で承諾できる相手こそ、自分と対等だという意識である。
今回の事件は、義明氏から見て「心外なことばかり」ではないか。西武鉄道株を買った相手が株価が下がったことを理由に損害賠償を求めている。これだって、義明氏にしては意外だっただろう。
つまり堤義明という人は、あまりにスケールが大きすぎて、相手が「小役人」とか「サラリーマン経営者」であることに気がつかなかった。明治、大正の大物経営者が、タイムマシーンで平成の世に生きているようなものではないか。」
このあたりが堤さんの最後の防衛ラインってことか?
立派な人間だったが、惜しむらくは経営感覚が古すぎた、と、それぐらいに思ってほしいわけだ。
で、針木エージェントが大活躍、と。
くそ。
おそらく、堤義明が残した負の遺産については、今後、主に雑誌メディアで解明されていくことになるのだと思う。
それも、読者の平均年齢が60歳を超える総合月刊誌あたりを舞台に、だ。
別の言い方をするなら、月刊誌以外は、誰も堤なんか問題にしないということだ。
新聞は、逮捕の報道を終えたら、それで終わり。事件の背景や経営権力の実態についてはスルー。
だって、誰も読みゃしないから。
テレビは、スルーどころか「堤さんもある意味被害者だよね」ぐらいなところで手打ち。針木康雄大活躍。
つまり、アレだ。
財界人の犯罪なんかを問題にするのは、月刊誌を読んでいる時代遅れの爺さんたちと2ちゃんねらーだけだ、と。
ひどい話だな。
一億総白痴(←おお、ATOKは「白痴」を変換しないんだな)化は、見事に成功したわけだ。
ところで、「人はなぜ学歴にこだわるのか」が、4月頃、光文社智恵の森文庫から再版されます。
現在、ゲラを見ています。
……と、こういうふうに書いて、外堀を埋めておかないと作業が進みません。
やっぱり、締め切りとか、そういう外部的強制がないと何もできないんですね。
ははは。
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