« 年頭所感 | トップページ | ウォーキング »

2005/01/02

節句働き

午前8時に起床。
三が日は勤勉。
怠け者の節句働き。
いや
むしろ独身生活の福音というべきだろう。
つまり、私という男は、一人で放っておけば、けっこう働き者なのだよ。
孤独に抗して余儀なく動かざるを得ない成り行き、だ。
アルコール依存に陥るほどに苛烈な勤勉の呪い。
そう、私のアルコール依存は、あれはおそらくワーカホリックの一症状だった。
何かをしていないと落ち着かないという強迫観念が、ブラブラ者をして酒場に向かわしめるという力学的必然。
どうせ何も生産できないなら、寝ていればいいのに、そこのところのあきらめがつかなかったわけだな。
まったく

……そういうわけで
洗濯をした。
それから料理と買い物。
掃除と雑誌の整理。
素晴らしく創造的な一日だ。
で、夜はテレビ視聴
昨夜は「アリ」@BS-i、今夜は「イマジン」@BSテレ朝を観た。
正月恒例の、手持ち無沙汰なオヤジ向け’70s回顧特集ってわけだ。
わが失われた週末。
いや、失ったのではない。
過ぎ去っただけだ。
モハメドアリと、ジョンレノン
われらが青春の神々。
ま、一種の初詣でだな。

勤勉ついでに、とりとめのないことでもとにかく文章にしておく。
文章は毎日書かないといけない。
でないと、いざというときに調子が出ない。
しばらくぶりに書く日記は、たいていの場合ぎこちない。現に、これもそうだ。
でも、毎日書いていれば、試合勘が戻って、きっと良いパスが出せるようになる。
それまでは、後ろ向きの単独ドリブルで時間を稼ぐ。
ホールド・オン・ジョン。
がんばれオレ。

伸二よ。
大切なのは良いサッカーをすることじゃない。
どんなサッカーであれ、毎日サッカーをすることだ。
ボールを蹴れない日にも、だ。
だから、You just have to carry onだよ、伸二。
そうジョンレノンの言葉だ。
Dream is over. に先立つ、素晴らしいフレーズだ。
がんばってくれ。
オレも頑張る。


ところで、テレ朝でやっていたスペシャル番組


※戦後60年新春特別企画ビートたけしの陰謀のシナリオ!!日本を震撼させた戦後7大事件はアメリカの陰謀!?SP 歴史は繰り返す?昭和27年日航機事故は米軍撃墜?▽3億円事件&ビートルズ武道館公演は安保闘争つぶしの(秘)謀略▽国鉄総裁は謀殺下山事件と朝鮮戦争▽帝銀事件と薬害エイズの罪◇

を、ちょっとだけ見た。
あきれた。
酒のサカナにさえならないレベルの与太話を、大真面目に番組にするとは。
私自身、ブッシュのアメリカには反感を抱いている組の人間だが、それでも、こんな言いがかりレベルの陰謀論(←UFO実在説とどっこいだと思います)は相手にしないぞ。
だって、3億円事件がアメリカの陰謀……って。いくらなんでもあんまりだろ?

たけしもヤキが回ったようだ。
本人がこのガイキチ陰謀論をマジで信じているのかどうかはともかく、こんなクソ番組のタイトルに自分の名前を冠することを許したのは事実なわけで、とすると、この人が借金漬けで守銭奴化しているという噂はあるいは本当なのかもしれない。

たけしよ。
夜は眠れるか?
本当に大丈夫なのか?
How do you sleep at night?

|

« 年頭所感 | トップページ | ウォーキング »

コメント

おー!
What is 小田嶋 to たけし is John to Paul.

なつかしいなあ。イマジンのLPにはポールの「ラム」に対してジョンがやぎだかひつじだかをかまっているポスト・カードみたいのが付いていましたね。

それにしても「夜は眠れるかい」なんて今どきだったら洒落にならないくらいのへヴィーなせりふです。

若かったとはいえ、そんなこと言い合っていないで、みんなで仲良く64歳を迎えたらよかったのに。

投稿: あやぬる | 2005/01/03 01:41

小田嶋さんより、少し下の世代の者です。
1970年代は中学生、高校生でした。
ここ数年、DVDやCD方面で、中高生のころに欲しかったがとても手が届かなかった映像やらアルバムやらが次々と復刻され、よせばいいのに、パブロフの犬みたいに次々とネットで買っています。
恐るべし、大衆消費社会。
話は変わりますが、大晦日や正月にあちこちで放映されていた外国人選手を交えた格闘技番組には辟易しました。
(私は見たくないのだが、周囲が見るので)
隆々たる体躯の外国人格闘家の頬を、札ビラで切って日本に連れてきたような感じがして。
現代日本の、古代ローマ帝国化?
その先にあるものは……

投稿: pon | 2005/01/03 02:10

 うーん「パンとサーカス」は、アメリカのほうが凄まじいですよ。ゴールデンタイムの馬鹿番組って日本の比じゃないと聞きますから。CSのFOXチャンネルでその一部が紹介されていますが……日本のそれが節制されていると思われるシロモノです。
 年末のアレは、「去年視聴率がよかったから、どの局も右に倣えで紅白潰し」ということです。むしろこの場合、業界のパクリ体質のほうが遥かに問題で、オリジナルの企画で勝負できるPDとは関係ないでしょうね。
 で、たけしなんですけどね。
 映画じゃあんまり儲からない、というのも確かでしょうねえ。
 興行的にまあまあだったのは、座頭市ともう一本くらいなものじゃないかと。
 あとは軍団と称する舎弟が一ダースくらいくっついてますし……ソロだったら黒字なんでしょうね、たぶん( ..)b
 弟子なんて取るもんじゃない、というのをあらためて思い知らされる存在というか、それでも取ってしまうのは、人間独りではなかなか生きられないということなんでしょうか。

投稿: みきはら | 2005/01/03 09:10

ありゃ。なんか別の文書が混じっている。
オリジナルの企画で勝負できるPDとは関係ないでしょうね。
→ オリジナルの企画で勝負できるPDや代理店が少ないことが問題なわけです。

投稿: みきはら | 2005/01/03 09:12

小田嶋先生
 
あけましておめでとうございます。
新年早々、新しい文章が読めて嬉しく思います。
 
>文章は毎日書かないといけない。
なる。
よーし。私も、節酒と共に挑戦だ。
 
伸二くん。
・・・中田もイマイチな今日この頃、キミだけが頼りだったA代表。もう無理だよねぇ。序盤戦は。嗚呼、心配。
早く治ってね。お願いだから。
 
それでは小田嶋先生。
今年もコラム、ブログ、イラスト他、楽しみにしております。
がんばってください。
ほどほどに。

 


投稿: かず | 2005/01/03 15:35

今週号の「ヨミウリウィークリー」の原稿には感服いたしました。
普通、あれだけクライアント名が並ぶと編集からストップがかかると思うのですが、よくぞ押し通されたなあ、と。

文章もすばらしかったです。
コンビニで読んでいて思わず笑ってしまうおもしろさと同時に、文意の深さ、商業メディアのギリギリまで踏み込む勇気など、とにかくいろいろ考えさせられました。

これからもご健筆を振るわんことを願っております。
(以前に「敬語は好きでない」とのお話しがありましたが、今回は小田嶋先生への尊敬を表すために敬語を使って書きました)

投稿: よみひとしらず | 2005/01/17 20:40

 この週刊誌コラムの話は、ちょっと補足説明が必要ですよね。

 夕方のニュースを含めて、津波災害を大きく取り上げた番組はいずれも外資系の損保がスポンサーとして付いている番組が多くはないか? だとすると……、というお話しです。
 所で、細木@占いへの最強当て馬として、該当コラムに書かれた上岡龍太郎は、確かにこの頃テレビで見ないんですが、どうしたんでしょう。関西圏ではテレビに出ているんでしょうか?

投稿: えいじ | 2005/01/18 21:49

どうも。
コメントありがとうございます。
上岡龍太郎は、かねてから宣言していた通り、引退したようです。

見事な引き際です。
久米宏とか、上岡龍太郎とか、きれいに引退した人を称揚する賞みたいなものがあると良いと思います。
「あなたの引き際はみごとでした。二度と出てこないでくださいね」
 と、くどい念押しをしつつ、みんなで賞賛したいものです。
 プレゼンターは、筑紫さんあたり。
 自ら首に鈴をつけて出てくれると最高ですね。
 


投稿: 小田嶋 | 2005/01/26 22:52

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 節句働き:

» 「文章は毎日書かなければいけない」そうですよね [へなちょこ教頭先生のハラハラドキドキ学校改善物語]
昨日のブログ「心配ご無用脳は筋肉です」で文章を書くことの大切さをへなちょこ教頭(商標登録申請したいのですが、どなたか知りませんか)の ヘロヘロ日記(@へなちょ... [続きを読む]

受信: 2005/01/03 07:26

» 小田嶋隆先生のブログ再開の喜び [坂本晋作の研究室]
待ちに待っていた小田嶋隆先生のブログが再開された。 本当に喜ばしいことである。 ブログの更新がとまってから、心にぽっかりと穴があいたような日々。 毎日が楽しくな... [続きを読む]

受信: 2005/01/03 07:39

« 年頭所感 | トップページ | ウォーキング »