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2004/12/19

天皇杯準々決勝

041219
試合前、選手紹介の時のスタジアムの様子。観客は一階席のみ。約33000人。
スコア詳細@NHKのページ
記録@日刊スポーツ


  • さいたまスタジアムに出動。同行はO野氏。
  • 珍しくロウアー席(←一階席:値段はアッパー、笑)で観戦。やはり近い。
  • ガスのスピードスター、石川君にファインゴールを決められて、一瞬ひやりとしたものの、試合は終始浦和のペース。まあ、圧勝ですね。敵方のひいきの選手に1点差し上げつつの勝利。理想形だな。
  • 永井が右サイドをズルズルに突破していた。ガスの前田君は、完璧にやられてました。
  • 後半19分右サイドを突破した永井がペナルティーエリアに深々と浸入してマイナスのクロス。これを田中達也が楽に決める。DFに当たってゴール。
  • 2点目も右サイド永井から。混戦の中アレックスが決める。
  • 観衆は3万3千余。なるほど。
  • よーし、25日も出動だ。

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2004/12/18

諸行無常

 つい先日、マンションの管理人が急死したと思ったら、今日は、一階のコンビニが忽然と閉店している。
 諸行無常。
 ヘンな気分だ。

 管理人は、目が合うと必ず明るい声であいさつをしてくる至極感じの良いおじさんで、年齢はおそらく60歳前後、長身痩躯で、背筋のピンと伸びた人だった。身のこなしや顔色を見る限り、どこか悪いところがあったようには思えない。
 それが、先週の土曜日、マンションの管理人室で倒れて、そのまま亡くなったのだという。
 救急車が来た時間帯(午後八時頃だったらしい)には、私は、家にいたはずなのだが、気がつかなかった。消防署の並び(距離はちょっとあるが)に住んでいると、サイレンに無頓着になる。そういえば、同じマンションでボヤ騒ぎがあった時にも、実家からの電話で気づいたのだった。

 死因は、エントランスの掲示板に貼ってあった「お知らせ」では、「病死」ということになっている。
 なんだか釈然としない。
 まあ、詳しい死因がわかったからといって、それで釈然とするものでもないんだろうが。

 コンビニが閉店しているのに気づいたのは今日の夕方だった。
 今朝の段階で、既に閉店していたらしい。
 閉店理由が思い浮かばない。
 店は、地下鉄の駅への通勤路に当たっており、直近のコンビニであることから、非常に繁盛していた。
 朝夕の出勤時間にはレジ前に行列ができるほどだったし、深夜や昼下がりの比較的ヒマな時間帯でも客足が途絶えることはまず無かった。私の知る限り、この近辺では最も流行っている部類の店だったはずだ。それが、ある日突然、何の前触れもなしに、閉店、だ。どうかしている。
 
 情報を総合すると、こんな感じ。


  • 今朝の段階で、既に閉店していた。
  • 昼過ぎにはあらゆる商品が消えていた。
  • 事前に、閉店や改装の告知は一切無かった。
  • 午後6時過ぎの時点では、看板も取り去られており、公衆電話や自販機にも「使用禁止」の張り紙が貼られている。外回りのガラスのウィンドウは、すべて内側から紙が張られていて、店内の様子は何も見えない。
  • 閉店や改装を知らせる貼り紙の類は一切掲示されていない。

 事情があって閉店するにしても、事前に何らかの告知があってしかるべきだと思う。
 件の店は、閉店の前日まで普段どおりに営業していた。クリスマスケーキの予約も募集していたし、年賀状の印刷も受け付けていた。ってことは、このたびの事態は、店の人間にとっても突発的な出来事だったということなのだと思うのだが、真相はどのあたりにあるのだろう。
 ……憶測を並べることは自粛しておく。
 いずれ、半月もすれば真相が漏れてくるだろう。
 あんまり良い話ではなさそうだが。
 寝よう。
明日は天皇杯だ。

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2004/12/13

チャンピオンシップ第二戦

SUPER SOCCER : 試合速報
 敗北。
 いや、今日のゲームのことだけを言うなら1-0で勝ったのだが、第一戦とのトータルでは、1-1の引き分け。
で、PK戦で敗れました。ううう。
 詳細については上のリンクを参照。

 以下、雑感。


  • さいたまスタジアムは、2年前比べて、交通アクセスの面がかなり改善している。特に、往路は、駅前からのシャトルバスの運営がスマートになっている。往路についてだけ言うなら、ヘンに駅に近いスタジアムより楽だったりする。
  • 帰り道も、おそらくは電車のダイヤが洗練されたため、駅前で電車待ちの群衆がスタックすることがなくなった。でも、歩く道が長いことだけはどうしようもない。まあ、6万人近い人間が、一斉に、ほぼ一つの駅に向かって殺到するわけだから、駅までの徒歩距離でバラけてくれないとどうしようもないのだろうが。
  • 座席はバックスタンド2階席の中ほど、ピッチからの距離は遠かったが、ゲームの全体を見るには良いシートだ。細かいプレーはちょっとわからない(倒れてる選手の顔とかは双眼鏡で確認)が。
  • チケットの価格は2500円。完売が約束されている試合で、この価格設定は良心的だと思う。
  • 先週の横浜国際での第一戦が似たような席(バックスタンド二階中ほど)で、4300円だったことを思うと、浦和のフロントは偉い。見やすさも、トラックがない分だけさいスタの方が上。
  • スタジアムから見ていると、テレビとは違ってディフェンスの動きがよくわかる。
  • 今年は、マリノス戦を3試合見たが、とにかく、中澤が素晴らしかった。高さと強さだけの選手ではない。危険察知能力、先読みの質、動き出しの早さ、ラインへの対応など、文句のつけようがない。昔ヘタだったフィードやボールタッチもかなり改善されている。埼玉県出身なのになあ。
  • ゲームは終始押し気味ではあったが、得点の匂いはしなかった。
  • ナビスコ決勝以来、エメルソンがいまひとつだった。
  • 永井は単独のドリブルは時に有効なのだが、いつ見てもエメルソンとの連携が悪い。
  • エメルソンも、DFに囲まれてどうにもならないのに、すぐそばの永井に出さない。相手が達也なら出すのに。
  • つまり、エメとしては、ワンタッチで返してくれる可能性の高い達也にはボールをあずけられるが、自分で持ちたがる(パスを返す場合でも、一回コネてから出す)永井はやりにくい相手なんだな。
  • 山田はカタかった。大事な試合ではいつもカタい。
  • PK戦は仕方ない。が、エノタツは、十分準備してきた感じ。やっぱり、PKは読んで動くタイプより、反射神経で対応するタイプのキーパーの方が向いてるんだろうな。ううう。
  • 試合開始が7時半というのは、どういうことか。
  • テレビ放映に(NHKの都合→7時のニュースが終わってから?)合わせたのだとすれば、不見識だぞ。
  • 前後半、延長、PK戦が終わってスタジアムを出て、南門の前で同行の知人と待ち合わせをすると既に11時近い。そこからダラダラ歩いて20分。しかも駅では、ホームが混雑待ち。われわれはなんとか武蔵小杉行きの最終列車(11時27分)に間に合うことができたが、逃した人も多かったことと思う。まあ、駒込行きの最終は11時55不まであるが、これを逃した組(優勝にはしゃいでいたマリサポとか)は、眠れない夜を過ごしたかもしれない。だって、あんなところで終電逃したら、へたすると凍死ですよ。
  • でも、優勝して終電を逃すのと、負けてまっすぐ帰ることのうち、いずれかを選べと言われたら、私は優勝の方を選ぶ。そりゃたしかに、12月の深夜に、あんな何にもない田舎の駅に取り残されるのは、かなり途方に暮れる体験であるかもしれないが、なあに、心に火が灯っていれば寒さも暗さもいい思い出だよ。ちくしょう。

041211a
キックオフ直前の浦和ゴール裏。感動的な応援だった。

041211b
チケット。横浜高いぞ。ま、代表戦よりはマシだけど。

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2004/12/11

決戦前夜

 明日は(日付の上では、すでに今日だが)チャンピオンシップの第二戦。
 最後の決戦だ。
 O野氏のご尽力で、明日のこれ以上無い素晴らしいゲームのチケットを入手することができた。感謝。
 落ち着かないので、現在の心境などを書いてみることにする。
 ゲームについては、明日、結果が正しい側に傾いていたら、報告できるかもしれない。
 報告が無い場合、おそらく、小田嶋は、冬の旅の中にいる。
 私は、しばらくの間、黙るだろう。
 水の枯れた井戸のような沈黙。
 深く、暗く、しかも狭くて湿っていて、石の下にはハサミムシが棲んでいるような、そういう沈黙を、私は黙るだろう。
 だから、私に声をかけないでほしい。
 どうか、しばらくの間、老いたるハサミムシをして静謐のうちにあらしめてやってはくれまいか。
 なぐさめるなんて、兄弟、それは無駄なことだ。
 だってそうだろ?
 誰が思春期のオヤジを励ますことができる?
 思春期で、しかもオヤジで、おまけに傷ついて黙っている上に、誰かがなぐさめてきたりなんかしたら思いっきり噛み付いてやるつもりで身構えてる人間にかけるべき言葉があるんだとしたら、それは人間の言葉じゃないぞ。

 わかってる。
 勝てばいいんだよな。
 でも、決戦前夜に勝てるような気がしたことはこれまでに一度もないんだ。
 そういう性分なんだよ。
 というよりも、これがオレの楽しみ方なんだな。
 あらかじめ悲観論を総ざらいに並べておいて、それを、当日のゲームの中でひとつづつツブしていく、と。
 しみったれた観戦態度だと思うヤツには、いちどオレの靴の中に立ってみろよと言っておく。
 
「エメルソンは引かれると何にもできないからなあ」
「山田って、カタくなると戦術眼が高校生並みのレベルになっちまうと思わないか?」
 と、だから、決戦前夜のオレは、悪い予想ばかり思い浮かべている。
 ゴールキーパーの後ろのポジションがオレのイマジネーションの定位置で、その場所からレッズのサッカーを見ていると、あらゆるパスはオレの心臓を目指して殺到してくる。
 なあ、頼むぞエメルソン。オレを裏切ってくれ。

 ところで、下にあるチャンピオンシップ第一戦の記事の末尾を、私は「必ずしも正義が勝つわけではない」という言葉で結んでいる。
 この一文は、負け惜しみを装った冗談、ないしはジョークに見せかけた負け惜しみに過ぎない。いずれにしても、真面目に受け取るべき文言ではない。読んで気を悪くした人は忘却してくれ。特に謝罪はしないが、気は心というのか枯れ木も山のにぎわいというのか、魚心あれば水心というのか、せめてもの心栄えのしるしに、偽の遺骨を……って、こんな誰も笑わないジョークを言うのは、おそらく私が緊張している証拠だ。
 黙ろう。
 沈黙はキム。
 うん。わかってる。不謹慎だよな。
 忘れてくれ。

 私がフィリップトルシエから学んだことは、どんな時にでも、ジョークを言う心構えをなくしてはいけないということだ。
 出来不出来はこの際関係ない。大切なのは、ジョークを言ったかどうかであって、そのジョークが面白い必要はないということだ。
 困惑している人間が繰り出すジョークは、多くの場合、周囲の人間を困惑させる効果しか持っていない。それはよくわかっている。
 が、ジョークというのは、なによりもまず、ジョークを言った人間の気持ちをほぐすための言葉なのだからして、他人がどう思うかなんてことは、どうでもよいのである。

 ともあれ、サッカーには、正義も悪もない。
 勝利と敗北があるだけだ。

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2004/12/08

チャンピオンシップ第一戦

SUPER SOCCER : 試合速報
行ってきました。
ご報告が遅れたのは、ドラクエ8が面白かったのと、仕事がドミノ倒しだったからです。
っていうか、冷静になるのに時間が必要でした。
写真を紹介するのみにしておきます。
ううう。
来週のチケットもゲットしました。
ぜひ、勝ちたいです。

1205.jpg
横浜サポのみなさんの紙吹雪。
先週の浦和最終戦の紙吹雪とは比べるべくもないセコさ。
でも、ゲームは勝ち。
常に正しい者が勝つわけではない。

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2004/12/05

防寒考

 夜からのチャンピオンシップ観戦に備えて、防寒グッズの購入を兼ねた散歩。
 ガード下のショッピングモールに出かけて、スポーツオーソリティ(スポーツ用品店)、およびビバホーム(ホームセンター)を巡回。
 むずかしい。
 というのも、「男の防寒」というコンセプトを廉価に実現しようとすると、必然的にホームレスのスタイルに行き着いてしまうことが、あまりにも明らかだからだ。
 ホームレスが言い過ぎであるにしても、金をかけない防寒は、どうしたって山谷カジュアルないしは釜が崎トラディショナルぐらいのスタイルにはなる。
 といって、無闇にファッション性を追求すると、防寒性能を損なうことになる。
 以上の議論から導かれる結論として、男の越冬は、


  • 寒さに耐える
  • みっともなさに耐える
  • 法外な被服出費に耐える
という、いずれにしても、何らかの忍耐無しには実現不能なひとつの約束された悲劇である、ということができるかと思われます。
  
 さてしかし、現実的には、ファッション、防寒、経済という3つの相反する要素について、容認可能な妥協点を見出さないことには男の冬は越せないわけで、それゆえ、われら店頭に立つ男たちは、おのれの経済力と自尊心と耐寒能力を勘案しつつ、非常に難しいグッズ選定の作業を迫られることになる。
 
 で、現実的な着地点としては、十分な防寒性能を実現し、なおかつ、一定以上のファッション性(っていうか、最低限、現場作業員に見えない程度の見かけ)を確保するためには、スキー、スノボ、もしくはアウトドア関連のアイテムに流れるしかないのだな。
 しかし、これもまた簡単にはいかない。
 たとえば、スキーウェアの派手さは、あれは、30代以上の男には耐えられない。
 ゲレンデならなんとかサマになっても、ああいうものを街着として着てなんとか格好がつくのは、25歳まで。っていうか、オヤジがアレで町を歩いたら職質ですよ。
 スノボ関連ファッションは、派手というのとはちょっと方向が違うけれど、あれもダメですね。
 なんともいえない「ヒップホップ感」とでも言うのか、「ちぇきらう」な感じがダメです。
 不遜な上目遣いや、ヤンキー座りとかのマナーとセットになっているわけで、あれは、ティーンエイジャーがやってるからようやくのことでぎりぎりの許容範囲なのであって、あんなファッションをオヤジがやらかすのは、おばさんのセーラー服以上の暴挙だと思います。
 ってことで、最終的に残された選択は山岳、釣り関係アイテムしかないわけだが、これがどうしてどうして、オヤジなわけだ。一歩間違えると、漁師ルッキング。マタギウェア。

 仕方ないよな。
 そもそも、日本の戦後文化には、「かっこいいオヤジ」という着地点が存在していないわけなんだから。
 なによりもまず、「オヤジの優位性はカネだけだ」という、この文化的な偏見をなんとかしないとどうにもならない。
 その点、ハリウッドが偉いのは、「オヤジってかっこいいぞ」ということを、終始一貫主張しているところだ。
 ガキの頃、ゲーリークーパーとかの出る映画を見て
「どうしてこんなおじいさんがラブロマンスをやってるんだろう」
 と、不思議でならなかったが、この構図はいまでも変わっていない。
 ナイスミドル(っていうか、初老)と若い娘のラブロマンス。
 うそつけ。
 結局、ハリウッド文化は、オヤジオリエンテッドである分、女性蔑視的ではあるのだろうな
 だって、ローマの休日なんて、ありゃ父と娘の年齢差ですよ。
 現在の映画だってそうだ。
 まあ、ブルースウィリスをセクシー認定しているあたりに、エンタメ業界の本音が露呈しているわけで、要するに結論としてはアメリカンマッチョオヤジ必死だな、と。
 おっと、出かける時間だ。
 この続きはまたいつか。

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